2万円割れも!?下落の一途をたどるイーサリアムに復活劇はあるのか?

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  • ICHI
下落の一途をたどるイーサリアムに復活劇はあるのか?

イーサリアムは、今年の1月に高値を付けて以降、85%以上下落し現在は2万を割り込む場面も見られます。ビットコインは下げた後にある程度回復しますが、イーサリアムは下落の一途をたどっています。

下げの原因

下げている原因の一つは、様々なICO案件で資金調達通貨として利用され、それが換金されているのではないか。
実際に5月には、EOSが集めたイーサリアムを大量に売却したと思われる下げがありました。また、直近9月にはDigixDAO社によるイーサリアムのOTCが発表され、Santimentの「Ethereum Spent Overview」を見てみると、約69,700ETHが売却(※1)され、395,430ETHがまだウォレットに残っています。OTCのため下げは限定的と考えられていましたが、市場に与えた影響は大きく、イーサリアムも30,000円を大きく割り込んでしまいました。大型ICO案件による売却がはじまれば、小型案件による狼狽売りが続き、下落が加速するのではないかという懸念があります。

そして、もう一つの原因と考えられているのが、スケーラビリティに対応できていないため、投資家が見限りはじめているのではないか。
実際にDappsなどを利用すると動作が重いと感じることがあり、ガス代の高騰や送金づまりに対する不満などの悪材料を見て、二の足を踏んでいる可能性もあります。

下げ止まる可能性はあるのか

現在、本来の予定を変更してスケーラビリティ対策が進められています。イーサリアムにPoSの導入が検討されており、これにより、トランザクション処理が大幅に改善すると考えられています。
PoSを導入することで、ETHを保有する動きがでてくれば、売り圧力が徐々に減り、買いが増えてくるかもしれません。

また、PoSマイニングをするには、1500ETH以上の保有が必要といわれていましたが、シャーディングという仕組みにより、32ETHの保有でも利益を出せる可能性がでてきました。少額の保有であれば、個人での参入も考えられます。
ただし、このアップデートのリリースは、2018年後半以降といわれていますが、2019年にずれ込む可能性もあります。

シャーディング(Sharding)とは、イーサリアムのスケーラビリティを解決するための仕組みで、ネットワークを小さく分割して、検証作業を並列で処理する仕組みのこと。処理自体は増えますが、処理にかかる時間は軽減されるため、高速になるといわれています。

CBOEのイーサリアム先物

今年末には、CBOEがイーサリアム先物の開始を計画していると言われています。
まだ、決定したわけではありませんが、もしイーサリアム先物が始まった場合、前回のビットコインの上昇相場とは違い、イーサリアムは下降相場の中開始となるため、多くの投資家は売りから入る可能性があります。
もしかしたら、予想に反して、ビットコインの時と同様に大きく上昇するかもしれませんが、イーサリアムの価値が伴っていなければ、反転して売り局面となった時に大きく値を下げてしまうかもしれません。

イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、ブルームバーグのインタビューで、
「同業界の爆発的な成長局面は終わってしまった可能性がある」
との見解を示しています。

投機的な局面の終わったイーサリアムは、本来のプロジェクトとしての価値を高めていかなければ、復活劇はないかもしれません。


※1:取引所に行くまでを追跡しているわけではないが、ETHがどれだけ移動したかを表示しており、積極的な販売活動を表している。

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