経済産業省が消費増税後の景気対策」として、昨年10月から行っていた「キャッシュレス・ポイント還元事業」は予定通り6月末で終了します。
6月の「キャッシュレス・ポイント還元事業」終了後は、消費活性化策は何もないのかというと、「マイナポイント」という景気下支え対策があります。
「マイナンバーカードの普及促進」を狙った施策ですが、それと一緒にマイナポイントを申込・予約すると「選択した決済サービスでチャージした額(または購入額)の25%がポイントでもらえる」というものです(上限5,000円分)。
マイナポイントのスケジュール
マイナポイントのスケジュールのうち、マイナンバーカードを使ったマイナポイントの予約はすでに始まっていて申請ができます。
2020年7月から開始するのは、マイナポイントを受け取るための決済サービス申し込みで、2020年9月からは、マイナポイントの配布が実施予定となっています。
以下からマイナポイントをもらうための手順をわかりやすく説明していきます。
マイナポイントをもらうための手順
マイナポイントをもらうための手順は、下記の通りです。
- 【1】マイナンバーカードを準備
- 【2】マイナンバーカードを使ってマイナポイントを予約(マイキーID発行)
- 【3】キャッシュレス決済サービスを選んで申し込む
【1】マイナンバーカードを準備
マイナンバーカード(個人番号カード)をすでに持っている人は、この部分の作業はありません。
※通知カードは、個人番号カード交付申請書についているカードです。
マイナンバーカードをまだ持っていない
マイナンバーカードを持っていない人は、マイナンバーカードの申請が必要で、「個人番号カード交付申請書(下の画像)」がある人とない人で申請方法が異なります。
「個人番号カード交付申請書」がある人
個人番号カード交付申請書を持っている人は、スマートフォンやパソコンからマイナンバーカード(個人番号カード)の申請ができます。
個人番号カード交付申請書の申請書IDを使って、「オンライン申請用サイト」から申請できます。
申請には、下記の情報やデータが必要になるので事前に準備しておきましょう。
- メールアドレス
- 顔写真登録(デジタルカメラで撮影した顔写真)
- 申請情報登録
個人番号カード交付申請書を持っていてもスマートフォンやパソコンがない人は、郵送で申請することになります。
個人番号カード交付申請書の「通知カード」の部分を切り取れば、申請書として利用できます。
「個人番号カード交付申請書」がない人
「個人番号カード交付申請書」は、住民票の住所に届いているはずですが、届いてない・手元にない場合は、「自分で交付申請書を印刷して郵送する」か「住んでいる市区町村窓口で個人番号カード交付申請書を再発行する」ことができます。
「自分で交付申請書を印刷して郵送する」場合でも、印刷した申請書に「マイナンバー(個人番号)」を記入しないといけません。
※「マイナンバー(個人番号)」は、個人番号カード交付申請書の「通知カードに書かれている番号」です。
マイナンバー(個人番号)がわからない場合は、本人確認書類を持って「住んでいる市区町村窓口で個人番号カード交付申請書を再発行」してもらうしかありません。
なお、マイナンバーカードの取得には、1ヶ月程度かかるので、早めに申請しましょう。
マイナンバーカードの申請時又は受け取り時に「電子証明書」の搭載が必要です。
また、マイナンバーカードは郵送してくれないので、自分で取りに行く必要があります。
【2】マイナンバーカードを使ってマイナポイントを予約(マイキーID発行)
マイナポイントをもらうには、スマートフォンやパソコンを使って予約が必要です(マイキーID発行)。
パソコンの場合は、「ICカードリーダライタ」が必要になるので、スマートフォンでの申請がおすすめです。
スマートフォンやパソコンをもっていない場合は、支援端末でマイナポイントを予約することができますが、設置場所は基本的に「市区町村窓口」になっています。
マイナポイントの予約は、下記の手順で行います。
- 【1】スマートフォンに専用アプリをインストール(パソコンの場合は、専用ソフトをインストール)
- 【2】アプリやソフトでマイナンバーカードを読み取る(パソコンの場合は、ICカードリーダライタが必要)
- 【3】マイナンバーカード受取時に設定した、数字4桁パスワード(暗証番号)を入力する
予約者数が予算の上限に達した場合には、予約を締め切る可能性があるという点に注意が必要です。
【3】キャッシュレス決済サービスを選んで申し込む
この部分は、2020年7月以降にできる作業です。
必要な作業としては、スマートフォンアプリまたは、パソコンで専用サイトにアクセスして、マイナポイントを受け取るための「キャッシュレス決済サービス」を1つ選び、マイナンバーカードを使って申し込みます。
マイナポイントがもらえるという意味は、ここで選択した「キャッシュレス決済サービス」のポイントで付与されるという意味です。
選択できるキャッシュレス決済サービスには、PayPay(ペイペイ)、メルペイ、au PAY(エーユーペイ)、d払い、LINE Pay(ラインペイ)、楽天ペイなどのスマホQRコード決済の他、WAON、nanacoなどの電子マネーも選択できます。
キャッシュレス決済サービスの選択は、2020年7月から2021年3月末までとなっています。
マイナポイントの有効期限は?
上記で説明した通り、マイナポイントは、選択した「キャッシュレス決済サービス」で使えるポイントなので、有効期限は「キャッシュレス決済サービス」によって異なります。
マイナンバーカードは買い物の時に必要?
マイナンバーカードは、マイナポイントをもらう申請時のみ必要で、買い物の時には必要ありません。
マイナポイントまとめ
マイナポイントの付与上限は5,000円分なので、2万円のチャージまたは購入額で最大付与額になります。
また、マイナポイントは、総務省が独自に作ったポイントで「使える場所がない」というわけではない点に注目です。
マイナポイントは、自分が選択した「キャッシュレス決済サービス」のポイントで受け取れるので、使える場所は選択した「キャッシュレス決済サービス」次第です。
もし、「個人番号カード交付申請書」が手元にあって簡単に申請ができるのであれば、申請しておいた方がお得です。