全国旅行支援とは「旅行する時に受けられる国の割引支援」です。
都道府県民が近隣エリアを旅行する時に、都民割や県民割を受けられましたが、それの全国版になります。全国旅行支援では、北海道から沖縄まで全国への旅行が割引対象となるため、いろいろな旅行プランを計画できます。
この記事では、全国旅行支援の実施期間・適用条件・予約方法について、現時点で公開されている情報(2022年10月6日時点)を元に紹介します。
目次
全国旅行支援について
全国旅行支援はいつから?
全国旅行支援は、2022年10月11日(火)~12月下旬に開催されます。
予約・受付開始は、46道府県は10月11日(火)開始予定。東京都は10月20日(木)から開始になります。
終了日は各都道府県で異なりますが、日帰り旅行は12月20日(火)まで、宿泊旅行は12月21日(水)チェックアウトまでとしている事務局が多いです。
全国旅行支援の内容
全国旅行支援の内容は、「旅行代金の割引」と「クーポン券の提供」の2つです。
観光庁が発表した内容は、下記のとおり。
割引率 | 旅行代金の40% |
割引上限額(1人1泊あたり) | 交通付旅行商品:8,000円 |
その他:5,000円 | |
クーポン券(1人1泊あたり) | 平日:3,000円 |
休日:1,000円 |
交通付旅行商品とは、鉄道、バス、タクシー・ハイヤー、航空、フェリーなどの利用と宿泊がセットになった旅行プランのことです。
それぞれの旅行商品には割引上限額があります。交通付旅行商品は、20,000円以上の旅行代金で割引上限の8,000円になり、交通付旅行商品以外は、12,500円以上の旅行代金で割引上限の5,000円になります。
旅行代金(1人1泊) | 割引額(交通付旅行商品) | 割引額(その他) |
5,000円 | 2,000円 | 2,000円 |
10,000 | 4,000円 | 4,000円 |
12,500 | 5,000円 | 5,000円 |
15,000 | 6,000円 | 5,000円 |
20,000 | 8,000円 | 5,000円 |
全国旅行支援はどれくらいお得になる?
全国旅行支援では、1人1泊につき、旅行代金の40%割引とクーポン券がもらえます。クーポン券は平日の方が、休日よりも多くもらえます。
例えば、平日に1泊2日で、新幹線にのって京都へ行く旅行プランを申し込んだとします。
その京都旅行代金が15,000円だった場合、全国旅行支援を使うと下記の料金で旅行に行けます。
- 自己負担額:9,000円(全国旅行支援割引額:6,000円割引)
- クーポン券:3,000円
※新幹線を使うので交通付旅行商品。6,000円割引(15,000×0.4)が適用される。
連泊すれば、その分割引額とクーポン券が増えます。ただし、連泊については7泊までが上限となっています。
宿泊期間 | 割引額 | クーポン券 | ||
交通付旅行商品 | その他 | 平日 | 休日 | |
1泊2日 | 最大8,000円 | 最大5,000円 | 3,000円 | 1,000円 |
2泊3日 | 最大16,000円 | 最大10,000円 | 6,000円 | 2,000円 |
3泊4日 | 最大24,000円 | 最大15,000円 | 9,000円 | 3,000円 |
全国旅行支援の適用条件
全国旅行支援の適用条件は、都道府県が決定します。参加しない都道府県への旅行は対象外になりますが、現時点(2022年10月時点)で不参加の都道府県はありません。
詳細な適用条件(ワクチン接種証明など)は、各都道府県事務局の発表待ちです(一部、発表している事務局もあります)。
観光庁のサイトに、全国旅行支援の都道府県連絡先一覧があり、そこに記載されているURLから、各都道府県事務局サイトに遷移できます。
全国旅行支援の予約について
全国旅行支援は、対象となる旅行を下記の方法で予約して割引を受けます。
※個人で国や自治体に割引申請する必要はありません。
全国旅行支援の対象となる旅行の予約方法
- 旅行会社窓口で申し込む(店舗を構えている旅行会社)
- OTA・旅行会社(インターネット上の旅行予約サイト)
- 宿泊施設(ホテルや旅館などの宿泊施設公式サイトや電話)
対象となっている事業者一覧は、各都道府県事務局が発表します。
※46道府県は10月11日(火)開始予定。東京都は10月20日(木)開始予定。
旅行予約は順次スタート
旅行の予約・販売開始は、10月11日(火)から調整が完了した都道府県より順次開始されます。
人気の旅行プランはすぐになくなってしまう可能性があるので注意しましょう。
また、楽天トラベル、じゃらんnetなど一部の旅行サイトでは、予約済みの商品も、全国旅行支援割引の対象となる旨の記載があります。詳細は各旅行サイトで確認が必要です。
開始前予約の割引申請
全国旅行支援対象の旅行プランを発表している、主な旅行予約サイトを紹介しておきます。
本当に割引されているのか?
