クレイグ・ライト氏がまた訴訟か、BitMEXではBSVブロックの再編成を問題視、波及する問題の決着は?

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クレイグ・ライト氏がまた訴訟か、BitMEXではBSVブロックの再編成を問題視、波及する問題の決着は?

ビットコインSV支持コミュニティの中心的人物であるCraig Wright(クレイグ・ライト)氏が、英国ポッドキャスターのPeter McCormack(ピーター・マコーマック)氏を名誉毀損で訴えたようだ。マコーマック氏が自身のTwitter上で届いた訴状を4月18日に公開して伝えた。

マコーマック氏に届いたクレイグ・ライト氏の代理人という人物からの書類によると、賠償金・裁判費用など請求額は10万ポンドと伝えられ、今週にも正式な訴えを起こすとしている。

書類上でライト氏は、一連のライト氏への攻撃は、BSVのオンチェーンでのスケーリング性能に長けている事に対し、他のチェーンが設計に欠陥を抱えているからBSVを毀損しようと氏を攻撃しているとしている。

ただし、マコーマック氏に届いたというTwitter上の書類のみの情報であり、情報の真偽は定かではない点に注意したい。クレイグ・ライト氏自身もしくはその代理人と言われる人物の直接の声明は確認されていない。

これらの話題が上がった後のタイミングで、仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)のリサーチ部門が、BSVのブロック再編成「Reorg(リオルグ)」が確認されたとTweetした。

BSVの複数のブロック再編成の発生についてビットメックスは、BSVのブロックサイズが大きすぎて遅延によるラグが大きく発生しているせいと分析、今のところブロック再編に対して2重支払いや51%攻撃は確認されていないとしている。

ビットメックスは、これらの情報はあくまでリサーチ結果としての事実以外のメッセージ性はないとしつつ、これらの事実から読み取れるものは「BSVは支払いネットワークとしては信頼できない」としている。

ブロックチェーンのブロックが一時的に分岐し、再編されるリオルグ(reorganization)は、PoWのビットコイン直系のアルトコインにおいて基本的なコンセンサスアルゴリズムの一端だが、ハッシュパワーの低下の遅延などによるラグが拡大すれば51%攻撃による2重支払いのリスクが高まることになる。BSVは1ブロックサイズあたり100MBを超えた状態で推移しており、2020年にはブロックサイズの上限を撤廃する予定とも言われている。さらにここに来て、BSVのマイニング能力を示すハッシュパワーの低下は肥大化するブロックサイズの処理に苦慮している印象だ。

サトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト氏が自身を詐欺師呼ばわりした人を名誉棄損で訴える意向を示し、次から次へと訴え始め、それに対し我慢の限界を超えたバイナンスCEOのCZ氏がバイナンスからのBSVの上場廃止を宣言したことで、BSV排斥運動へと拡大している。

CZ氏は、仮想通貨の信頼が低下するなか、前向きに常に新しい一手で業界の話題性を牽引、並行し信頼を高める努力も進めてきた人物で知られている。昨年のBCHのABCとSV騒動の中でも、BSVをユーザーが取引できるよう取引所に上場listするなどいち早い対応を見せていた。今回そのバイナンスが先陣を切って上場廃止に踏み切った事態は、ただ我慢の限界を超えたという以上に、仮想通貨コミュニティの自浄能力の欠如から、CZ氏が強権てきに介入せざるを得なかった、コミュニティが抱える問題点のようなものが浮き彫りになっていると見ることができる。

今回のBSV排斥運動により、海外では仮想通貨取引所kraken(クラーケン)など複数の取引所・DEXが上場廃止に賛同、国内交換業者ではBSV対応を現金交付と取引に組み入れない方向に傾きつつある。しかし、BSVの上場廃止に賛同しない取引所や、強権による介入が非中央集権の意に沿わないという批判の声、BSVの上場廃止により締め出されるユーザーの受け入れを図って取引高を伸ばそうと画策する中小取引所など、状況は判断に迷う動きも見せており、冷静に市場の動きを注視する必要がしばらく続きそうだ。

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