楽天のいろいろなサービスを利用することで、楽天市場でのポイント付与率がアップするSPU(スーパーポイントアッププログラム)が12月1日から変更となります。
変更前のSPUは最大15.5倍、変更後は最大16.5倍でアップしていますが実際は「改悪」です。
この記事では、楽天改悪と言われる理由について解説します。
目次
SPUの変更内容
今回のSPUの変更ではポイント獲得上限が大幅に下がっており、楽天経済圏のヘビーユーザーにとっては不利な変更となっています。
1)「楽天モバイル」に関するSPUの変更
楽天モバイルに関するSPUの改悪は、ポイント獲得上限が大幅に減っていることです。
今回の変更で、ダイヤモンド会員は、楽天モバイルの対象プランの契約で獲得可能だったポイント上限が7,000から約72%も減り2,000になっています。
また、変更前はダイヤモンド会員とそれ以外の会員でポイント倍率や獲得上限が異なっていましたが、変更後は同じになってしまい、ダイヤモンド会員のメリットがなくなっています。
この他、2023年12月1日以降は、Rakuten最強プラン以外(スーパーホーダイ、組み合わせプラン、コミコミプラン)のプランはSPUの対象外となるので注意が必要です。
2)「楽天カード」に関するSPUの変更
かなり衝撃だったのが、「楽天プレミアムカード(および楽天ブラックカードと楽天ビジネスカードを含む)」の特典分の削除です。
変更前は、「ポイント倍率2倍」と「ポイント獲得上限15,000まで」という特典がありましたが、変更後は倍率がなくなり、上限も5,000に下がっています。
また、楽天プレミアムカードに関しては、「プライオリティ・パス」の発行で海外ラウンジ利用料が無料でしたが、2025年1月1日(水)以降は「海外ラウンジ利用無料が年間5回まで」に変更されます。
なお、上記のサービス変更に伴い、2023年11月1日(水)までに楽天ブラックカード、楽天プレミアムカード、楽天ビジネスカードに入会した会員については、返金申し込み手続きが可能です。
3)「楽天証券」に関するSPUの変更
楽天証券に関するSPUの変更では、「投資信託」も「米国株式」もポイント獲得上限が5,000から半分以下の2,000に減少します。
なお、ポイント倍率や条件などの変更はありません。
4)「楽天銀行」に関するSPUの変更
楽天銀行に関するSPUの変更では、ポイント倍率が最大1倍から最大0.5倍に減り、ポイント獲得上限も1/5の1,000ポイントに下がります。
楽天銀行口座で楽天カード利用代金を引落すれば、0.5倍だったのが0.3倍になり、給与・賞与・年金を楽天銀行で受け取れば0.5倍だったものが0.2倍に減ります。
5)「SPUの達成条件」が難しくなったもの
下記の3サービスに関しては達成条件が変更され、達成のハードルが高くなります。
- 楽天ブックス
- 楽天Kobo
- Rakuten Fashionアプリ
いずれのサービスもポイント倍率は変更前も後も0.5倍ですが、楽天ブックスと楽天Koboは、1,000円以上の購入で達成だった条件が3,000円以上になり、Rakuten Fashionアプリに関しては、アプリで購入するだけで達成でしたが、5,000円以上の購入が条件となっています。
まとめ:ヘビーユーザーほど恩恵が受けられなくなる
以上、楽天のSPU改悪のポイントを紹介しました。
今回の変更ではポイント獲得上限が大幅に下げられて、ヘビーユーザーほど改悪の影響が顕著になっています。SPUにおけるダイヤモンド会員や楽天プレミアムカード会員のメリットも薄れてしまいました。
一方、楽天モバイル会員(Rakuten最強プラン)に対してはポイント倍率を優遇しており、獲得上限は下がっているためヘビーユーザーにとっては改悪ですが、ライトユーザーにとっては倍率がアップする改善となっています。
これは将来的なプラチナバンドの導入に向けたモバイル会員に対する布石とも考えられ、今回の変更は赤字が続くモバイルセグメントへのテコ入れなのかもしれません。
どちらにせよ、今回の変更はヘビーユーザーにとって非常に不利な変更であることは間違いありません。