Facebookリブラのデビッド・マーカス氏がブロックチェーン技術の利点を公表

フェイスブック(Facebook)のステーブルコインであるリブラ(libra)事業を進めているデビッド・マーカス氏が、既存の金融ネットワークではなくブロックチェーン技術を使った仮想通貨リブラを開発した理由をあらためて発表した。

デビッド・マーカス氏はフェイスブックの子会社カリブラのCEOを務める金融の専門家で、実質フェイスブック内でのリブラ開発責任者である。

既存の金融ネットワークに構築しなかった理由を聞かれる

今回発表した冒頭で、なぜ既存の金融ネットワーク上に構築しなかったのかを良く聞かれることを打ち明け、新しい技術の利点を完結にまとめた記事が他になかったため、自分で書くことにしたと発表した。

世界中を回り関係者に会うと、ブロックチェーン技術を使った利点、特にアクセスのしやすさとコスト削減に関する利点がはっきりしました。またその利点は他の人にとって、私が思っていたほど明白ではありません。

よく既存の金融ネットワーク上に決済システムを構築しなかった理由を聞かれます。私は新しい技術について簡潔にまとめた記事を見つけようとしましたが、なかったため自分で書くことにしました。

制限された既存の金融システム

デビッド・マーカス氏はまず既存の金融システムには多くの制限があると説明した。また、アップデートは行われているものの、設計が古いことも指摘した。

既存の金融ネットワークは閉鎖されており、相互接続が不十分です。地域の金融ネットワークとしてACH、European Payments Council、そして銀行間ネットワークとしてSWIFTやRT1などがありますが、これらは1960年代および70年代に構築され、アップデートはされているものの、分断された過去の遺物の上で成り立っています。

分断されたネットワーク

既存の金融ネットワークはそれぞれが独立して運用されており、異なるネットワークを使う企業同士は相互に送金が行えないデメリットがあると説明した。

現在の金融ネットワークは、既存のインフラに依存しているため、ネットワークの異なる企業口座間で送受信することはできません。これらは分断されたシステムで、アクセス範囲を限定しています。例えるならばGmailからYahoo!にメールを送信できないようなものです。相互運用を可能にする電子メールのSMTPに相当する機能がなかったため、それぞれのシステム内のユーザーのみで通信することを余儀なくされました。

国際送金には目に見えない多くの経由地点

送金コストについては、目に見えない多くの経由地点があることを説明し、既存の金融ネットワークで国際送金を行う場合、送金手数料として45~50ドルかかることをあらためて説明した。

銀行口座を使用し、ある国の個人から別の個人に価値を移動するには、目に見えるものよりもはるかに多くのことが必要です。AからBへ送金においては多くの仲介者を経由する必要があり、またBですぐに引き出すためにはBでの資金プールが必要になってきます。この問題は遅延の原因となっており、またすべての経由地点でコストが加算されます。~中略~

両方の銀行がSWIFTを使用している場合でも、そのトランザクションを完了するには約45~50ドルかかります。~中略~

既存の金融ネットワーク上に決済システムを構築してもコストは削減されません。金融市場を多くのイノベーションに解放し新しいインフラを構築しないかぎり、金融市場への敷居を低くは出来ません。

リブラが共通インフラとなり現代の金融市場を提供

この発表の最後では、リブラが共通のインフラ技術となり世界中の人々にとって高速で安価な資金移動手段を提供するとして締めくくっている。

Libraは「プロトコル」となり、世界中の金融機関や人々の間で高速、安価で安定した資金移動を可能にします。多くの仲介者が不要になり、運用の複雑さや経費がなくなるため、コストが大幅に削減されます。人々はお金を送受信したいときに簡単に行えるようになります。これが私たちが独自の道を進むことを決めた理由です。

参考:Why building a new protocol for money is the only way to truly change the game for people

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