クレジットカードの国際ブランド「VISA」と「Mastercard」。
三井住友カード(NL)に新規入会する際にどちらを選ぶべきか迷うこともあると思います。
自分の利用目的や利用したいお店に合わせて選ぶのが基本ですが、最大7%のポイント還元を狙っているのであれば、スマホのタッチ決済での利用可否に注意が必要です。
この記事では、三井住友カード(NL)入会時に「VISA」と「Master」のブランドのどちらを選べばよいのか、選ぶ時のポイントを紹介します。
目次
VISAとMastercardの違い
VISAカードの一般的な特徴
VISAは世界中で広く受け入れられており、世界1位のシェアを誇る国際ブランドで、アメリカでのシェアが多いのが特徴です。
読取端末にカードをタッチするだけで決済ができる「タッチ決済」機能があります。
ほとんどの場所で使えるのがメリットですが、逆に「稀に」使えない場所があるということでもあり、VISAしかもっていないと支払いができなくなってしまうので注意が必要です。
Mastercardの一般的な特徴
Mastercardも国際ブランドの一つで世界2位のシェアを誇っており、主にヨーロッパでのシェアが多いのが特徴です。
Mastercardにもコンタクトレスという名称の「タッチ決済」機能があり、読取端末にカードをかざすだけで決済ができます。
2022年9月30日付のグローバル決済ネットワーク別加盟店舗数は、VISAとほぼ同じです(2022 Nilson Report調べ)。
三井住友カード(NL)作成時のブランド選択のポイント
三井住友カード(NL)は新規作成時に、「VISA」または「Mastercard」の国際ブランドを選択できます。
前章のとおり、日本国内で利用する際に大きな違いはないのですがスマホのタッチ決済を利用する時に注意が必要です。
ポイントは「スマホのタッチ決済」
三井住友カード(NL)の利用目的の多くは、スマホタッチ決済で受けられる最大7%ポイント還元の特典ではないでしょうか。
ポイント還元率は、VISAもMastercardも同じですが、ポイント還元が受けられないタッチ決済に注意が必要です。
Androidユーザーは「MastercardをGoogle Payに登録できない」ため、最大7%ポイント還元を受けたいのであれば「VISAブランド一択」になります(2023年11月時点)。
Apple PayはVISAのタッチ決済もMastercardのタッチ決済も利用可能です。
スマホOS | VISA | Mastercard |
Android (Google Pay) |
最大7% | ✕ |
iOS (Apple Pay) |
最大7% | 最大7% |
Google Payの場合は、MastercardをiD経由で利用すればタッチ決済が利用できますが、この場合は7%ポイント還元対象外となってしまいます。
どちらも利用できないお店がある
どちらのブランドも加盟店舗数は同じくらいで多くの店舗で利用できますが、一部利用できないお店もあります。
もし、利用したいお店が決まっているのであれば、事前にどちらのブランドが利用できるかを確認しましょう。
なお、三井住友カード(NL)は、VISAとMastercardの2つのブランドを同時に持つことが可能なため、両方発行すればどちらか利用できない場合に対応できます。
三井住友カード(NL)は「Mastercard」、Oliveフレキシブルペイは「VISA」といった選択も可能です。
ただし、カードが増えると管理も難しくなってくるため、管理できる範囲の枚数にとどめておくことも大切です。
VISAが人気
2023年10月に「株式会社ナビット(データ活用なう)」が実施した20代~80代の男女を対象とした調査結果によると、メインで使用するクレジットカードブランド1位はVISA、MastercardはJCBに次いで3位という結果になっています。
- 1位:VISA(49.6%)
- 2位:JCB(23.4%)
- 3位:Mastercard(12.2%)
Mastercardはコストコで使える
VISAが人気ですが、Mastercardは会員制倉庫型小売店チェーン「コストコ」で利用できます。
以前はコストコで利用できるのはアメックスしか利用できませんでしたが、現在はMastercardが唯一利用できる決済ブランドとなっています。
そして、コストコ専用の「コストコグローバルカード」を含めた全てのMastercardがコストコで利用可能です。
コストコが近くにある人は、Mastercardを選ぶ時の条件の一つになります。
まとめ:三井住友カード(NL)を作成する時のおすすめブランド
以上、三井住友カード(NL)に新規入会する時にどちらを選択すればよいかを考えるための条件を紹介します。
Androidユーザーで7%還元を受けるなら「VISA」になりますがそれ以外は、自分の利用シーンに合わせて選択しましょう。
比較 | VISA | Mastercard |
スマホタッチ決済 (ポイント7%還元) |
〇:Google Pay 〇:Apple Pay |
✕:Google Pay 〇:Apple Pay |
メインカード(※1) | 1位(49.6%) | 3位(12.2%) |
コストコ | ✕ (利用不可) |
〇 (利用可) |
グローバル決済ネットワーク別 加盟店舗数(百万) |
100 | 100 |
(※1)株式会社ナビット(データ活用なう)調べ