IMF 仮想通貨などのデジタルマネーに関する論文「The Rise of Digital Money」を発表

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国際金融、為替相場の安定を目的に国連の専門機関として1944年設立され現在189ヶ国が参加している国際通貨基金(International Monetary Fund:IMF)。

国際通貨基金(IMF)
国際通貨基金(IMF)

そのIMFが今回発表した「The Rise of Digital Money」(電子通貨の台頭)は、FINTECH NOTESという定期的に発行するシリーズ文書の記念すべき第1弾です。
このシリーズでは、IMFスタッフが何年にもわたって関わってきた作業からIT技術と世界経済に共通した緊急課題を探り、それらへの洞察を提供することが目的となっています。

The Rise of Digital Money
The Rise of Digital Money

「電子通貨の台頭」ではテクノロジー企業が大手銀行やクレジットカード会社との金融に関連した競争や、法定通貨と電子通貨との金銭的価値を巡る争いを分析しています。
そしてテクノロジー企業が金融に持ち込むこれらの技術や電子通貨のメリットとリスク、普及に伴って発生する可能性が高い規制上の問題や懸念を取り上げて特定し、論文として4部構成でまとめた内容となっています。

第1部では様々な電子通貨モデルの概説と、それらの比較対照するためのフレームワークの提示。
第2部は支払い手段としての利便性やオンラインによる統合とネットワーク効果から、特定のモデルが急速に普及する可能性について分析しています。
第3部は電子通貨採用による銀行に与えるメリットやリスクといった潜在的な影響を3つのシナリオから分析します。
最後の第4部では、新規参入者であるテクノロジー企業と各国中央銀行が協力することによって生じる潜在的な利益と様々なリスクを論じ、国際的な規制の必要性を主張しています。

今回のIMFの発表にはFaceBookの仮想通貨Libra発表以降、国際決済銀行(BIS)を始め金融業界では仮想通貨などの電子通貨の存在が無視できなくなった状況があります。

IMFの今回の発表を受けて、各国中央銀行がどう動くのか注目です。

[参考]
・IMF PUBLICATIONS FINTECH NOTES July 15, 2019:The Rise of Digital Money
・International Monetary Fund(IMF):https://www.imf.org/external/index.htm

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