仮想通貨「Kin」発行元が仮想通貨を巡る規制問題でSECを提訴 裁判の為の5億円超の基金設立

Kin

欧米の若者に人気のチャットアプリ「Kik」での使用の為に発行された仮想通貨「Kin」。

Kin公式サイト
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ユースケースの乏しさを問題にされる仮想通貨において「Kin」は、月あたり20万以上の人々によりアプリ内でのやり取りなどに使われる(2019年4月時点)上手くいっている仮想通貨といえるでしょう。

しかし2017年のICO完了後「Kin」は、米国証券取引委員会(SEC)が未登録の証券販売にあたるとして証券取引法違反の強制措置勧告を受けました。
その結果、SECとの間で1年以上にも渡り話し合いが続いています。

Kinを巡るSECとの攻防を伝えるTHE WALL STREET JOURNALの記事
Kinを巡るSECとの攻防を伝えるTHE WALL STREET JOURNALの記事

そして今月28日、仮想通貨ポッドキャスト「Unchained」に出演したKik創設者のTed Livingston氏が、仮想通貨の証券問題についてSECとの裁判で決着をつける事、その裁判を続けるために「DefendCrypto.org」基金を500万ドル(約5億円)で設立することを発表しました。

問題の放送に関するUNCHAINEDのページ
問題の放送に関するUNCHAINEDのページ

Livingston氏はポッドキャストの番組中、SECを始めとした米規制当局が未だに仮想通貨がどのような条件下で有価証券に該当するかの基準を明確にしない事に対して

仮想通貨業界に対してSECが何を考えているのかわからず、それが業界を恐怖の雲の下に置くことになり、結果我々が世界規模で戦っている競争を妨げている

とコメント。

もうたくさんだ、私たちには明確さ、規制の明記が必要であり、そのためには裁判に行く必要があるならそうしよう。

SECとの裁判への意気込みを語っています。

Ted Livingston氏(氏のTwitterより)
Ted Livingston氏(氏のTwitterより)

そして番組後、基金に関するサイト「DefendCrypto.org」がオープンしました。

Defend Crypto公式サイト
Defend Crypto公式サイト

サイトではKik財団以外に、仮想通貨取引所Poloniex運営元の「Circle」、仮想通貨取引所「コインベース」、仮想通貨両替所「ShapeShift」、仮想通貨関連のデータキュレーションサイト「MESSARI」、デジタル資産管理会社「Arrington XRP Capital」、インターネットにおける自由の保護と創造性発展の為の非営利団体「Fight for the Future」が今回の裁判を支える事が明らかになっています。

defend cryptoを支える企業・団体(コインベースはページ下部に記載)
defend cryptoを支える企業・団体(コインベースはページ下部に記載)

Defend Cryptoを支える企業・団体(コインベース)
Defend Cryptoを支える企業・団体(コインベース)

米国において裁判事例は法令と同等の法的拘束力を持つため、今後の展開が仮想通貨やICOプロジェクトに多大な影響を与えると予想されます。
Kik財団とDefendCrypto.orgの今後の動きは要注目です。

[参考]
・DefendCrypto.org:https://www.defendcrypto.org/
・Kin:https://www.kik.com/
・THE WALL STREET JOURNAL Jan. 27, 2019:Are ICO Tokens Securities? Startup Wants a Judge to Decide
・CIRCLE:https://www.circle.com/jp/
・コインベース:https://www.coinbase.com/
・Messari:https://messari.io/
・Arrington XRP Capital:http://arringtonxrpcapital.com/
・Fight for the Future:https://www.fightforthefuture.org/
・UNCHAINED:https://unchainedpodcast.com/

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