Zapは、ライトニングネットワークを使ったウォレットで、法定通貨からビットコインを数秒で購入できる「Olympus(オリンパス)」と呼ばれるベータ版機能の提供を開始している。
Zapウォレットの開発者であるJack Mallers氏は、ビットコインを経験したことがない人でも簡単にビットコインのマイクロペイメントができると語っている。
従来の方法だと、下記のように多くの手順を踏む必要があり、待ち時間が長くなっていた。
- 法定通貨受け取り
- ビットコインを購入
- 出金の許可待ち
- 出金の承認待ち
- ビットコインをライトニングネットワークに入金
- チャネルを開設
- 複数の承認待ち
- QRコードのスキャン
これを「ダウンロード」、「購入」、「スキャン」で完了させることができると述べている。
実際に法定通貨でビットコインを購入して、商品を購入するまでの動画が公開されており、ビットコインのチャージは数秒で完了している。
Mallers氏は、ビットコイン即時購入を可能にしているのは、Turbo channels(ターボ・チャネル)と呼ばれる技術で、プロトコルに追加された機能を利用することで、チャネルが開かれたときにプッシュされた金額をすぐに使用することができると説明している。また、このターボ・チャネルは、Bitrefillによって人気の出た機能とも述べている。
ただし、ライトニングネットワークはまだ成熟しきっていないため、バグの発生により、資金損失の可能性もあると述べ、失ってもよいと思う金額以上のビットコインをライトニングネットワークで利用するべきではないと注意を促している。
Zapを利用するのに、KYC/AMLは必要ないが、法定通貨を交換する機能「オリンパス」を利用するには、KYC/AMLが必要となる。現在、オリンパスは米国のみ利用可能で、今後、他の国への拡大も予定している。
今後数か月にわたって、パートナーシップ、より多くの機能、より多くの製品の発表を予定している。