外食チェーンの「サイゼリヤ」が首都圏の一部店舗にてキャシュレス決済の実証実験中であることが、Impress Watchの記事にてわかった。
サイゼリヤは、2018年8月期時点で、国内1,085店舗 海外384店舗を構える大手イタリアンレストランチェーン。
徹底したオペレーションの簡素化と、余計な中間コストを省くことで、リーズナブルながら高い品質のメニューを提供することで、利用者から絶大な人気を博している。
そのコストカットは支払いシーンにも当然目を向けられており、3%前後の決済手数料が発生するクレジットカードや電子マネー、スマホQR決済費用も消費者に還元すべきコストとしており、海外店やテナント規約により一部キャッシュレス導入する国内店舗はあるものの、最近のキャッシュレス化の流れの中でも「現金オンリー」を貫いている。
そのサイゼリヤが現在、首都圏の一部店舗にてキャッシュレス決済の実証実験中だという。
内容はVISA/mastercard/UCや交通系電子マネーと試験的な内容のようだが、Impress Watchの取材によるサイゼリヤ広報の回答によると、来年のオリンピックの時期に首都圏などでの展開を考えているという。
以上から、訪日外国人(インバウンド)に向けた対応であることは間違いないだろうが、オリンピック後に全国のサイゼリヤへの拡大もされるのか、同社は10月1日の増税時に値段据え置きを発表したこともあり、キャッシュレス導入による同社収益への影響と、メニュー価格への転化をせずに吸収しきれるのかが気になるところだ。
[参考:]
・「サイゼリヤ」がついにキャッシュレス決済。一部店舗で実証実験中 – Impress Watch
・サイゼリヤ