ペイペイをはじめとするキャッシュレス決済は、その便利さから人気がありますよね。
その中で、バンクペイ(Bank Pay)というアプリを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
でも、「バンクペイって一体何が便利なの?」「使い方やメリット・デメリットは?」と疑問に思うこともあると思います。
そこで、この記事では、バンクペイの基本機能や利用方法、そして実際に使ってみて感じたメリットとデメリットについて詳しく解説します。最後まで是非読んでください。
目次
バンクペイとは?
バンクペイ(Bank Pay)は、銀行口座を使った決済や送金ができるスマホアプリで、無料で利用できます。
サービスを提供しているのは、全国の金融機関が加盟する「日本電子決済推進機構」です。バンクペイの他にも、J-Debit(キャッシュカードを使って決済ができるサービス)を提供しています。
以下から、バンクペイの基本機能やメリット・デメリットを紹介します。
バンクペイの基本機能
バンクペイには、以下の機能があります。
- 1)コード決済
- 2)請求書払い
- 3)ことら送金
1)コード決済
バンクペイ(Bank Pay)は、銀行口座を登録することで、バーコードやQRコードを使ったキャッシュレス決済が利用できます。
最大8口座の登録ができ、チャージ不要で銀行口座から即座に支払うことが可能です。
2)請求書払い
バンクペイは、請求書払いにも対応しており、eLマークのついた請求書のQRコードを読み取って支払うことができます。
自動車税・固定資産税・都市計画税などの地方税も24時間、家にいながら支払えます。
3)ことら送金
バンクペイは、ことら送金を利用できます。
「ことら送金」とは、1件あたり10万円までの少額送金が、原則手数料無料※1で行えるサービスです。
例えば、給料受取口座から別の口座にお金を移動したい時に、ATMを使わずに手数料無料で移動できます。
※1手数料はアプリ事業者が決定しますが、バンクペイは無料となっています(2024年7月時点)。
バンクペイのメリットとデメリット
メリット
メリットに一つは、コード決済を利用して銀行口座から直接支払えることです。
後払いではないので、お金の管理がしやすく、使いすぎないように意識することができます。
二つ目は、ことら送金が使えるため、アプリを使って簡単に送金ができることです。
また、基本的に手数料無料なので、ATMを利用する必要もありません。
デメリット
デメリットの一つは、支払いによるポイント還元がないことです。
PayPayなどは支払いでポイント還元がありますが、バンクペイにはポイント還元はありません。
二つ目は、ことら送金は、送金先もことら送金に対応している必要があることです。
ネット銀行はことら送金に対応していないところもあるため、送金できない場合があります。
バンクペイの利用方法
バンクペイ(Bank Pay)は専用アプリをダウンロードして利用します。
公式サイトにリンクがあるのでそこからダウンロードしましょう。
バンクペイの初期設定
バンクペイを利用するには、名前などの個人情報を入力後、「メールアドレス」、「電話番号認証」、「運転免許証などを使った本人確認」が必要です。
本人確認を行わないと、バンクペイが利用できません。
バンクペイの初期利用設定
バンクペイをインストール後、利用規約に同意し、利用者情報を登録します。
次に、メールアドレスとSMSを使った認証を行います。
バンクペイのホーム画面が表示されたら、「口座を登録する」をタップします。
セキュリティ強化のための「本人確認申請」メニューが表示されるので「申請する」をタップします。
本人認証申請画面で「上記に同意して本人認証を始める」をタップします。
「運転免許証」、「マイナンバーカード」、「運転履歴証明書」を利用して、本人認証を行います。
この他、本人の写真撮影やまばたきチェックといった作業も必要になります。画面の指示に従って進めましょう。
本人確認を申請したら、完了するまで待ちましょう。
筆者は、運転免許証で本人確認を申請し、当日中に完了しました(20時頃に申請し21時40分には本人確認を完了しました)。
バンクペイの使い方
1)口座登録方法
本人確認完了後に「口座を登録する」をタップします。
利用できる金融機関が表示されるので、一覧から利用したい金融機関を選択します。
カテゴリーのチェックの有無で「銀行」、「信用金庫」、「信用組合」、「労働金庫」を絞り込むことができます。
口座情報画面では、「支店名」、「口座情報」、「口座番号」、「口座名義人名(カナ)」を登録します。
「登録」ボタンをタップすると、ネットバンキング口座の利用登録に遷移するので、各銀行で利用登録を行いましょう。
ネットバンキングの利用登録が完了すると、バンクペイに利用できる銀行口座が表示されます。
2)支払い方法
バンクペイで支払う場合は、ホーム画面の「お店で払う(コード表示)」または「お店で払う(コード読取)」をタップします。
お店で払う(コード表示) | バーコードを表示して、お店に読み取ってもらい支払う方法 |
お店で払う(コード読取) | お店にあるQRコードを読み取って支払う方法 |
3)ことら送金のやり方
ことら送金を行う場合は、ホーム画面の「ことら送金・残高照会」をタップします。
「受取口座設定をはじめる」をタップします。
受取口座の設定で「電話番号で口座設定」または「メールアドレスで口座設定」のどちらかを選択します。
受取口座の設定が完了し、登録した口座が表示されたら「送金する」をタップします。
残高に表示されている「更新」ボタンをタップすると、送金可能な残高を確認できます。
送金先の入力方法を選択します。
