VeChainが共同開発したワイン流通システムが第2フェーズへ|平均10%の売り上げ増加

シンガポールを拠点にするヴィチェーン(VeChain/VET)財団は、共同開発したワイン流通システムであるワイントレーサビリティプラットフォーム(Wine Traceability Platform)が第2フェーズへ入ったことを発表した。オーストラリア最高峰のワインブランド「ペンフォールズ」にタグ付けされ流通が開始した。

ブロックチェーン技術を使ったこのワイントレーサビリティプラットフォームを共同開発したのは、中国有数の輸入会社であるShanghai Waigaoqiao Direct Imported Goods社だ。中国では、2017年に販売額1億円に相当する高級ワイン「ペンフォールズ」の偽物や5万本にも上る偽ボトルが上海の警察により押収されており、偽造ワインが中国にて横行している背景がある。また、経済成長によりここ数年でワインを楽しむ家庭が増えており、ワインの輸入量が中国全体で飛躍的に伸びていることも開発へとつながった。

採用されたVeChainはもともとビジネスシーンに多くの実用例を持つプロジェクトとして有名で、BMWやGroupe Renaultなど自動車産業を始め、医療シーンや高級ブランドの偽造チェックなどでも注目を浴びている。真偽を確認できるワイン流通システムも2018年6月に発足しており、今回の稼働で第2フェーズへ突入したことが報告されている。

製造元のワイナリーから流通業者までワイン物流のすべて追跡できるワイントレーサビリティプラットフォームは、輸入業者Shanghai Waigaoqiao Direct Imported Goodsが取り扱う20以上のワイン製品に導入されており、同社が輸入するワインの3分の1を占めているという。

特筆すべきは消費者に対する信頼性が増した点で、証明するタグが付いたワイン製品は平均10%の売り上げ増加を記録していると発表した。

専用設計の近距離無線通信NFCタグ

「ペンフォールズ」ワインに搭載されているのは、無線通信できるワイン用に設計されたNFCタグだ。このタグ内に保存されたデータを読み込むことによりブロックチェーンに保存されたワインに関する情報にアクセスできる。

NFCタグの読み取りは多くのアンドロイドスマホについており、iPhoneでもiOS 11以降で対応されたため、ワイン消費者の多くがワインを手にしたその場で確認できる機能となっている。

食品の安全性を訴える流通システム

中国だけではなく日本でもたびたび食品偽造問題が取り上げられ、世界的に見ても関心も高い分野であることが予想できる。ブロックチェーン技術を使った信頼性を上げるための実用例が出来つつあるヴィチェーン。このワイン通流システムは、消費者が購入する他のジャンルの製品にも応用可能だ。

参考:VeChain Foundation / The Wine Traceability Platform Co-Developed by VeChain and D.I.G, Kickstarted its Second Phase with the Introduction of Penfolds Bin 407 For Enhanced Transparency and Reliability

関連ワード:IoTvechain物流
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