BEAMとGRIMの基になった匿名技術 Mimblewimbleプロトコル

プライバシー保護に特化した仮想通貨として2019年1月3日にBEAM、2019年1月15日にはGRINが相次いでローンチしたことでこの2つの通貨の基になったMimblewimbleプロトコルというプロトコルが注目を集めています。

Mimblewimbleプロトコルとは

2016年8月2日 ビットコイン開発者が集うIRCチャンネルのbitcoin-wizardsにmajorplayerを名乗る人物が、Torを経由しないと落とせないディープウェブへのリンクを添えた以下の書き込みだけを行い姿を消しました。

hi, i have an idea for improving privacy in bitcoin. my friend who knows technology says this channel would have interest
http://5pdcbgndmprm4wud.onion/mimblewimble.txt

やあ、私はビットコインのプライバシーを向上させるアイデアを持っています。
技術に優れた私の友人が言うには、このチャンネル参加している方々なら興味を持っていただけるだろうと。

このリンク先にあるテキストの著者は Tom Elvis Jedusor(フランス語版ハリーポッターのヴァルデモート卿の名前)という匿名の人物で、内容はビットコインの匿名性(全ての送受信が閲覧可能)とスケーラビリティ問題(ブロック承認に10分ほどかかる)の両方を解決するプロトコルでした。
ただしヴァルデモート卿によるテキストの内容だけでは不十分なところがあったため、テキストの内容を元にBlockstreamのAndrew Poestra氏(現在はBeamのアドバイザー)らが改良を行っています。

Andrew Poestra氏
Andrew Poestra氏(Blockstream社のTwitterより)

 

Mimblewimbleプロトコルの特徴

Mimblewimbleプロトコルの特徴は、他と違って要素を追加するのではなく逆に削ることでプライバシーとスケーラビリティ向上を果たそうとしている事です。
大抵の匿名通貨では色々な技術を使い取引の匿名化を行いますが、Mimblewimbleプロトコルではウォレットアドレスなどのアドレスが存在せず、送金情報も記録されない事からデフォルトで匿名になっているのです。
そして情報量を減らすことで匿名化しつつブロックサイズも小さくなった結果、スケーラビリティも向上するという非常に理にかなった解決方法を提示したことが大きなポイントとなっています。

因みに「Mimblewimble」とは「ハリーポッターと賢者の石」第4章で出てくる日本語では「むにゃむにゃ」という、魔法にかけられた対象が話す事が出来なくなる沈黙魔法です。

Mimblewimbleプロトコルのオリジナルペーパー:http://diyhpl.us/~bryan/papers2/bitcoin/mimblewimble.txt

majorplayerのコメントおよびリンク、これらについてのAndrew Poestra氏コメント:https://www.reddit.com/r/Bitcoin/comments/4vub3y/mimblewimble_noninteractive_coinjoin_and_better/

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