仮想通貨TRON創業者ジャスティン・サン氏 出国制限のリスト入りと現地紙が報道~氏が代表を務める企業がコンプライアンス違反

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仮想通貨TRONの創業者であり過激な言動や派手な行動、そして何より世界的な富豪ウォーレン・バフェット氏とのランチを巡る動向が注目を集めているジャスティン・サン氏。

ジャスティン・サン氏(氏のTwitterより)
ジャスティン・サン氏(氏のTwitterより)

ランチは7月25日を予定していましたが、サン氏の腎臓結石発病により延期と22日に突如発表されました。

しかしキャンセル発表2日後に現地経済紙「財新」が、キャンセルの理由はサン氏が抱えている疑惑により公安部から出国制限されている事が原因と報じています。

財新:2018年6月起就被边控 孙宇晨一年出入境轨迹
財新:2018年6月起就被边控 孙宇晨一年出入境轨迹

報道によるとサン氏は去年2018年6月からマネーロンダリング等の疑いにより公安部からマークされて出国制限を受けていた事、更に同年7月にアジア某国への出国許可が下りなかった時に氏自身がその原因を当局に問い合わせており、遅くともその時には自分が出国制限下にあることを知っていたと報じています。
なお出国制限下にあったのにも関わらず国外のイベントにどうやって参加していたのか、その方法については不明との事です。

渦中のサン氏はランチをキャンセルした後、25日になって今回の騒動についての謝罪を発表しました。

財新:孙宇晨发布道歉信
財新:孙宇晨发布道歉信

謝罪文では全体的に過去の尊大な発言や派手なパフォーマンスを若気の至りとして謝罪し、健康問題の解決と今後は行動を慎み、ツィッター等での発言を控えるとしています。
なお謝罪文では今回の自身の出国制限を報じた「財新」について中国の改革開放や経済発展などで多大な貢献をしたこと、そしてサン氏が大学時代に購読してたこと、氏の限界や小ささを気づかせてくれたと最大限の賛辞を送っています。
ただし、謝罪文全体を通して今回問題になっているマネーロンダリング疑惑や出国制限については触れられていません。

またこれとは別に、サン氏が代表を務めているソフトウェア会社「陪我信息科技有限公司」が行政当局からコンプライアンス違反を指摘され、「国家企業信用情報公示システム」の警告リスト入りとなっている事が現地の複数のメディアから報じられています。

快科技:孙宇晨“广州陪我公司”决议解散:申请注销
快科技:孙宇晨“广州陪我公司”决议解散:申请注销

中国の非上場を含む全企業の事業内容といった基本情報や、「行政処分」などのコンプライアンスに関する情報を調べることが出来る政府直営のサイトが「国家企業信用情報公示システム」です。

国家企業信用情報公示システム
国家企業信用情報公示システム

国家企業信用情報公示システムによると問題の会社が、2019年6月27日に登録された事業所を介して連絡できないとして広州市商工行政管理局からコンプライアンス違反を指摘されています。

国家企業信用情報公示システム上での広州市商工行政管理局による違反登録
国家企業信用情報公示システム上での広州市商工行政管理局による違反登録

そして7月18日になって、債権者らによって会社の解散が決議されたと記録されています。

会社が7月18日に解散したことを伝える内容(国家企業信用情報公示システム)
会社が7月18日に解散したことを伝える内容(国家企業信用情報公示システム)

行政当局からの問題指摘が6月、公示されたのが今月18日なのでランチの件とはあまり関係は無いでしょうが、サン氏には健康以外にも問題を抱えているのは確かなようです。

サン氏の一日も早い健康回復と事情の説明が待たれます。

[参考]
・財新 2019年07月24日:2018年6月起就被边控 孙宇晨一年出入境轨迹
・財新(Weibo)2019年07月24日:孙宇晨爽约巴菲特幕后 90后创业网红被边控(更新)
・財新 2019年07月25日:孙宇晨发布道歉信
・快科技 2019-07-23:孙宇晨“广州陪我公司”决议解散:申请注销
・National Enterprise Credit Information Publicity System:http://www.gsxt.gov.cn/

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