グッチなど有名ブランドを傘下に収めるKeringが、ライバルのブロックチェーンプラットフォーム参加を示唆

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傘下に「グッチ」や「サン・ローラン」に「プーマ」などを収める、フランス・パリ拠点の世界的な複合企業である「Kering」。
その「Kering」が先週金曜、電子商取引でブロックチェーン技術に取り組む可能性について投資家グループへ説明した、とロイターが報じています。

REUTERS :Gucci parent Kering moves to tighten grip on e-commerce
REUTERS :Gucci parent Kering moves to tighten grip on e-commerce

報道によると、自社ブランドサイトを中心に自社のイメージとデータをより管理できるようにEコマース事業を強化する、と投資家グループに説明しました。
その説明の中で、KeringのデジタルオフィサーGregory Boutte氏が「電子商取引強化の為にライバルである”LVMH”が現在開発しているブロックチェーンプラットフォームへ参加する可能性がある」と語った、とのことです。

Gregory Boutte氏(Kering公式より)
Gregory Boutte氏(Kering公式より)

「LVMH」は「ルイ・ヴィトン」や「クリスチャン・ディオール」にシャンパンの「ドン・ペリニヨン」やコニャックの「ヘネシー」といった有名ブランドを幾つも傘下に収め、Keringと同じくフランス・パリを拠点にしている世界的な複合企業です。

LVMH
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同社はマイクロソフトやブロックチェーン開発企業コンセンシスと提携して、JPモルガンが開発した企業向けイーサリアムブロックチェーン「Quorum」とAzureクラウドコンピューティングを活用した「オーラ(AURA)」というプラットフォームを構築し、導入を進めています。

ConsenSys Press: LVMH, ConsenSys and Microsoft announce AURA, a consortium to power the luxury industry with blockchain technology
ConsenSys Press: LVMH, ConsenSys and Microsoft announce AURA, a consortium to power the luxury industry with blockchain technology

この「オーラ」は、1つの商品が原料調達から始まり店頭に並ぶまでの様々な工程情報を変更不可能な形でブロックチェーン上に記録し、消費者が専用のアプリから商品の製造工程確認や、購入した商品の真贋判定を容易に出来るようすることを目指して開発されたプラットフォームです。
現在は「ルイ・ヴィトン」と「クリスッチャン・ディオール」への導入が進められています。

「オーラ」プラットフォームについて業界メディアへの発表時に、将来的にはLVMH傘下の全ブランドへの導入やライバル他社にも普及させたい、と発表していました。
水面下での交渉が進んでいる事が伺えます。

同じように「カルティエ」や「ダンヒル」などのファッションブランドを多く傘下に収めているRichemontなどのライバルが今後どう動くか、注目です。

[参考]
・REUTERS Technology News Headlines 2019.06.07:Gucci parent Kering moves to tighten grip on e-commerce
・KERING:https://www.kering.com/
・RETAIL DIVE NEWS May 20,2019:LVMH creates blockchain platform to track luxury goods
・LVMH:https://www.lvmh.com/
・Microsoft Azure:https://azure.microsoft.com/ja-jp/
・ConsenSys Press 5/16/19:LVMH, ConsenSys and Microsoft announce AURA, a consortium to power the luxury industry with blockchain technology(PDF)
・ConsenSys:https://consensys.net/
・Quorum:https://www.goquorum.com/

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