PayPay(ペイペイ)は、いまや誰もが知っているスマホQRコード決済です。
PayPayアプリを使ってQRコードやバーコードを見せるだけで会計ができ、面倒な小銭の受け渡しがなく、会計をすぐに終わらせることができます。
また、非接触で会計ができるので、コロナ禍における感染リスクを下げることもできます。
機能には「PayPayポイント運用」「PayPay銀行」「PayPay証券」といった関連サービスもスタートしておりPayPay経済圏には注目が集まっています。
進化しているPayPayの還元率、メリット・デメリット、お得な使い方などを紹介します。
目次
PayPay(ペイペイ)の付与率(還元率)
PayPayの基本付与率は、「残高払い」の場合は0.5%還元、「あと払い」の場合は1.0%還元になります。
「残高払い」は現金などをチャージして利用する方法で、「あと払い」はPayPayカードを使ってクレカ払いにする利用方法です。
また、PayPayステップの条件を達成することで、基本付与率に+0.5%のポイント還元率を加算できます。追加付与率を加算すると、「残高払い」は最大1%還元、「あと払い」は最大1.5%還元になります。
※2022年12月に付与率が変更になりました。
基本付与率 | 残高払い:0.5%還元(200円で1ポイント) |
あと払い:1%還元(200円で2ポイント) | |
追加付与率 | +0.5%還元(PayPayステップの達成度による) |
チャージ方法 | オートチャージ、ATMチャージ、Tポイント交換、ギフトカード、ヤフオク!など |
チャージ不要の支払い方法 | クレジットカード、PayPayあと払い |
請求書払い | 可(ポイント還元なし) |
連携できるタッチ決済 | なし |
付与上限 | 7,500円相当/回、15,000円相当/月 |
追加付与率(+0.5%ポイント還元)を加算するための条件
PayPayステップにある「PayPay支払い」の条件を達成することで、追加付与率(+0.5%)が加算されます。
2022年12月1日(木)からPayPayステップの条件は、下記のとおり変更になりました。
PayPay支払いで+0.5%アップ(合計1.0%)
- 300円以上の決済回数30回以上
- 決済金額10万円以上
なお、2022年11月30日(水)をもって、対象サービスを3つ利用すると、ポイント還元率が+0.5%加算される特典は廃止となりました。
PayPayステップのカウント期間
PayPayステップは、カウント期間内に条件を達成しないといけません。
カウント期間は「前月1日0:00 ~ 同月末日23:59」までです。
条件を達成すると「カウント期間の翌月1日 12:00 ~ カウント期間の翌々月1日 11:59」まで、アップした還元率が適用されます。
PayPayステップの条件を達成するには、PayPay残高かPayPayカード(旧ヤフーカード)を使うことになります。他のクレジットカードをPayPayアプリに登録して使っても条件を満たせないことが多いです。
対象となるための条件は「PayPay公式サイト」に記載があるのでチェックしてください。
現在のPayPayステップの達成状況は、PayPayアプリメニューから「PayPay STEP」をタップして確認できます。
PayPayの「メリット」
PayPay(ペイペイ)のメリットは、いろいろなサービスでQRコード決済が使え、クーポンや利用でポイントが還元される点です。
また、最近はQRコード決済という枠をこえて、PayPayポイント運用やPayPay銀行などいろいろなサービスと連携してPayPay経済圏を築きつつあります。
入金(チャージ)方法が選べる
入金(チャージ)方法は、下記の方法から選ぶことができます。
PayPayの入金(チャージ)方法
- 銀行口座
- ATMからチャージ
銀行口座をPayPayに登録しておけば、必要な時に銀行口座からチャージして利用できます。
PayPay銀行を使うメリットは?入出金の手数料が無料になる方法は?