現時点(2022年10月6日時点)では、全国旅行支援の旅行割引が、割引クーポンとして提供されるのか、割引を適用した旅行プランとして提供されるか不明です。
もし、「割引を適用した旅行プラン」として提供され、割引適用後の価格が表示された場合、実際にどのくらい割引されたのかが分からなくなってしまいます。
このような価格が不明瞭になってしまう対策としては、事前に旅行プランを決めて、下記の2つをチェックしておくしかありません。
- 旅行代金をチェックしておく
- 旅行のグレード・特典をチェックしておく
事前に旅行代金をチェックしておけば、割引されているかを確認できます。
もし、全国旅行支援対象プランにも関わらず、事前にチェックした価格と変わっていなかった場合は、旅行プランのグレード・特典を確認してみましょう。
同じ値段でも、部屋や食事がグレードがアップしていたり、特典(アクティビティなど)が追加されていたりすると、価格がそのままの場合があります。
全国旅行支援クーポン券が使えるお店
全国旅行支援では、クーポン券がもらえます。使える場所は、各都道府県の発表待ちとなっています。
ただし、全国旅行支援に先立ち、県民割でクーポン券を配布しており、下記の場所で利用できました。全国旅行支援でも同じような場所で使えると考えられます。
県民割びクーポン券が使える場所
- 飲食店
- コンビニ
- 小売(お土産)
- 体験型アクティビティ
- 道の駅
- 観光施設(遊園地、動物園、温泉施設、宿泊施設、観光農園等)
- レンタカーなど
全国旅行支援のよくある質問
全国旅行支援について、気になる質問を紹介します。
日帰り旅行は全国旅行支援の対象になる?
日帰り旅行も全国旅行支援の対象になります。対象となる事業者などは各都道府県の発表待ちです。
予約済みの旅行は、全国旅行支援の対象になる?
予約済みの旅行は、全国旅行支援の条件を満たせば割引の対象となる予定です。
楽天トラベル、じゃらんnetなど一部の旅行サイトでも、予約済み商品が割引になる予定ですが、割引可否・条件などの詳細は未定となっています。
詳細は10月11日(火)以降に発表されます。
ワクチン接種は必要か?
ワクチン接種は、各都道府県事務局になって異なりますが、ワクチン接種3回が必要になっています。
自治体から発行された接種済みのシールが貼られた接種券のコピー・紙の接種済証・電子の接種済証(デジタル庁の接種証明書アプリによる接種済証)、陰性証明書も利用可能です。
ワクチン接種証明書として利用できるもの
- ワクチン3回接種証明書
- PCR検査の陰性証明書(旅行・宿泊開始日の前日から起算して3日以内)
- 抗原定量検査の陰性証明書(旅行・宿泊開始日の前日から起算して3日以内)
- 抗原定性検査の陰性証明書(旅行・宿泊開始日の前日から起算して1日以内)
全国旅行支援の終了が早まる可能性はある?
予算が無くなり次第事業は終了となります。
全国旅行支援まとめ
全国旅行支援は、国が割引の大枠を決め、詳細は各都道府県事務局が決めているため、まだ詳細な情報は出揃っていません。
とはいえ、予算がなくなり次第終了となってしまうため、旅行の予定は立てておき、10月11日(火)以降、詳細が分かり次第すぐに予約ができるように準備しておきましょう。