医療×AI×ブロックチェーン「NAMコイン」

  • 広告
  • 公開:
  • 更新:
医療×AI×ブロックチェーン「NAMコイン」

人工知能(AI)とブロックチェーンで医療業界に革命を起こそうとしているプロジェクトがあります。その名は「NAMプロジェクト」。

実はこのNAMプロジェクトのICOは今年3月末にプレセールを終了し、それで終わりのはずだったのですが、いつの間にかセカンドセールが発表され5月20日から8月20日まで開催中となっていたのです。(FINTIDE編集部はつい先日までその事実を知らず、NAMを終了案件として扱っていたというのは内緒です。)

そこで今回、情報のアップデートを兼ねてNAMプロジェクトを改めてご紹介しましょう。と思っていたのですが、今月13日NAMの公式facebookを何気なく見に行ってみると目を疑うような驚きの発表がありました。

facebookでのコメント
NAM公式facebookより

なんということでしょう。ICO開催中から一転、7月15日をもってICO終了というまさかの展開。まさに大どんでん返し、“FINTIDE泣かせ”。しかし、これもICOの世界のさだめ。人気のICOでは途中で目標金額に到達してしまい予定より早く終了してしまうこともあり得るのです。

というわけで、あいにくICOは終了となってしまいましたが、NAMプロジェクトとはどんなものなのか、駆け足でポイントだけご紹介します。

NAMプロジェクトの概要

NAMプロジェクトとは
日本の現代医療の3つの大きな問題点を人工知能(AI)とブロックチェーン技術を組み合わせて解決するためのプロジェクト。

<日本の現代医療の3つの問題点>
1)治療後の患者の状態を医師が把握できていない
2)電子カルテが普及していない
3)保険診療で受けられる治療が世界から4年も遅れている

NAMプロジェクトの研究事業
A. 人工知能を利用した問診ボット
B. 機械学習を利用した疾患予測モデル
C. NAMコインを利用した人工知能が推薦する健康食品
D. 深層学習とブロックチェーンを使った次世代カルテシステム
E. A~Dを含んだサービスをすぐに提供できるNAMクリニックの開業

既に一部のプロジェクトは進んでおり、Aについては現在テスト運用中で、Eについては今月末にOPENを迎えようとしています。ということで、AとEについてさわりだけ見ていきましょう。

チャットボット型電子カルテ「ドクターQ」の開発

現代の医療現場が抱える「患者の経過が分からない」という問題を改良するために、チャットボット型電子カルテ「ドクターQ」が開発されました。

チャットボット型電子カルテ「ドクターQ」とは
患者と医師の双方向コミュニケーションシステム。
ドクターQのイメージ
患者はLINEで「ドクターQ」のLINEボットを友だち追加することで、医師代わりのチャットボットから問診を受けたり、自分自身のカルテを閲覧したりすることができ、医師は「ドクターQ」のサービスウェブサイトにアクセスすることで、患者の経過を把握し、ボットを通して患者と接触することができます。また、カルテに記載するべき患者情報、医師がフォローするべき患者情報、患者が気にするべき診療情報を自動で収集・整理してくれます。

NAMクリニックの開業

実際にドクターQのサービスを提供できるクリニック、通称「NAM AIヘルスラボ」がまもなくOPENのときを迎えます。

NAM AIヘルスラボとは
2018年7月30日にOPEN予定のNAMの医療AIサービス技術を詰め込んだ最先端の医療を提供する先進的なクリニックです。膨大な医学の情報をAIが読み込むことで、患者のライフスタイルと種々の検査から適切な検査、治療、診断を行うことを最終目標にしています。

NAM AIヘルスラボ

NAMの押さえ得情報

NAMプロジェクトを理解する上で、押さえておくべき大事なポイントがいくつかあるのでチェックしておきましょう。

[NAMコイン]
NAMコインとは、NAMのサービスを受けるに当たって必要となる仮想通貨です。

<NAMの販売価格>
7月08日~7月18日: 1 NAM = 0.00004458116 ETH
7月19日~7月29日: 1 NAM = 0.00004863813 ETH
7月30日~8月09日: 1 NAM = 0.00005269259 ETH
8月10日~8月20日: 1 NAM = 0.00005674725 ETH

※7月15日でICOは終了となりました。

[NAMコインの用途]
病院における診療の決済や、問診ボットにおける診療費の決済、AIが選定した薬の購入などに使用することができるようです。

[調達資金の用途]
“主にプロジェクト開発のための研究開発費として使用する他、医療費決済費における決済通貨として利用されるように、決済システムの開発及び、機関への導入支援に使用する”、としています。

[NAMプロジェクトチーム]
NAMプロジェクトは、医療及び、人工知能、ブロックチェーンに精通したチームで構成されています。リーダーをはじめ、日本人メンバーが数名いるようです。

NAMプロジェクトチーム

リーダーは株式会社NAM代表取締役の「中野哲平」氏。
・慶應義塾大学医学部を卒業。
・在学中から機械学習と医療の応用に取り組み、論文も多数出稿。
・この事業でエンジニアリングをマネジメントしている。
・経済産業省所管である独立行政法人情報処理推進機構が主催の”突出したIT人材の発掘と育成”を目的とした「IPA未踏事業」に、2016年・2017年と2年連続で採択されたほどの実績を持つ天才クリエータである。

NAMプロジェクト最近のトピックス

「ホリエモン仮想通貨祭」で講演をおこなったり、中国の大手金融メディアに事業概要が取り上げられたりしたそうです。
NAMのtwitter

そして昨夜、NAMの上場先のアナウンスがありました。

NAM公式twitter
NAM公式twitterより

今月27日にBit-z(香港)とBitwow(シンガポール)の2箇所の取引所への上場が決定したようです。着々とプロジェクトは順調に進んでいるようですね。

NAMの医療システム革新

NAMプロジェクトの研究事業を実現させることで、医療システムには一体どんな変化が生まれるのでしょうか?最後にその期待できる効果まで見ていきましょう。

現在の医療システム NAMの医療システム 期待できる効果
治療後のケア ・治療後はわざわざ来院しない
・医師は患者の状態を把握できない
・治療後も問診ボットの判定次第で来院
・問診ボットにより医師は患者の状態を把握できる
病気の悪化予防
検査 日本の医療制度で認められた検査のみ受診可能 人工知能を利用した検査方法を提供可能 病気の発症を未然に防止
投薬 病院で処方される薬は治療薬であり、健康を保つにはどんな健康食品が必要かはわからない 人工知能の選別による消費者の体質に合った健康を保つための薬や健康食品を提供可能 健康維持
カルテ ・手書きでカルテを作成
・同じ病気でも病院を変更するたびにカルテが作成される
・患者は病状を都度説明しなければならない
・患者は閲覧不可
・診療報酬の支払いまで2ヶ月
・会話の音声情報からカルテを自動作成
・一度カルテを作成してしまえば病院が変わっても新たにカルテを作成する必要なし
・カルテは共有されるため病状の説明は不要
・患者も閲覧可能
・診療報酬の支払いまで3日
病院や医師の事務作業の効率化

つまり、NAMが進めるAIとブロックチェーン技術によって医療業界に次のような革新がもたらされる可能性があります。

【患者側】 病気になりにくい健康な体になれる。
【医師・病院側】 非効率な事務作業が軽減され、医療に専念できる。

NAMコインは今後も世界の複数の取引所に上場を予定しているようですが、コインの価格が上昇していくのかどうか以上に、日本人が手がけるICOが成功し医療業界に革新がもたらされることにFINTIDE編集部は期待しています。