ステラ/Stellar(XLM)の特徴をまとめて解説

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ブロックチェーン技術に一番相性の良いと言われている送金に特化したプロジェクト/通貨、ステラ/Stellarの特徴をわかりやすく説明します。


誕生の経緯:仮想通貨界に大きな影響を及ぼすジェド・マケーレブ氏

仮想通貨ステラ/Stellarの誕生の経緯を説明する上で欠かせないのは、仮想通貨界のレジェンドとも言えるジェド・マケーレブ氏の経歴です。

ジェド・マケーレブ氏は元々P2Pファイル共有ネットワークを開発していた天才プログラマーで、同じくP2P技術を応用したビットコインに早くから着目した人物です。当時、彼はトレーディングカードの取引所を開発していたことから、転じて仮想通貨取引所を開設しました。それがマウントゴックス(Mt.Gox – 名前はカードゲームの頭文字に由来)です。

生粋のプログラマーである彼はマウントゴックス(Mt.Gox)時代にビットコインのデメリットにいち早く気付き、それを克服すべく仮想通貨取引所マウントゴックスを売却し、独自のブロックチェーン送金システムを共同して創業します。それが現在銀行間送金で注目を浴びているリップル/Ripple(XRP)です。

マウントゴックス(Mt.Gox)が破綻したのは2014年です。2011年にジェド・マケーレブが事業を売却した3年後です。

彼の起業人生は続きます。銀行間取引に特化したリップルをさらにマイクロペイメント、個人間の少額送金に対応すべくアルゴリズム改善を行い、そしてリリースしたのがステラ/Stellar(XLM)です。ステラ開発に当たりジェド・マケーレブはリップルからは2013年に手を引き、ステラは2014年に立ち上げられました。

事業を思いつくとあっさりと事業売却し、より良いシステムを開発し続けるという印象が強いジェド・マケーレブですが、現在はまだステラの主要メンバーに残り、人口の多くが銀行口座を持たない発展途上国でステラを広く普及させるべく尽力しています。

特徴1:送金に特化した独特のP2P構造とアルゴリズム

話をステラに戻しましょう。誕生の経緯からもわかる通りビットコインから着想を得ているものの、リップルとステラはオリジナルのブロックチェーン構造、独自の承認アルゴリズムを持っています。

ビットコインではノードと呼ばれるネットワークにつながった承認者/承認サーバが、PoWと呼ばれる計算を行うことでブロック承認を行っています。非常に時間がかかるこの承認方法を解決するため、リップル&ステラではノード/承認サーバをあらかじめ選ぶことで決済スピード、またマイナーへの報酬を抑えることで最小コストで送金できる工夫が加えられています。

リップルでは銀行や国際金融機関などネットワーク自体が限定され承認サーバに自由になることはできませんが、ステラでは小規模送金を想定し承認サーバリストは一般開放され誰でも参加できるような仕組みになっています。

またアルゴリズムでも進化し、リップルのハードフォークリスクを低減させたSCP(Stellar Consensus Protocol)が採用されています。

特徴2:XRPとXLMは似て非なるもの

実際の送金で重要な役割を担うのはどちらも独自の仮想通貨XRP(リップル)とXLM(ステラ)で使用方法は同じなのですが、その意味はまったく異なります。そもそも銀行や国際金融機関のみが使う予定だったリップルのXRPは、一般に販売する予定がなく送金を行う銀行間が専用で使用するために設計されています。

一方、個人送金を目的に作られたステラのXLMは通貨を広く普及させるためプロジェクト側が積極的にXLMを配布しており、両者のプロジェクト側の使用コンセプトが違います。

ステラのXLMでは広く普及させるためこれまでビットコイン所有者やリップル所有者を対象に配布を繰り返しています。またコイン価値に重要な影響を与える発行総量ですが、発行枚数が決まっているリップルのXRPに対して、ステラのXLMでは年間1%ずつ追加発行することで通貨レアリティを抑えています。

ステラを運営する非営利団体Stellar Development Foundationも価格安定には常に気を配っており高騰した際にはXLMの放出などで価格安定を目指しているので、コインを保有する場合はそういった面も把握しておく必要があります。

非常に明るい将来性

ステラの成長はIBMとの提携に見ることが出来ます。IBMは2018年9月に銀行向け国際決済システムBlockchain World Wireを発表しており、これはステラをベースに開発されています。また最近話題のステーブルコインでは、IBMはStrongholdというステーブルコインの開発実験を行っており、こちらもまたステラがベースに開発が行われています。

まとめ

産まれや育ち、そしてなんといってもロゴが親しみやすくて人気のStellar。リップルと混同しないように整理して把握しておいてください。

基本情報

発行日 2017年7月31日
承認時間 数秒
発行上限 なし、年1%ずつ増加
コンセンサスアルゴリズム Stellar Consensus
ホームページ https://www.stellar.org/
エクスプローラー https://www.stellar.org/stats/
取引所 Binance、Upbit、Poloniex、BitMart、BCEX、CoinEgg、Bittrex、Kraken、HitBTC、Bitfinex、OKExなど多数
関連ワード:ステラリップル

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