衛星開発するスペースチェーン(SpaceChain)が欧州宇宙機関(ESA)から資金提供

2017年に発足し衛星経由のブロックチェーンプラットフォームを構築しているスペースチェーン(SpaceChain)が、ヨーロッパの宇宙開発機関であるESA(European Space Agency)から助成金を受けたことが発表された。

スペースチェーン(SpaceChain)とは

スペースチェーンはインターネット上ではなく、衛星にノードを搭載し世界中で使えるブロックチェーンプラットフォームを構築するプロジェクトである。地球全体を見ると衛星の方がカバー範囲は広く、特にインターネットのインフラ整備が進んでいない発展途上国や人口過疎地域での利用にメリットが大きい。

衛星を使ったブロックチェーン技術の開発は以前から構想があったが、ここ数年で実際にノードを衛星に乗せた例が出てきており、最も有名なものはアダム・バック(Adam Back)博士率いるBlockstream社が開発するBlockstreamサテライトがある。

セキュリティを向上させた秘密鍵

従来のブロックチェーンアドレスは一つの秘密鍵によって管理されるが、スペースチェーンでは複数の鍵を持ち、その内2つを使用することで送信できる仕組みを採用している。このことで、従来のブロックチェーンシステムよりセキュリティレベルを向上させ、既存の金融業界でも利用に耐える信頼性を確保している。

欧州宇宙機関(ESA)の助成金制度

欧州宇宙機関は1975年からヨーロッパ各国が共同で設立した宇宙に関する研究開発を行う機関で、フランスはパリに本拠地を構えている。現在では22ヵ国が参加し、主にロケットなどの宇宙に関連する研究を行っている。

ESAは宇宙開発に関する技術的なアイディアに最大で6万ユーロの助成金を出すキックスタート助成金制度(Kick-start Activities)を開催しているが、スペースチェーンのプロジェクトはこの制度に採用された。

ESAからのサポートは名誉

今回の発表にあたり、スペースチェーンの創立者は以下のように述べた。

スペースチェーンCEOのZee Zheng氏
欧州宇宙機関からの支援を受けることは大変名誉なことです。フィンテック業界はデジタル通貨の保管と送信に関してセキュリティレベルが低いため、従来の銀行業界と同じレベルのクオリティと信頼を達成できていません。我々のブロックチェーンテクノロジーをEUと英国に提供することができ大変うれしく思います。

スペースチェーン共同創業者でCTO、Jeff Garzik氏
マルチシグニチャトランザクションは、金融システムにおいて非常に堅牢なセキュリティ対策であることが証明されています。ESAと提携することで、これらのセキュリティ対策を宇宙経済システムに普及させることができ非常に興奮しています。

参考:SpaceChain Receives Support from European Space Agency for Blockchain Satellite Technology

関連ワード:Blockstream宇宙
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