仮想通貨取引量水増し疑惑|純粋なデータを提出する「リアル10」の採用が広がる
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先日、ETFを申請する米資産運用会社Bitwiseから発信されたビットコイン取引の水増し疑惑。SEC(米証券取引委員会)に提出されたそのレポートでは、疑わしい取引の根拠が明確に指摘された。
水増ししていない取引所は上位80カ所のうち、わずか10ヵ所しかないという結果を受け、その10ヵ所の仮想通貨取引所を「リアル10」として取引量の再評価をする流れが広がっている。
情報サイトMESSARIの対応
投資家向け情報開示サイトであるMESSARIは、自社ダッシュボードにて、純粋な取引量データを提供している10ヵ所の仮想通貨取引所だけを取り込んだ「Real 10 Volumes」を発表した。
これは自社サイトのダッシュボードにてすでに閲覧でき、すでに水増しした取引所のデータを除いた状態になっている。
リアル10とした仮想通貨取引所
バイナンス(BINANCE)
ビットフィネックス(BITFINEX)
ビットフライヤー(bitFlyer)
ビットスタンプ(Bitstamp)
ビットトレックス(BITTREX)
コインベース(coinbase)
ジェミナイ(GEMINI)
イットビット(itBit)
クラーケン(KRAKEN)
ポロニエックス(POLONIEX)
コインマーケットキャップも対応を表明
また、Bitwiseの資料にて参照されていたコインマーケットキャップも対応に追われた格好となった。水増し疑惑について認めた上で、公式ツイッターにて現在対策を行っていることを発表した。
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悪しきスタンダードは改善なるか
以前から仮想通貨取引所のデータには疑惑があったが、今回SEC(米証券取引委員会)向け説明資料にて明確な指摘が行われたことから大きな波紋が広がっている。
顧客獲得のためデータ偽装を行ったとされる仮想通貨取引所はどのように信頼回復を行っていくのだろうか。データ修正を行うのか、それともデータの説明を行うのか。この辺りに注目が集まっている。
多くの取引所に蔓延しているデータ偽装。今後正しいデータが仮想通貨ファンのもとに届くよう期待したい。
Bitwiseが疑わしいデータを指摘した取引所のリスト
BitForex
BitMart
Bit-Z
CoinBene
Coinsuper
CoinTiger
Exrates
IDAX
IDCM
LBank
OKEx
SIMEX
ZBG
参考:messari introducing real 10 volume and liquid market cap on onchainfx