ルーム ネットワーク/Loom Network(LOOM)の特徴をまとめて解説

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ルーム ネットワーク/Loom Network(LOOM)の特徴をまとめて解説

12月7日に米国最大手仮想通貨取引所のコインベースが発表した上場候補31通貨の中に含まれたことで、ERC20トークンであるルーム ネットワーク/Loom Network(LOOM)が今注目を集めています。


Loom Networkとは

ルーム ネットワークは、イーサリアム上のDapps(分散型アプリケーション)開発のために誕生したイーサリアムベースのプラットフォームです。
Dapps開発で問題になるブロックチェーンスケーラビリティ問題解決の仕組みや、開発促進の仕組みを備えている点が特徴となっています。

ブロックチェーンスケーラビリティ問題:ブロックチェーンを構成するブロックのサイズは決まっており、ブロックは一定の時間毎にしか生成されません。その為、
ネットワークに参加する人や取引の数が増えた時だけサイズやブロック数を増やすといったことが出来ず、取引の遅延や処理速度低下の問題があります。

この問題に対してルーム ネットワークは「DappChains」、「Plasma Cash」で問題に対処しています。

  • DappChains:ブロックチェーンにおいてメインチェーンの処理を※サイドチェーンで並行して行うことで、処理速度を上げる。
  • Plasma Cash:無数のサイドチェーンでツリー(木の枝が生えているような)構造を作ることによって、並行処理数を増やして処理速度を上げてスケーラビリティの問題を解決する仕組み。

※サイドチェーン:親チェーン(メインチェーン)につながった子チェーン。メインチェーン上の処理を実行することでメインチェーンの負担を分担できる。

そして開発を促進する仕組みには以下のものがあります。

  • Loom SDK(Software Development Kit):Dapp ChainsでDappsを特別な言語でなく、JavascriptやPhaserなどスタンダードな開発言語でも開発可能にする開発キット。

そしてルームネットワークでは使用例として以下のDappsをリリースしています。

  • Delegate Call:ブロックチェーンベースのQ&Aサイト。質問に対して答えることでトークンが貰える。

    DelegateCall
    DelegateCall(LoomNetwork公式より)
  • Crypto Zombies:ルームネットワークでのDapps開発体験ができるアプリケーション。自分でゲームを作成しながらDappsについて学習できます。

    Crypto Zombies
    Crypto Zombies(LoomNetwork公式より)
  • Zombie Battleground:世界初のブロックチェーン上で稼働するPC&モバイルカードゲーム。

    Zombie Battleground
    Zombie Battleground(LoomNetwork公式より)

まとめ

ルーム ネットワークはDapps開発のプラットフォームであり、そのプラットフォームを使っていろいろなアプリを開発することが可能です。
そしてブロックチェーンにつきものであるスケーラビリティ問題への対処と開発ツールサポートによりアプリのリリースや、他社アプリへ※導入も進んでいます。

更に開発されたアプリから大ヒットが生まれればユーザー数が一気に増加する可能性があります。

実際の上場も含めて今後の動向を注目してみてはどうでしょうか。

※LoomNetworkサイドチェーン技術導入事例
「My Crypto Heroes」プレスリリース(pdf):double jump.tokyo社プレスリリース

基本情報

正式名 Loom Network(LOOM)
発行日 2018年3月
発行上限 1,000,000,000
ホームページ https://loomx.io/
ホワイトペーパー 無し
ソースコード https://github.com/loomnetwork
取引所 Binance、Coineal、Bkex、Bilaxy、Bithumb、KuCoin、Bittrex、Upbitなど