クレカ積立の上限額を月額5万円から10万円へ引き上げると発表していたSBI証券が、「設定可能日」や「ポイント還元率」の詳細を公表しました。
ポイント還元率は、キャンペーン期間中は現行の還元率がそのまま適用されますが、キャンペーン終了後は「カードの利用状況」によって変わります。
10万円クレカ積立設定可能日と対象カード
「設定可能日」は、2024年3月23日（土）のシステムメンテナンス終了後からです。
SBI証券にて「クレカ積立に利用できるクレジットカード」はすべて10万円までの積立設定が可能になります。
クレカ積立のポイント還元率
ポイント還元率は、「キャンペーン期間中」と「キャンペーン終了後」で異なります。
キャンペーン期間中
「キャンペーン期間中」は、積立設定の上限額10万円までに対して、現行と同様の最大5.0%のポイント還元率が適用されます。
キャンペーン期間は、2024年5月買付分（4月10日まで設定分）から2024年10月買付分（9月10日まで設定分）までの6回分です。
主要なカードの「クレカ積立ポイント還元率」は以下のとおりです。
| カード種類 | ポイント還元率 | 10万クレカ積立時の ポイント還元上限（6回分） |
| 三井住友カード プラチナプリファード | 5.0% | 30,000ポイント |
| 三井住友カード プラチナ | 2.0% | 12,000ポイント |
| 三井住友カード ゴールド（NL） | 1.0% | 6,000ポイント |
| 三井住友カード（NL） | 0.5% | 3,000ポイント |
キャンペーン終了後
「キャンペーン終了後」は、「カードの利用状況」に応じてポイント還元率が変動します。
新しいポイント還元率の適用は、2024年11月1日買付分（9月11日から10月10日まで設定分）からです。
主要なカードの「クレカ積立ポイント還元率」は以下のとおりです。
| カード種類 | カード利用額/年 | ポイント還元率 | 10万クレカ積立時の ポイント還元上限/年 |
| 三井住友カード プラチナプリファード | 500万円以上 | 3.0% | 36,000ポイント |
| 300万円以上 | 2.0% | ||
| 300万円未満 | 1.0% | ||
| 三井住友カード プラチナ | 300万円以上 | 2.0% | 24,000ポイント |
| 300万円未満 | 1.0% | ||
| 三井住友カード ゴールド（NL） | 100万円以上 | 1.0% | 12,000ポイント |
| 10万円以上 | 0.75% | ||
| 10万円未満 | 0% | ||
| 三井住友カード（NL） | 10万円以上 ※前年の年間利用額 |
0.5% | 6,000ポイント |
| 10万円未満 | 0% |
三井住友カード プラチナプリファード
三井住友カード プラチナプリファードの場合、「三井住友カードつみたて投資」の積立額の最大3%相当のVポイントを受け取れます。
年間のカード利用金額にかかわらず1%が還元され、条件達成により最大+2%が加算されます。
条件達成による加算分は、カード加入月の翌月末頃に「継続特典」として付与されます。
三井住友カード プラチナ
三井住友カード プラチナの場合、「三井住友カードつみたて投資」の積立額の最大2%相当のVポイントがもらえます。
年間のカード利用金額にかかわらず1%が還元され、条件達成により+1%が加算されます。
条件達成による加算分は、カード加入月の翌月末頃に「継続特典」として付与されます。
三井住友カード ゴールド（NL）
三井住友カード ゴールド（NL）の場合、カード入会初年度は「三井住友カードつみたて投資」の積立額の1%相当のVポイントが毎月付与されます。
2年目以降は、カードの年間利用金額に応じて、ポイント還元率が変わり、前年のカード利用金額が10万円未満の場合は0%還元となってしまいます。
ただし、指定のカード利用期間内に100万円以上カードを利用すると「三井住友カードつみたて投資」のポイント還元率が1%となり、同様に10万円以上のカードの利用で0.75%になります。
三井住友カード（NL）
三井住友カード（NL）の場合、カード入会初年度は「三井住友カードつみたて投資」の積立額の0.5%相当のVポイントが毎月もらえます。
2年目以降は、カードの年間利用金額に応じてポイント還元率が変わり、前年のカード利用金額が10万円未満の場合は0%還元となってしまうので注意が必要です。
注意事項
家族カードでは「三井住友カード つみたて投資」はできません。ただし、家族カードや子カード（ETCカード、iD専用カードなど）の利用分は、カード年間利用金額として集計されます。
「三井住友カードつみたて投資」のクレカ積立は、カード年間利用金額として集計されません。
つまり、クレカ積立だけでは所定のカード年間利用金額は達成できないので注意が必要です。
カード入会日によって集計期間などに違いがあるため、詳細情報は公式サイトでご確認ください。
まとめ：SBI証券のクレカ積立ポイント還元率
以上、SBI証券における「クレカ積立のポイント還元」について解説しました。
主要なカードの「新旧のポイント還元」と「年会費」を比較すると以下のようになります。
| カード種類 | （現行）5万クレカ積立 ポイント還元/年 |
（新）10万クレカ積立 ポイント還元/年 |
年会費 |
| 三井住友カード プラチナプリファード | 30,000 | 12,000～36,000 | 33,000円（税込） |
| 三井住友カード プラチナ | 12,000 | 12,000～24,000 | 55,000円（税込） |
| 三井住友カード ゴールド（NL） | 6,000 | 0～12,000 | 5,500円（税込） |
| 三井住友カード（NL） | 3,000 | 0～6,000 | 無料 |
クレカ積立の月額上限が5万円から10万円に引き上げられたことで、ポイント還元上限は増えましたが、ポイント還元の下限ができてしまったため、0％還元となる可能性もあり、やや改悪に近い変更となってしまいました。
例えばや三井住友カード ゴールド（NL）は、現行は「クレカ積立」だけでも「1%還元」ですが、変更後はクレカ積立だけでは「0%還元」となってしまいます。
また、プラチナプリファードは、現行の「5%還元」が、3%還元に下がり、かつカード利用500万円以上という条件も付いてしまいました。
ただし、一般カードやゴールドカードの条件である「年間10万円のカード利用」は、日常生活でも達成可能な範囲だと思います。
これを機に、カード使用方法の見直しや最適化を行って、条件達成を狙うのもいいかもしれませんね。
