ブロックチェーン基盤の貿易金融ネットワーク、マルコ・ポーロ・ネットワークにマスターカードが参画

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ブロックチェーン基盤の貿易金融ネットワーク、マルコ・ポーロ・ネットワークにマスターカードが参画

3日、マスターカードがマルコ・ポーロ・ネットワークに加わったことを発表した。8月にはアフリカ最大の銀行であるスタンダード銀行も加わっており、現在25以上の銀行が参画している。

Marco Polo Network(マルコ・ポーロ・ネットワーク)は、R3が運営するブロックチェーンプラットフォームを利用した貿易金融ネットワークで、貿易金融オーケストレーションの作成・管理・自動化、シームレスな接続、金融ソリューションへの安全なアクセスなどが可能となる。世界貿易機関が発表した2018年の世界貿易統計レビューでは、世界貿易金融の潜在的な規模は1.5兆ドルにのぼると見られており、大きな可能性を秘めている業界と言える。

今回、マスターカードが新たにマルコ・ポーロ・ネットワークに加わったことについて、R3のCEO、David E. Rutter氏は次のように述べている。

エンタープライズテクノロジーの未来は、サイロを破壊し、サービス間のシームレスな相互作用を可能にする統合システムにあります。
それはまさに、企業活動全体にわたるCordaのようなブロックチェーンプラットフォームの約束です。
マルコ・ポーロ・ネットワークとマスターカードのコラボレーションを通じて、私は一緒に、機関と企業の両方にとって、より効率的かつ効果的な貿易金融プロセスを作成する機会が持てたことに興奮しています。

今年3月には、部品をドイツから中国へ輸送する際に、マルコ・ポーロ・ネットワークを使った実証実験が行われ、成功裏に終わっている。4月には、三井住友銀行が2019年後半をめどに、マルコ・ポーロ・ネットワークを活用した新たなサービスを始めていくと語っている。

参考:Mastercard