MUFJコイン最終章か 三菱UFJフィナンシャル・グループと米AKAMAIが新会社設立

長らくスケーラビリティ問題を目にし続けてきた仮想通貨ファンは、下記の数字が驚異的だとすぐに分かるのではないでしょうか。

「決済時間2秒以下毎秒100万件処理、また拡張により毎秒1,000万件も可能」

よく比較例に出されるクレジットカードの処理件数を書くまでもなく、この数字が本当に実現できれば世の中に浸透しても、利用者が決済時に違和感を感じることはないと思います。

MUFJとAkamaiで新会社設立

この発表は昨年5月に、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループとAkamai Technologies, Inc.が実験成功したと公式発表した内容です。この発表から約9ヶ月後の2019年2月12日、両社が共同で新会社「Global Open Network株式会社」を設立したことが正式発表されました。

プレスリリースより

 
ステーブルコインMUFJコインの実証実験が知られるようになってから数年経ちますが、いまだに実現しない最大の問題はブロックチェーンが産まれ持っていた特徴、決済に時間がかかってしまうことにあります。

その問題を解決すべく米AKAMAIの世界規模のクラウドネットワークを利用し、MUFJが独自のブロックチェーンアルゴリズムを開発することで実現に近づいてきています。実際の技術概要は以下のように発表されています。

技術について
ブロックチェーンの取引速度や処理容量は、ブロックチェーンを構成するノード間の合意形成の速度に依存します。これには主に、「ノード間のネットワーク速度」および「ノード内のブロック生成、検証処理に要する時間」という二つの要素があります。MUFGとAkamaiは、以下のシステム構成を採用することにより、取引の高速化と大容量化を可能としました。

(1) 合意形成を担う全ノードをAkamai Intelligent Platform上に配置し、ノード間高速通信を実現
(2) ノード内のブロック生成、検証処理を高速・大容量化するための独自プログラム開発

また、公式発表ではブロックチェーン業界で現在進められているノードを少数に限定する方法やサイドチェーンに関連する技術は、ノードが分散されなかったり、途中の取引履歴がオンチェーン上に記録されなかったりするため、ブロックチェーン本来の特徴が損なわれていると指摘しています。

2020年にステーブルコインMUFJコイン実現か

ノードの分散をAKAMAIが持つ世界最大の規模で広がるネットワークにて構築し、高速処理に特化した独自のアルゴリズムを開発することで初めて、本来のブロックチェーンの特徴を損なうことなくMUFJコインの少額決済の利用シーンに耐え得るということでしょう。

今回の発表では2020年上期を目途にサービス開始を目指すとしています。

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