ネム(NEM)の次期大型アップデート「カタパルト(Catapult)」の内容とスケジュール

仮想通貨全体の時価総額で21位に位置しているNEM(XEM)が、プロジェクトの今後を大きく左右する大型アップデート「カタパルト(Catapult)」を予定しています。

現在、日本国内で取り扱われている仮想通貨は決して多くないですが、NEMは国内で取り扱われ、次期カタパルトのアップデート内容やスケジュールがあらためて国内でも注目を集めています。

取り扱っている国内取引所はNEM巨額ハッキングで有名なコインチェックと、NEMと技術提携も行っているテックビューロのザイフ(現フィスコ)で、特にザイフでのNEM取引量は多く持っている方も多いことが予想されます。

2015年に始まったNEMプロジェクトは最近になって問題も多く、昨年からNEM財団の主要メンバーの入れ替えを行ってきました。また今年に入ってから財政悪化が表面化し、倒産危機として大きく値を下げるなど悪い面で注目を集めてきました。ただ2019年2月には開発資金として10億円の開発提案が承認され、NEM財団はこの次期大型アップデート「カタパルト(Catapult)」のリリースに注力しています。

カタパルト(Catapult)とは

取引所ザイフを運営していたテックビューロが企業向けに開発したプライベートブロックチェーン「Mijin」はNEMを基本に設計されていました。

そのMijinプロジェクトは日本国内の大手銀行も利用テストを行うなど、実際の利用に則した開発が進んでいましたが、その技術をNEMと提携し逆輸入することになったのがカタパルトと呼ばれている技術群です。2016年頃にMijinに実装されていた項目を今回NEMのメインネットにも移植する計画です。

主な機能

トランザクションの高速化
処理速度に関する機能強化でVisaの処理速度に匹敵する処理能力へ

セキュリティーの向上
複数の層で署名することでセキュリティ向上へ。不正に対する耐性を大幅に向上させます。

複数の取引を同時に実行
購入額送信と手数料送信など実際の利用シーンで効果的な複数処理可能へ。

その他にも以下のような機能を実装する予定です。

・ノードの委任機能 報酬を分配可能に
・送信時にアドレスではなくドメインネームに似たエイリアスを利用可能に
・自身のアカウントに送信先のホワイト/ブラックリスト設定可能に
・ドメインネームを購入可能に アドレスの簡略化へ
・数クリックで独自コインを発行可能に
・手数料の変更
・スーパーノードの報酬制度の変更

カタパルト(Catapult)スケジュール

事前テスト/ドラゴン

2019年4月~6月
・開発者用ツールのアップデートと提供
・テストネットCowの公開
・Ledger、Trezorのハードウェアウォレットが対応
・閲覧用のエクスプローラー準備

テストネット公開/エレファント

2019年7月~9月
・モバイル、デスクトップウォレットの提供
・ライトニングネットワークとカタパルトの動作チェック
・クロスチェーンスワップの動作確認
・カタパルトのリリース候補日決定

メインネット公開/カタパルト

2019年9月~10月
・メインネットへローンチ
・コードのオープンソース化

カタパルトリリース後

2019年10月~12月
・ウォレットの機能追加
・企業に使いやすくするためのメタデータ設定
・規制準拠しながらSTOトークン作成サポート
・ウォレットやアプリのクロスチェーンスワップ
・承認機能を使いやすくするアプリ
・投票機能を使いやすくするアプリ
・教育プログラム

2020年以降

2020年1月~
・IoTサポート
・ライトニングネットワークへ対応
・ステーブルコイン発行
・投票機能の改良
・ファイルストレージシステム

アップデートでNEMプロジェクトの復活なるか

NEM本来の機能とは別の要因で評価を大きく下げていると言ってもいいNEM。2019年のアップデートが正常に進むかどうかでNEMプロジェクトの再評価につながる可能性があります。

スケジュールを確認し、NEM財団から発信される進捗をチェックしながら大型アップデートの行方を見守りましょう。

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