ことら送金とは?初心者でもわかる使い方ガイドとメリット・デメリット解説

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ことら送金とは?初心者でもわかる使い方ガイドとメリット・デメリット解説

「ことら送金」という新しい即時送金サービスを聞いたことはありませんか?

スマートフォン一つで手軽に送金ができるため、銀行に行く手間を省け、送金手数料も原則無料のサービスです。

具体的にはどうやって利用するのか、どんなメリットやデメリットがあるのか気になりますよね。

そこで、この記事では、ことら送金の特徴や使い方について詳しく紹介します。

ことら送金とは?

ことら送金とは、2022年10月に始まった新しい即時送金サービスのことで、「ことら」は「小口トランスファー」の略称です。

スマートフォンアプリを使って、10万円以下の個人宛の送金を簡単に行うことができます。

開始当初に対応していた金融機関は20行(みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行など)でしたが、2024年10月には293先で利用可能となっています。

ことら送金の意味

ことら送金は、即時に処理されるため、緊急の支払いが必要な場合やすぐに資金を移動させたい場合に非常に便利です。

また、24時間365日利用できるので、ATMや銀行営業時間に縛られずに、いつでもどこでも送金できます。

自分の口座から別の自分の口座へ送金することも可能です。クレジットカードで支払い元の金融機関を分けている場合はお金の移動が簡単です。

ことら送金のメリット・デメリット

メリット

メリットの一つは、原則、手数料無料で利用できることです。

他行宛ての振込を行う場合は、同じ名義でも振込手数料が発生したり、ATMであれば時間外手数料をとられたりしますが、現時点では手数料無料で利用可能です(2024年10月22日時点)。

ことら送金は、日本電子決済推進機構(JEPPO)が運営する「J-Debit」を利用しており、既存のシステムを利用することで安価なサービス提供を可能にしています。

二つ目は、即時送金できることです。

緊急の支払がある場合やすぐに資金移動したい場合に、すぐに送金を完了できます。

三つ目が、24時間365日利用可能なことです。

メンテナンス時間などを除き、24時間365日、平日、休日、深夜など関係なく送金できます。

デメリット

デメリットの一つは、全ての金融機関が対応しているわけではないということです。

受け取る側の金融機関が対応していなければ、送金できません。

二つ目は、統一アプリがないことです。

「ことら送金」という専用アプリはないため、必要に応じて各金融機関が提供しているアプリのインストールが必要になります。

※Bank Pay(バンクペイ)とJ-Coin Pay(ジェーコインペイ)は、比較的多くの銀行口座に対応しているため、アプリ一つで複数の金融機関のことら送金が利用できます。

三つ目は、本人確認が必要であることです。

ことら送金を利用するには、運転免許証などを使った本人確認が必要なため、少し面倒に感じるかもしれません。

ことら送金の利用方法

ことら送金は専用アプリがないため、利用したい金融機関のアプリをインストールする必要があります。

ことら送金が利用できるアプリ

ことら送金が利用できるアプリは以下のとおりです。

最新情報は、ことら送金(公式サイト)を確認してください。

※2024年10月22日時点

  • Wallet+
  • SBI新生銀行アプリ
  • 京銀アプリ
  • こいPay
  • J-Coin Pay
  • 住信SBIネット銀行アプリ
  • どうぎんアプリ
  • 西日本シティ銀行アプリ
  • はまPay
  • Bank Pay(バンクペイ)
  • Payどん
  • 北陸銀行ポータルアプリ
  • 三井住友銀行アプリ
  • みんなの銀行
  • ゆうちょ通帳アプリ
  • YOKA!Pay(熊本銀行)
  • YOKA!Pay(十八親和銀行)
  • YOKA!Pay(福岡銀行)

この中で、比較的多くの金融機関に対応しているのがBank Pay(バンクペイ)とJ-Coin Pay(ジェーコインペイ)です。

みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行など、主要な銀行口座をはじめ、地方銀行などにも対応しています。

