ビットコイン発明者「サトシ・ナカモト」の正体をめぐる論争に終止符を

仮想通貨界隈で長年語られつつも未だ解明されていない大きな謎の一つに “ビットコイン発明者「サトシ・ナカモト」の正体” がある。2008年11月、metzdowd.comにビットコインに関する論文を投稿されたところから、ビットコインが誕生し同時にサトシ・ナカモトの謎も始まった。

サトシ・ナカモトとは誰なのか、匿名でインターネットに投稿されたコメントと同じように個人を特定できていない。サトシ・ナカモトという名は公表されているものの、その後は公の場に姿を現すこともなく写真も一切出回っていないため、正体は謎のベールに包まれたままである。

次々と現れるサトシ・ナカモトたち

論文の中身であるビットコインはその後大きな発展を遂げていったわけだが、論文の著者であるサトシ・ナカモトの正体は未だ明らかにされておらず進展がないままだ。その間、ビットコインSVで有名なCraig Wright氏やビットコインキャッシュ(ABC)開発者のAmaury Sechet氏など自らサトシ・ナカモトを名乗る人物や、サトシ・ナカモトではないかと噂された人物も多数出てきているが、証拠不十分であったり、当人が噂を否定したりと、いずれもサトシ・ナカモト本人とは特定できていない。

サトシ・ナカモトと名乗り出る理由と名乗り出てこない理由

これまで名前が上がった中に本物のサトシ・ナカモトがいるのかもしれないし、全員が偽者かもしれない。ただ驚くべきは、自ら名乗りを上げた者の中には確実に嘘をついている人物がいるということだ。いずれもそれぞれの道で立派な実績を残してきた人物である。にもかかわらず嘘をついてまで自分がサトシ・ナカモトであると名乗る理由とは何なのであろうか。

まずはサトシ・ナカモトを名乗るメリットを考えうる範囲でざっと列挙してみよう。

【名乗り出る理由】
・一躍時の人となり、みんなにチヤホヤされる
・世界中から尊敬の眼差しで見られる
・メディア露出やCMオファーなど仕事が増える
・自分が注目されることで自分が携わるプロジェクトや会社を宣伝できる
・単純に目立ちたい

一方、名乗り出てこないのは何故なのか。そちらの理由についても列挙してみよう。

【名乗り出てこない理由】
・既に亡くなっている
・言い出すタイミングを逃してしまい今更言いにくい
・記憶を失くしてしまっている
・極度の恥ずかしがり屋で表舞台には出たくない
・名乗り出る必要性を感じていない
・ミステリアスさを維持しておきたい
・誰かに口止めされている
・悪の組織に捕まり悪い研究を強いられるのを恐れている

サトシ・ナカモトの正体は謎のまま伝説へ

論文を投稿した時点で正体を明かさなかったような人物が、10年以上も経って自分がサトシ・ナカモトであると名乗り出てくるであろうか。少なくとも「私がサトシ・ナカモトだ」と主張してくるような人物が本物であるとは思えない。今後再びサトシ・ナカモトを名乗る人物が出現した際には、それは単なるプロモーションであると見る方が自然だ。

自分がサトシ・ナカモトだと名乗り出てくる人物を見る度に、多くの人々は疑惑の目を傾けているのが実状ではないだろうか。それに世間はもはやそれほどサトシ・ナカモトの正体にそれほど興味はないはずだ。それはなぜか?理由は「今更感」にある。ビットコインの論文発表から既に10年が経過しているわけで、これから名乗り出てきたところでものすごく“今更”なのである。例えるならば生まれてから一度も会ったことのない父親が突然、「私がお父さんだよ」と言って現れるようなものだ。今更ひょっこり現れて父親面されても簡単に受け入れられるものではない。

人は得てして正体がわからないミステリアスなものに興味を惹かれるものだ。しかしサトシ・ナカモトだと名乗り出るのも、サトシ・ナカモトの正体を勘ぐるのももういい加減にやめるべきだ。サトシ・ナカモトの正体は永遠に謎のままビットコインの発展の裏で伝説として語り継がれていけばいい。サトシ・ナカモトはサトシ・ナカモトであり他の何者でもないのだから。

Close Menu