ATMからチャージすれば、その都度入金するので使った金額を把握しやすく使いすぎを防ぐことができます。ただし、利用頻度が高い場合は入金するのが面倒になります。
以前は、PayPayカード(ヤフーカード)を使ってチャージができましたが、この機能は、以前登録していた人しか利用できなくなっています(新規に登録して利用はできません)。
入金なし(チャージなし)で支払う方法
PayPayカード(ヤフーカード)以外のクレジットカードを登録すれば、チャージなしで支払うことができます。
ただし、この場合は、PayPayステップのカウント、およびポイント還元の対象外となってしまいます。PayPayキャンペーンにおいても、ほとんどがポイント還元対象外です。
PayPayステップカウント、およびポイント還元の対象となるには「PayPayあと払い」を設定しましょう。
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PayPayクーポンが使える
PayPayには、毎週月曜日に更新されるアプリクーポンがあります。
クーポンを取得しておけば、会計時に適用されます。
PayPayクーポンは割引タイプではなく「使った分をポイントで還元する付与タイプ」です。
ソフトバンクユーザーなら、さらにお得なクーポンをゲットできます。
請求書払いができる
税金、水道代、電気代、自動車税、固定資産税などの請求書払いがPayPayでできます(対応していないものもあります)。
コンビニなどに行かなくても家にいながら、請求書のバーコードを読み取って支払うことができるので便利ですが、2022年4月から請求書払いによるポイント還元はなくなってしまいました。
ポイント還元はありませんが、PayPayステップのカウント対象です。
自動車税を払う場合は、納税証明書が発行されないので注意しましょう。
使える場所が多い
使おうと思っても使えるところがなければ意味がありません。
PayPay(ペイペイ)なら、スマホQRコード決済シェアNO.1で全国でも使える店舗数が多いのもメリットです。
店頭に「PayPay使えます!」と書かれたステッカーが貼られていればPayPay決済が使えます。
また、使えるお店をPayPayアプリの「近くのお店」で簡単に検索できます。
Yahoo関連サービスで使える
Yahoo!ショッピング、PayPayフリマ、ebookjapanなどのYahoo関連サービスで利用できます。
超PayPay祭などのキャンペーンで、還元率がアップしている時に利用すれば、還元されるポイントも増えてお得です。
Yahoo!ショッピングでは、毎日最大5%のPayPayポイントがたまるキャンペーンを常時開催しています。ログインした状態で、Yahoo!ショッピングにアクセスすれば、自分のポイント還元率を確認できます。
PayPayの「デメリット」
PayPayの「デメリット」について紹介します。
最大ポイント還元率にするための条件が難しい
PayPayの「デメリット」の一つは、最大ポイント還元率にするための条件が難しいことがあげられます。
基本付与率は、他のQRコードと同じく0.5%還元ですが、最大ポイント還元率の1.5%にするためには、PayPayステップの条件を達成しないといけません。
この条件の一つが、「300円以上の決済30回以上」かつ「決済金額5万円以上」という条件です(2022/12/1からは、「300円以上の決済30回」かつ「10万円以上利用」という条件に変更)。
「300円以上の決済30回」という条件は達成できる可能性はありますが、5万や10万以上の利用はハードルが高いです。
突然、仕様が変更になる
突然、仕様が変更されます。
PayPayあと払いが導入された時は、告知もなく、PayPayカードやヤフーカードからのPayPay残高チャージができなくなりました。
突然利用できなくなると、故障なのか・仕様なのかがわからず、調べるだけで時間を無駄に使ってしまいます。
また、利用できていたものが、使えなくなるのは不便です。
楽天カードはPayPayで使える?
楽天カードは、PayPay残高へのチャージはできませんが、PayPayに登録して使うことはできます。
楽天カードを登録して使った分は、楽天ポイントが1%還元(100円につき1ポイント)されます。
もし、PayPayステップが0.5%還元のままであれば楽天カードを登録したほうがお得です。
ただし、PayPayステップやPayPayキャンペーンの対象外となってしまうので注意が必要です。
その他にPayPayでできること
主な機能を紹介しましたが、それ以外にPayPayでできることに下記のものがあります。
PayPayでできること
- 残高を送る
- 割り勘機能
- ヤフオク!やPayPayフリマの売上金をチャージできる
- モバイルTカードが使える
残高を送る
PayPay残高を他の人に送ることができます。
相手のQRコードを読み取って送る方法や、PayPay ID/携帯電話番号宛て、受け取りリンクを作成して送る方法などがあります。
割り勘機能
幹事がPayPayアプリで「わりかん」を作成して、そこにメンバーを集めることで飲み会などのわりかんができます。
PayPayフリマなどの売上金をチャージできる
PayPayフリマやヤフオク!の売上金をそのままPayPay残高として使うことができます。
モバイルTカードが使える
PayPayではモバイルTカードが使えます。
Tポイント加盟店で、決済する前にPayPayにあるモバイルTカードを提示すれば、Tポイントをためられます。
Tポイントアプリを別途起動する必要がないので便利です。
PayPayのお得な使い方
PayPayをお得に使うなら、PayPayステップのポイント還元率を上げるより、「PayPayクーポン」や「超PayPay祭などのキャンペーン」を使ってポイント還元を受ける方が簡単です。
PayPayクーポンを使う
PayPayには、加盟店が発行するPayPayクーポンがあります。
クーポンは5%ポイント還元のものが多く、PayPayステップで条件を達成してポイント還元率をアップさせるよりも遥かに簡単に還元率をアップできます。
毎週月曜日に更新されるので、月曜日にはクーポンを確認しましょう!