なお、Bank PayとJ-Coin Payでは、ゆうちょ銀行の登録ができないため、ゆうちょ銀行を利用する場合は「ゆうちょ通帳アプリ」を利用しましょう。

Bank Pay(バンクペイ)の使い方は下記の記事で説明しているので参考にしてください。

J-Coin Pay(ジェイコインペイ)の使い方は下記の記事で紹介しています。

ことら送金の使い方

送金方法は、アプリによって異なります。

仮に「ゆうちょ通帳アプリ」を利用した場合、以下のような手順になります。

「ゆうちょ通帳アプリ」でことら送金を利用する手順

  • 1)ゆうちょ通帳アプリを開いて、画面下の「送金支払」をタップ
  • 2)ことら送金タブを選択して「ことら送金の利用を開始」をタップ
  • 3)送金方法(携帯電話番号・メールアドレスあてに送金など)を選択
  • 4)送金先の情報を入力して「確認」をタップ
  • 5)送金内容を確認して認証方法を選択
  • 6)認証が完了すれば送金完了

ことら送金の受け取り側の設定

ことら送金の送金側が、金融機関の口座情報を使って送金した場合は、受取側で特別な設定は必要ありません。ただし、送金側に口座情報を伝える必要があります。

送金側に口座情報を伝えたくない場合は、携帯電話やメールアドレスを利用した送金機能を利用できます。

この場合は、受け取り側で口座情報と携帯番号やメールアドレスの紐づけが必要です。

紐づけ方法はアプリによって異なるため、確認して設定しておきましょう。

友だちとの割り勘や、他の人との簡単な送金・受け取りの場面では、携帯電話やメールアドレスを登録しておいた方が便利です。

一方、自分の口座から別の口座へ送金するだけであれば、口座情報でも問題ありません。

主要な金融機関のことら送金対応状況

主な金融機関のことら送金対応状況は、以下のとおりです。

2024年10月22日時点の情報です。

最新の状況はことら送金公式サイトや利用する金融機関でご確認ください。

主な金融機関のことら送金対応状況
金融機関名 対応状況
ゆうちょ銀行
楽天銀行 ×
PayPay銀行 ×
auじぶん銀行 ×
JAバンク ×
PayPay銀行 ×
三菱UFJ銀行
あおぞら銀行 ×
みずほ銀行
りそな銀行
ろうきん(労働金庫) ×(対応予定)
イオン銀行 ×
セブン銀行 ×
ソニー銀行 ×
住信SBIネット銀行
三井住友銀行
常陽銀行
広島銀行
武蔵野銀行
池田泉州銀行
滋賀銀行 ×
熊本銀行
第四北越銀行
紀陽銀行
群馬銀行
肥後銀行
静岡銀行
鹿児島銀行

ことら送金のよくある質問

ことら送金は自分の口座から別の自分の口座に送金できる?

送金できます。

口座情報を入力すれば送金可能です。

ことら送金は法人で使える?

法人は使えません。

個人口座でのみ利用可能です。

利用上限について

ことら送金の送金上限は、1回10万円までとなっています。

なお、利用できる回数や1日あたりの送金上限は、アプリによって異なります。

例えば、ゆうちょ通帳アプリは月5回まで、J-Coin Payは1日あたり25万円まで、SBI新生銀行は1日あたり10万円までといった上限があります。

※2024年10月22日時点の利用上限

ことら送金はキャンセルできますか?

ことら送金はキャンセルできません。

相手先を間違えないように、送金前によく確認してから送りましょう。

まとめ

ことら送金は、スマートフォンアプリを利用して10万円以下の個人間送金を手軽に行うことができ、急な支払いが必要な場合や資金を移動させたい場合にとても便利です。

原則手数料無料、即時送金が可能、そして24時間365日利用できるため、ATMや銀行の営業時間に縛られることなく、いつでもどこでも送金を行うことができます。

ただし、利用するには、初回だけ運転免許証などを使った本人確認が必要です。また、全ての金融機関が対応しているわけではないため、事前に利用したい金融機関が対応しているかの確認を行ってから利用しましょう。

もし、よく利用する口座が対応していれば、個人間送金が便利になること間違いなしです。

この記事を書いた人

FINTIDE編集部

2級FP技能検定保有。クレジットカード10枚以上保有。
簡単にできるお得なポイ活の紹介を心がけています!主にP+を設定したLINE Pay(5%還元)やLINEプリぺ(3%還元)を使っていますが、サービス終了のため新たなお得経路を模索中です。