【DeFi】Maker(MKR)のステーブルコインDaiがETHの単一担保から複数担保へアップグレード

分散型金融システムDeFi(Decentralize Finance)を牽引しているMaker(MKR)のステーブルコインDaiは18日、長年構想していた複数の担保型(Multi-Collateral Dai/MCD)へとアップグレードした。

11月15日までMakerコミュニティによるアップグレードに関する投票が続いていたが、Maker(MKR)トークン所有者から正式承認され18日にリリースが行われた。

イーサだけでなく複数の担保を対象に

これまでステーブルコインのDai発行には、スマートコントラクト上にイーサリアムを預ける(ロックさせる)ことで発行していた。例えば、100ドル分のDaiを発行するためには、150ドル分のイーサリアムをスマートコントラクト上にロックするというような仕組みで発行していた。

この担保となる資産はスマートコントラクト上にロックさえできれば、資産価値を持つ別のトークンでも代用可能となっており、Maker財団のCEOであるRune Christensen氏が温めてきた構想だった。

今回のアップグレードではイーサリアムだけではなく、ベーシックアテンショントークン(Basic Attention Token/BAT)を担保としても扱えるようアップグレードされた。今後、Maker(MKR)トークン所有者による投票を経て対象担保は増えていく予定となっており、現在候補になっているのはAugur (REP)、DigixDAO (DGD)、Golem (GNT)、OmiseGo (OMG)、0x (ZRX)となっている。

新しいブランドロゴ

多くの要望から実現したDai預金金利システム

もう一つ今回のアップグレードの大きな注目となっているのが、Dai Savings Rate(DSR)と呼んでいるDai預金金利システムとなっている。

このDSRはステーブルコインであるDaiをスマートコントラクト上でロックすることによって、年間金利を得るシステムとなっており、中央管理者のいない銀行口座預金ともいえるような機能になっている。

取引、発行、預け入れを行うポータル「oasis.app」

今回発表された新たな機能を含むステーブルコインDaiの管理は、ポータルサイトのoasis.appにて行うことが出来る。このサイトではDaiを含む取引所機能、そしてDai発行窓口、Daiを預けて金利を獲得する口座機能の3つが含まれている。

DeFi分野で重要なアップグレード

中央管理人がなく、スマートコントラクト上だけで様々な金融サービスを提供できる分散型金融システムDeFi(Decentralize Finance)は、様々なサービス手法が生まれているが、そのベースとなっているのがこのドルペッグしたステーブルコインのDaiに他ならない。

今回Daiがイーサリアム以外のトークンもサポートしたことで、今後のDeFi分野に大きな影響を与える重要イベントとなった。

参考:
Currency Re-imagined for the World: Multi-Collateral Dai Is Live!
Oasisポータルサイト

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