超PayPay祭を利用する
年に何度か「超PayPay祭」が開催されます。
抽選で、利用金額の全額がポイント還元される「PayPayジャンボ」やPayPay加盟店やYahoo!JAPAN対象サービスのポイント還元率がアップします。
※開催内容はその都度変わります。
Yahoo関連サービスがお得になる
PayPayは、Yahoo関連サービスで使うと、ポイント還元率が高くなります。
ポイント還元率がアップするサービスには下記のものがあります。
主なYahoo関連サービス
PayPayポイント運用でポイントを増やせる
PayPayポイント運用は、還元されたポイントを使って、投資の疑似体験ができるサービスです。
すぐに使わないポイントは、「PayPayポイント運用に入れて増やす」といった使い方ができます。
ただし、運用すれば必ずポイントが増えわけではないので注意が必要です。
2022年3月24日からは100円相当以上のPayPayポイントを追加する場合は1.0%の手数料が発生するようになりました。
例えば、100ポイントを追加する場合は1%手数料が引かれた99ポイントがポイント運用に追加されます。100ポイント未満の追加に手数料はかかりません。
※2022年4月1日からPayPayボーナス運用はPayPayポイント運用に名称が変更になりました。
PayPayの使い方
以下からは、PayPay(ペイペイ)の使い方について紹介していきます。
PayPayは、アプリをダウンロードして必要な情報を登録するとすぐに使うことができます。
PayPayの支払い方法について
PayPayの支払いは店頭のQRコードを読み取るか、スマホに表示するバーコードを店舗側に読み取ってもらうかの2通りあります。
バーコードを見せる
お店のQRコードを読み取る
PayPay残高にチャージする
スマホアプリから簡単な操作を行うことでPayPay残高にチャージができます。
チャージの手順
チャージ方法には下記のものがあります。
PayPayのチャージ方法
- 銀行口座
- セブン銀行ATMなど(現金をチャージする)
- ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い
- ヤフオク!・PayPayフリマの売上金
銀行口座を登録する
銀行口座の登録(現在60行以上)もスマホアプリから簡単に行うことができます。
銀行口座を登録し認証するために、通帳やキャッシュカード、暗証番号、ワンタイムパスワードなどが必要になってくるため注意が必要です。必要な項目は各金融機関によって違うため、詳細は「【PayPay】銀行口座を登録する方法」を参照して下さい。
クレジットカードを登録する
PayPay決済では各社のクレジットカードを登録し、QRコード決済を行うことができます。この場合、PayPayから登録したクレジットカードに後から請求がかかります。
※PayPayカード(ヤフーカード)は登録できません。
クレジットカード登録の手順
支払い時のPayPayポイントの使い方を変更する
支払い時にPayPayポイントを「利用する・利用しない」の設定ができます。
PayPayアプリを起動しアプリ下部の「ウォレット」>「ポイントをためる(※1)」をタップします。
(※1)設定内容によって「ポイントをためる」「ポイント運用に自動追加」「ポイントを支払いに使う」のいずれかが表示されます。
下記の中から好きな使い方を選択して、右上の「保存」ボタンをタップすれば変更できます。
貯める | 支払いやポイント運用に使わずに、ためておけます。 |
ポイント運用に自動追加 | 付与されたPayPayポイントを支払いに使わずに、PayPayポイント運用に自動で追加します。 |
支払いに使う | 付与されたPayPayポイントを支払い時に自動で利用します。 |
PayPay残高の種類と内訳を確認する
PayPay残高には種類があり、利用時の優先順位は下記のようになっています。
PayPay残高の種類と利用時の優先順位
- ① PayPayボーナスライト
- ② PayPayポイント
- ③ PayPayマネーライト
- ④ PayPayマネー
※PayPayボーナスは2022年4月1日からPayPayポイントに名称が変わりました。
「PayPayマネー」と「PayPayマネーライト」はチャージできますが、「PayPayポイント」と「PayPayボーナスライト」はチャージできません。
PayPayポイントは、商品購入・飲食でPayPayで決済すると付与されます。特典やキャンペーンなどで戻ってくるポイントがPayPayポイントです。
PayPayボーナスライトだけ60日の有効期限があるので、自分のPayPay残高の内訳をチェックしておけば使い損ねを防げます。なお、PayPayボーナスライト以外は無期限で使えます。
自分が持っているPayPay残高の種類と内訳を確認する方法
自分がもっているPayPay残高の種類を確認したい場合は、PayPayアプリを起動してアプリ下部の「ウォレット」>「内訳・出金」をタップします。
次の画面に自分が持っているPayPay残高の内訳が表示されます。
PayPayあと払いとは?
