PayPayと楽天の「ビットコイン」ポイント運用の違い:どっちがおすすめ?

PayPayポイントや楽天ポイントを使って「ビットコイン」のポイント運用ができることをご存じでしょうか。
どちらもポイントを使って手軽に始められるのですが、「どちらを選べばお得なの?」と悩む方も多いと思います。
両者の運用方法は異なるため、始める時に特徴を理解しておく必要があります。
この記事では、PayPayと楽天ポイントのビットコイン運用の違いや特徴を分かりやすく解説します。
- PayPayと楽天のビットコイン運用の違い
- 手数料や交換のポイント
- 初心者におすすめの運用方法
PayPayポイント運用「ビットコインコース」の特徴
PayPayポイント運用では、実際にビットコインを購入するのではなく、ポイントを使って運用する仕組みのため、気軽にビットコイン価格の値動きを体験できます。
あくまで「疑似運用」のため、現金化や外部取引所への送金はできません。
「ビットコインコース」の特徴は以下のとおりです。
項目 | 詳細 |
---|---|
最低追加数 | 100ポイントから1ポイント単位 |
最低引出数 | 100ポイント以上の場合、1ポイント単位で引出可 100ポイント以下の場合、全部引出のみ可 |
手数料 | 追加時:4.5%程度 引出時:4.5%程度 ※値動きが大きい場合は手数料率も増加 |
取引時間制限 | 米国夏時間:月~金 7:05~翌5:55 米国冬時間:月~金 8:05~翌6:55 |
ポイント追加反映 | 即時 |
「ビットコインコース」では、追加時に手数料分が差し引かれて、ポイント運用に追加されます。
運用中に表示される「ポイント数(評価額)」は、引出時の手数料を引いた額で表示されます(追加時に引出分の手数料も引かれたように見えますが、まだ引かれていません)。
ビットコインコースにポイントを追加する手順
PayPayアプリから、ポイント運用の「ビットコインコース」に追加する手順は以下のとおりです。
「ビットコインコース」へのポイント追加手順
- PayPayアプリのメインメニュー「ポイント」をタップ
- 「運用中のポイント」をタップ
- 全コース一覧から「ビットコインコース」をタップ
- 「追加する」をタップ
- 取引ルールを確認のうえ、追加するポイントを入力して「確認する」をタップ
- 内容を確認のうえ、「タップして追加する」をタップ
ビットコインコースのメリット・デメリット
- 「メリット」
-
現金ではなく「ポイント」で投資体験ができるので、損失が出ても生活資金には響きません。
「ビットコインは価格変動が大きくて怖い…」と思っている人が、値動きを体験してみるのに便利です。
- 「デメリット」
-
ビットコインコースは、他のコースに比べて、かなり高い手数料が設定されています。
追加と引出の両方で「9%程度」の手数料がかかる点に注意が必要です。
楽天ポイント運用「楽天ポイントビットコイン」の特徴
楽天ポイントでは、「楽天ポイントビットコイン」という名称で、ポイントを使ったビットコイン投資の疑似体験ができます。
「楽天ポイントビットコイン」の特徴は以下のとおりです。
項目 | 詳細 |
---|---|
最低追加数 | 100ポイントから1ポイント単位 |
最低引出数 | 30ポイント以上から引出可 |
手数料 | 引出時:4.5%程度 ※楽天ウォレットが提示するスプレッドを考慮した手数料 |
ポイント追加反映 | 即時 |
楽天ポイントビットコインにポイントを追加する手順
スマートフォンから、ポイント運用の「楽天ポイントビットコイン」に追加する手順は以下のとおりです。
「楽天ポイントビットコイン」へのポイント追加手順
- 「楽天ポイントビットコイン」ページを開いて「はじめ方を見てみる」をタップ
- 「追加する」をタップ
- 追加したポイント数を入力して「確認する」をタップ
- 「追加する」をタップ
楽天ポイントビットコインのメリット・デメリット
- 「メリット」
-
PayPayポイント運用同様、現金ではなく「ポイント」を使った運用なのでリスクは少ない。
- 「デメリット」
-
楽天ポイントビットコインは、追加時には手数料はかかりませんが、引出時に手数料が発生します。
楽天ウォレットのスプレッド分(購入と売却価格の差)、「4.5%程度」が手数料として引かれます。
PayPayのビットコインコースと楽天ポイントビットコインの違い
PayPayのビットコインコースと楽天ポイントビットコインの大きな違いは「手数料」です。
サービス | 手数料 |
---|---|
PayPayビットコインコース | 9%程度(追加・引出時それぞれ:4.5%程度) |
楽天ポイントビットコイン | 4.5%程度(引出時のみ) |
各ポイント運用を10,000ポイントで比較
仮に10,000ポイントを追加して、12,000ポイントで引き出すと、手数料は以下のようになります。
ポイント運用サービス | 10,000ポイント 追加時の手数料※1 | 12,000ポイント 引出時の手数料※1 | 手数料合計 |
---|---|---|---|
PayPayビットコインコース | 450 ポイント | 540 ポイント | 990 ポイント |
楽天ポイントビットコイン | 0 | 540 ポイント | 540 ポイント |
※1手数料は仮に4.5%で計算しています。
手数料を差し引いた利益は以下のようになります。
- PayPayビットコインコース
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手数料合計が990ポイントとなり、2,000ポイント増えた場合の差益は「1,010ポイント」です。
- 楽天ポイントビットコイン
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手数料が約半分となり、2,000ポイント増えた場合の差益は「1,460ポイント」です。
また、10,000ポイント追加して12,000ポイントになるには、ビットコインの価格が20%上昇する必要があります。
もし、現在のビットコイン価格が1700万円だった場合、2040万円まで上昇が必要です。
まとめ:どっちのポイント運用がおすすめか?
PayPayと楽天ポイントを使ったビットコイン運用は、どちらも「ポイントで気軽に始められる」のが魅力です。
しかし、手数料には大きな違いがあります。
- PayPay:追加・引出の両方で手数料がかかる
- 楽天ポイント:引出時のみの手数料がかかる
同じ手数料でシミュレーションした場合、楽天ポイントは手数料が少ないため、利益が大きくなります。
そのため、「手数料で利益を圧迫されたくない」という人は、楽天ポイントビットコインがおすすめです。
なお、手数料率は変動するため、ポイント追加時に実際に確認して判断しましょう。