ビットコインSV(BSV)のブロックチェーンに違法な画像が含まれる事態に、何が問題なのか?

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ビットコインSV(BSV)のブロックチェーンに違法な画像が含まれる事態に、何が問題なのか?

2018年10月にビットコインキャッシュ(BCH)から分裂したビットコイン・サトシ・ビジョン(BSV)のブロックチェーンに違法な画像が含まれるブロックが含まれたことが、大きな話題を呼んでいます。

その違法な画像は、いわゆる児童ポルノなどに該当する画像データで、世界各国の複数の法律で持っているだけで処罰される危険がある画像です。

日本国内ではあまり話題になっていませんが、海外メディアでは英国のBBCが取り上げるなど、分散コミュニティの中に留まらずその問題性を指摘・将来を懸念する声が拡がっています。

犯人はBSVに敵対的?もしくはより悪意的な誰か?問題提起が目的か

今回、BSVが被害者になった事から、昨年のビットコイン価格の暴落で損失を被った腹いせではないか、もしくはBCHコミュニティの誰かなのではないかなど憶測が広がっています。

しかし、ブロックチェーン上への違法性の高いデータやウィルス・マルウェアのようなものを忍ばせる危険性への指摘は、過去にも問題提起がされていただけに、BCHコミュニティをはじめとするBSVを囃し立てる行為に「問題を面白がってはいられない」とする非難の声も上がっています。

今回の一件の、何が問題なのか

ブロックチェーンやDLTなどでは、生成されるブロックチェーン情報の全ての履歴をノードとして格納、P2Pで多くのユーザーが共有しています。
つまり、マイナーなどのフルノードを立てるユーザーや開発目的など何らかの理由でデータを共有しているすべての利用者にその含まれた違法な画像も共有されることになります。

ブロックチェーンの特徴としての耐改ざん性が、一度承認されたブロック、その共有された画像の削除・修正を許可しない原則ともいえる設計がされています。
そのためもし、違法に共有された画像などのデータの被害者、権利者がブロックチェーン上からの削除・停止要求を法的対応を含めしてきた場合、そのブロックチェーンコミュニティは社会的な大きな課題に直面することになります。
その優れた耐改ざん性、最大メリットがデメリットとなるため、コミュニティはメリットを損なう対応に迫られるか、共有された違法なデータを半永久的にインターネットを通じて手の届く場所に共有させ続ける無法者になるかのどちらかになります。

今回、BSVが狙われた一因に、BSVのブロックサイズがトランザクションの拡張のために10MBを擁していた点が挙げられていますが、実際のところ圧縮されたjpg画像や、大きなファイルを断片的に複数ブロックに含ませることで1MB以下のブロックにも含ませることは可能です。
先に述べたように、ブロックへの違法データの混入リスクは以前より指摘されてきており、問題の危険性はブロックサイズに限らず潜んでいると見るべきとする声が主流です。

さらに、ブロックチェーンの24時間行われ続けるブロック生成過程での情報全てを手動・自動どちらに限らず検出することは難しいでしょう。
最悪、後から履歴の修正を行えるような設計が必要になってきます。ただし耐改ざん性のメリットにメスを入れる行為であり、この履歴の修正をどのようなコンセンサスをもって許すかは大きな議論が必要です。

今回問題に直面しているBSVに限らず、分散コミュニティ全体での問題解決策が如何に進むかの解決結果に注目が必要です。

[参考]
英国BBC:Child abuse images hidden in crypto-currency blockchain

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