ステーブルコインBasisはなぜ停止を余儀なくされたのか

規制は必要です。無法地帯だったICOの過去から考えれば厳しく規制して当然でしょう。しかしその規制によって将来有望だったプロジェクトが停止に追い込まれてしまいました。

12月13日、ステーブルコインプロジェクトBasisの創業者が公式ページにてプロジェクトの停止と事業資金として集めた100億円以上の資金の全額返却を行うと発表しました。

Basisとは?
名門プリンストン大学出身でGoogleでの職歴を持つメンバーが中心となって設立されました。通常は実際にUSドルを担保し発行する場合が多いステーブルコインですが、Basisではトークンの供給量によって価格を安定させる独自のアルゴリズムを採用していることが最大の特徴でした。

Googleの子会社で投資専門のGV(元Google Ventures)や、仮想通貨関連会社に投資を多く行っているAndreessen Horowitzを含め100億円以上の資金調達を成功させていました。このことからも数あるステーブルコインの中での注目度が伺えます。

プロジェクトを停止する理由

BasisのCEO、Nader Al-Naji氏は公式発表の中で以下のように停止理由を述べています。

・発行したトークンが証券と判断されることは避けられない
・未登録証券であるため取引制限があるが、規制に沿うと流動性が大幅に減ってしまう
・Basisが発行する「Bond」「Share」トークンに取引制限をかけること自体がBasisシステムの能力を損なってしまう
・その取引制限は1年で執行するが、トークンは発行され続けるため取引制限が無期限となってしまう
・規制に沿いながら運用する方法がないかあらゆる方向で考えたが、最終的にユーザーや投資家にとって魅力を感じさせる手法はないと考えている。

https://www.basis.io/より

ステーブルコインを実現するために必要な二つのトークンに規制上の制約があり、仕組み上どうしても方法がないということです。

本来の目的とは違う規制内容が重しに

米証券法は主に投資家を保護したり、事業への透明性を高めるために定められておりステーブルコインを発行するためには決められてはいないはずです。

規制においては例外を認めるわけにはいかないというのも理解できます。ただ証券法が重しになって、非常に良いアイディアを持っているプロジェクトが停止に追い込まれる現状を見ると非常に残念です。

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