一時は大関にまで昇進するも今や幕下、仮想通貨力士「ビットコイン」

大相撲春場所で10勝を挙げた関脇・貴景勝がこの度大関に昇進した。初土俵からわずか4年半での快挙である。この短期間で力士としての実力を大幅にアップさせてきたのと同時に、給料の方も大幅にアップさせてきたようだ。それはまるで、かつてのビットコイン価格の急激な上昇チャートのように。

力士は月給制で階級ごとに金額が設定されている。トップの横綱が月給300万円、大関が250万円、関脇・小結は180万円、平幕140万円、十両110万円という具合だ。今回、貴景勝は大関となったので関脇時代から70万円アップの250万円が毎月支給されることになる。250万円と言ったら、20代前半の若者の平均年収とほぼ同額である。そして250万円と聞いてもうひとつ思い出されるのが、2017年後半に歴代最高値を記録したビットコイン価格だ。

当時ビットコインは怒涛の勢いで値上がりし、わずか1ヶ月で約110万円から約230万円まで2倍以上高騰した。それはまさに位が上がるごとにアップする力士の月給のごとく十両から一気に大関にまで昇進したようなものであった。しかしビットコインは大関に見合う責任を果たせず、その地位を維持することも、横綱へと昇り詰めることもなく、降ってかかったコインチェック事件で大怪我を負いあっという間に大関陥落。さらにそこからずるずると階級を下げ、今やビットコインの価格は44万円(2019年3月28日時点)と幕下にまで転げ落ちもがいている状態だ。このように幕下から一気に大関に、大関からすぐさま幕下へと波乱万丈の相撲人生を歩んできたのが、かつての大関ビットコインなのである。

貴景勝には今後ビットコインのような軌跡を辿ることなく、ビットコインが届かなかった横綱(月給=300万円)の地位まで昇り詰めていただきたい。一方、幕下に転落してしまったビットコインはここから再び大関(1ビットコイン=250万円)にまで返り咲くのは難しいかもしれないが、せめて十両(1ビットコイン=110万円)くらいまで健闘していただけると低迷を続ける仮想通貨業界全体が喜ばしい状態になるのだが果たして。新大関「貴景勝」と元大関「ビットコイン」、両力士の今後の奮闘を期待してやまない。

 

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