フェイスブックのリブラ(libra)がスイス金融市場監督局(FINMA)へ免許申請

フェイスブック(Facebook)のステーブルコイン事業であるリブラ(Libra)は、スイスの金融市場監督局(Financial Market Supervisory Authority/FINMA)へ決済事業のライセンス取得へ向け正式に申請したことを発表した。

リブラ事業の運営はフェイスブックとは切り離され、各国の企業からなるリブラ協会(Libra Association)が行う取り決めになっており、リブラ協会の本社はスイスに置かれている。このためリブラ協会は米国ではなく、スイスのFINMAへの申請を行っている。

公式発表の中でリブラ協会のポリシーとコミュニケーション責任者であるDante Disparte氏は以下のように述べている。

リブラ協会 Dante Disparte氏
Libraプロジェクトの目標が3か月前に発表されて以来、テクノロジーを活用した金融サービスは、法令順守や規制当局に対応する姿勢を貫いています。

私たちはFINMAと建設的な対話を行っており、オープンソースのブロックチェーンネットワークが、規制され金融業界への影響も少なく高いセキュリティを有する支払いシステムになるための道を模索しています。これはLibraプロジェクトの進化に置いて重要なステップであり、今後数か月にわたってすべての利害関係者との関わりを継続していく予定です。

スイス金融市場監督局(FINMA)がガイドラインを公表

スイスの金融市場監督局(FINMA)は同日9月11日に、ステーブルコインに関するガイドラインを公表した。このガイドラインの中で、リブラ(libra)からの申請があったことを伝え、今後リブラが必要となる手続きや手順を発表した。

FINMAが要求している主な手順は以下となっている

FINMAの支払いシステムライセンスが必要

■スイスの支払いシステムライセンスの規制要件は、金融市場インフラストラクチャの原則(PFMI)に基づいており、サイバーリスク管理が重要視される。

■スイスの支払いシステムはマネーロンダリング防止法の対象。システム全体で国際的なマネーロンダリング防止基準の最高ランクを確保する必要がある。

■支払いシステムを超える部分は、適応されるすべての規制に従う必要がある。Libraは、純粋な支払いシステムのサービスを明確に超えているため、追加要件の対象となる。特に資本配分やリブラ準備金の管理について。また、銀行のような業務リスクがある場合はその規制要件にも対応する必要がある。

見えてきた道すじ

このガイドラインの最初の手順として挙げられている、FINMAへのライセンス取得へ向けてリブラ協会が動き出した。同時に、サイバーリスクやマネーロンダリングなどの国際基準を満たした体制を整えていくはずだ。また追加の規制要件については銀行業務のところしか現在触れられていないが、スイスの銀行業務を行うためのライセンス取得にも動き始めることが予想される。

リブラはホワイトペーパー発表以降、規制当局や金融業界から大きな反発を受けてきた。しかしここにきて、リブラ協会が対処すべき内容が少しずつ見えてきた状況となっている。

参考:FINMA ステーブルコインのガイドライン

参考:Libra Association Pursues Payment System License Under FINMALead Supervision

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