PayPayあと払いは、PayPayカードを設定して支払うことで、チャージなしで決済ができるサービスです。
PayPayカード以外のクレジットカードを登録して支払う方法と似ていますが、他社カードを登録して支払ってもPayPayステップやPayPayキャンペーンの対象にならない点が異なります。
PayPayあと払いは、PayPayステップのカウント対象になり、PayPayキャンペーンでもポイント還元が受けられます。
PayPayの評判は?
高還元率でユーザーを集めていたため、還元率が下がるたびに「サービス改悪」とたたかれています。
2022年12月1日(木)にもPayPayステップの条件が変更され、PayPayカードを優遇する傾向があります。
サービス開始当初はセキュリティや不具合などが発生していましたが、現在はサービス改善が進み、そういったニュースもなくなり、安心して使えるサービスになっています。
開催中のPayPayキャンペーン
PayPayで開催中のキャンペーンを紹介!
【最大1,000%戻ってくる】セブンイレブンアプリでPayPayジャンボ開催!
セブンイレブンアプリで、2023/2/1(水)~2/28(火)の間、「セブンイレブンで当たる!PayPayジャンボ」が開催されます。
期間中にセブンイレブンアプリからPayPayで支払うと抽選が2回実施され、下記の1~3等が当たります。なお、本人確認済みの状態でPayPayあと払いを利用すれば、抽選が3回になります。
1等 | 1,000%ポイント還元 |
2等 | 10%ポイント還元 |
3等 | 1%ポイント還元 |
【友だち紹介キャンペーン】PayPayを紹介した人も紹介された人もポイントがもらえる!
PayPayユーザーが友だちを紹介し、紹介された人が下記の条件を順番に達成すると、紹介した人と紹介された人にPayPayポイント500ポイントが付与されます(最大10人まで紹介可能)。
- ①キャンペーン期間中に紹介コードを登録
- ②PayPayアプリで1,000円以上の決済
キャンペーン期間は、2023/2/1(水)9:00 ~ 3/31(金)23:59まで。
【最大ポイント半額還元】ソフトバンクスマホユーザーが使えるPayPayクーポン
ソフトバンクユーザーなら最大半額相当が戻ってくるPayPayクーポンがもらえます。
PayPayアプリを起動して「クーポン」をタップし、クーポンページを下にスクロールすると「ソフトバンクスマホユーザー限定クーポン」バナーがあります。
2月は、ほっともっと、ローソンで使える半額還元クーポンがもらえます。その他、スシロー、Yahoo!ショッピング、ロッテオンラインモールなどで使える10~20%還元クーポンも配信中です。
ソフトバンクスマホユーザー以外に、Yahoo!プレミアム会員限定クーポンもあります。
【最大7,000ポイントもらえる】PayPayカード新規入会&利用キャンペーン
PayPayカードに新規入会&利用で、最大7,000ポイントがもらえるキャンペーンを開催しています。
7,000ポイント以外に、さらにポイントがもらえる方法も紹介!