送金先の銀行口座を選択します。「ゆうちょ銀行」も選択可能です。
「送金先情報」と「送金金額」を入力して確認すれば、送金すれば完了です。
間違えて送ってしまっても、取り消しはできないので送金先は間違えないように、よく確認してから送金しましょう。
4)請求書払いのやり方
請求書払いを行う場合は、ホーム画面の「請求書払い」をタップします。
バーコードの読み取り画面が表示されるので、eLマークのついた請求書のQRコードを読み取って支払いましょう。
5)送金の受取方法
相手が金融機関の口座情報を指定して送金した場合は、受取側で必要な設定はありません。ただし、口座情報を伝える必要があります。
もし、口座情報を伝えたくない場合は、携帯電話番号かメールアドレスを使って送金してもらう方法があります。
この場合、アプリ上で事前に設定が必要になります。
バンクペイアプリを開いて「ことら送金/残高照会」をタップします。
「受取口座の変更」をタップします。
「携帯電話番号で口座設定」または「メールアドレスで口座設定」を選択します。
決済用パスワードを入力します。
画面下の「受取口座を設定」をタップします。
登録してある口座から受け取りたい口座をタップして設定します。
バンクペイが使える店舗
バンクペイが使える主要な店舗
バンクペイが使える主要な店舗は次のとおりです。
また、個別に店舗を確認したい場合は、公式サイトの店舗検索を利用しましょう。
スーパー・コンビニ
- アルビス
- イトーヨーカドー
- ヨークマート
- ヨークフーズ
- ヨークプライス
- コンフォートマーケット
- セブン-イレブン
- デリシア
- 西鉄ストア
- ニュー・クイック
- 生鮮食品館 富士ガーデン
- ハローズ
- ポプラ
- 生活彩家
- ミニストップ
ドラッグストア
- アイセイ薬局
- コクミン
- サツドラ
- 富士薬品ドラッグストアグループ
- 薬王堂
ホームセンター・ディスカウントストア
- キャスティング
- CAMP DEPOT
- コーナン
- 綿半
- ユニディストア
- ユニハード
飲食店
- 藍屋
- 魚べい
- 江戸前すし百萬石
- オリーブの丘
- ガスト
- から好し
- 久兵衛屋
- グラッチェガーデンズ
- ケンタッキーフライドチキン
- 麹町珈琲
- 札幌かに本家
- しゃぶ葉
- ジョナサン
- ジョリーパスタ
- すき家
- すし銚子丸
- スシロー
- ステーキガスト
- 瀬戸うどん
- 太陽のグリル
- つぼ八
- デニーズ
- 伝丸
- 魚屋路
- とんから亭
- なか卯
- バーミヤン
- 華屋与兵衛
- はま寿司
- ビッグボーイ
- ポッポ
- むさしの森珈琲
- 夢庵
- ゆめあん食堂
- ラ・オハナ
百貨店
- 井筒屋
- 山口井筒屋
ファッション
- AOKI
- ORIHICA(一部店舗に対応)
- マイケル・コース
書籍
- テイツー
家電
- ケーズデンキ
スポーツ
- ムラサキスポーツ
宿泊
- 東横イン
- 藤田観光(一部店舗に対応)
医療
- 高須クリニック
美容
- プラージュ
交通
- NEXCO 西日本グループ
施設
- アリオ(アリオ倉敷は非対応)
- おかげ横丁
- グランツリー武蔵小杉
- 志摩スペイン村
- プライムツリー赤池
バンクペイで利用できる銀行
バンクペイで利用できる主な銀行は次のとおりです。
さらに調べたい場合は、公式サイトから金融機関区分などを指定した詳細検索が利用できます。
※2024年7月10日時点
金融機関名 | コード決済 | ことら送金 | 請求書払い |
みずほ銀行 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井住友銀行 | 〇 | 〇 | 〇 |
三菱UFJ銀行 | 〇 | 〇 | 〇 |
りそな銀行 | 〇 | 〇 | 〇 |
ゆうちょ銀行 | ✕ | ✕ | ✕ |
千葉銀行 | 〇 | 〇 | ✕ |
イオン銀行 | 〇 | ✕ | ✕ |
楽天銀行 | ✕ | ✕ | ✕ |
セブン銀行 | ✕ | ✕ | ✕ |
信用金庫※1 | 〇 | 〇 | ✕ |
信用組合※1 | 〇 | ✕ | ✕ |
労働金庫※1 | 〇 | ✕ | ✕ |
※1バンクペイは、信用金庫・信用組合・労働金庫にも対応していますが、最新の対応状況は公式サイトで確認してください。
「ゆうちょ銀行」は、バンクペイでは利用できません。決済で利用するなら「ゆうちょPay」、ことら送金を利用するなら「ゆうちょ通帳アプリ」を使いましょう。
なお、ことら送金(口座指定送金)で、送金先に「ゆうちょ銀行」を指定することは可能です。
よくある質問
バンクペイで決済した場合、手数料はかかる?
かかりません。手数料無料で利用できます。
事前にチャージは必要ですか?
必要ありません。登録した銀行口座からデビット決済(支払い後すぐに銀行口座から現金が引き落とされる決済)されます。
ことら送金は無料ですか?
ことら送金は、原則無料で利用できます。
ことら送金で送金先を間違った場合に取り消しできますか?
できません。送金先は間違わないようによく確認してから送金しましょう。
まとめ
バンクペイは、銀行口座を使ったスマホアプリで、キャッシュレス決済や送金が可能です。
主な機能には、コード決済、請求書払い、ことら送金があります。
ポイント還元がないのはデメリットですが、買い物の際にはQRコードを利用して直接銀行口座から支払いができ、自動車税や固定資産税などの支払いも、家にいながら簡単に済ませることが可能です。
また、ことら送金は原則手数料無料のため、気軽に利用できます。忙しい時に、時間と手間を節約できる便利アプリなので、ぜひ試してみてください。