SoftBankが設立するブロックチェーン技術を用いたコンソーシアムは世界的な規模に

2017年にSoftBankが中心となって設立されたCARRIER BLOCKCHAIN STUDY GROUP(以下、CBSG)に、台湾をベースとするAsia Pacific Telecom Co., Ltd. (APT)、アラブ首長国連邦のdu、南アフリカを中心に展開するMTNグループが参加することが発表された。

これでこのCBSGには世界中のキャリアが合計15社参加したことになる。

公式ページより

CARRIER BLOCKCHAIN STUDY GROUP(CBSG)

CBSGは、SoftBankとその子会社の米Sprint Corporation、そしてブロックチェーン開発企業のTBCASoftによって設立されたコンソーシアムで、ブロックチェーン技術を用いたキャリア専用の決済システムの構築を目指している。

世界中の各キャリアが持つサーバにノードを配置し、異なるキャリア間で同じブロックチェーンプラットフォームを使い、自国の法定通貨で決済できるネットワークを構築しようとしている。

通常のブロックチェーンプロジェクトと違う点は、ノードのネットワークが各キャリア間で維持されること、そして決済代金は通話料に合わせて自国の法定通貨で行われる点だ。

2019年1月には台湾を拠点とするFar EasTone Telecommunications Co.を含む、CBSGに参加する通信事業者間の決済ネットワークでモバイルウォレット取引が成功したと発表しており、海外で利用する際のクレジットカード手数料を回避できることを利点として挙げている。

携帯電話事業者の世界的なつながり

 SoftBank
 TBCASoft – 通信キャリア間のプラットフォームを作成するブロックチェーン開発企業
 Sprint Corporation – SoftBankの子会社でアメリカの携帯電話事業者
 Far EasTone Telecommunications Co. – 台湾を拠点とする携帯電話事業者
 Axiata – マレーシア拠点に東南アジアの各国にて通信会社を運営
 Etisalat UAE – アラブ首長国連邦を拠点にアジア、中東、アフリカなど18カ国で事業展開する通信事業者
 KT – 韓国の大手携帯電話事業者
 LG U+ – 韓国の大手携帯電話事業者
 PLDT – フィリピン最大の携帯電話事業者
 Telin – インドネシアのジャカルタ拠点にする携帯電話事業者
 Turkcell – トルコの大手携帯電話事業者
 Viettel – ベトナムの国有の通信事業グループ
 Zain – クウェートに本社を置く携帯電話事業社
 du – アラブ首長国連邦の国有の通信事業グループ
 MTN Group – 南アフリカを中心に20ヵ国以上で事業展開する通信事業者

 
SoftBankが中心となって進めているキャリアによるコンソーシアムは、上記のように世界中に広がりを見せている。各国の携帯電話事業者は個人ユーザーの銀行口座へのアクセスを持ち、法定通貨での支払い実績があることが大きな強みだ。

一般的なブロックチェーンプロジェクトとは違った角度からのアプローチだが、すでに大きなアドバンテージがあり大規模なグループを形成していることで注目が集まっている。

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