米メジャーリーグ、マリナーズのイチロー外野手(45)が21日深夜、現役引退を発表した。今やメジャーに挑戦する選手は決して珍しいものではないが、イチロー選手ほど長い期間第一線で活躍を続け輝かしい成績を残した日本人選手は他にいない。まさに生きる伝説、プロ野球界のみならずスポーツ選手としても唯一無二の存在であり、後にも先にもこんな選手は現れないのではないだろうか。現役中はイチロー選手ならではのプレイと振る舞いで人々を魅了し、引退時においてもイチロー選手にしかできない華麗なる引き際を魅せてくれた。そんなイチロー選手の引退会見を見ていたら、イチロー選手と仮想通貨の間に思いがけず意外な共通点が見えてきた。
共通項その1:「51」
ご存知のとおりイチロー選手の背番号は日本時代からメジャー移籍後も「51」。ヤンキース時代に「31」をつけていた時期もあったが、イチロー選手と言えば誰しも「51」という数字を思い浮かべるだろう。
一方、仮想通貨界隈の住人であればこの「51」という数字を聞いて連想されるのは「51%攻撃」だ。51%攻撃とは、仮想通貨の採掘において、悪意を持った何者かが計算量全体の51%を保有して不正な取引をおこなうこと。悪意のある攻撃の名称であるため、仮想通貨業界で「51」は決していい数字ではない。イチロー選手に変な刺激を受けて、新たな51%攻撃をする輩が現れないことを切に願う。
共通項その2:「草」
イチロー選手は引退会見で自身の今後について「真剣に草野球を極める選手になると思う」と語っていた。日本とアメリカでプロ野球を極めたイチロー選手が、今後は原っぱや土手でおこなわれる草野球を極めるというのだ。野球は野球でも「草野球」である。
イチロー選手と草野球はあまりにかけ離れている気がしてピンと来ないが、仮想通貨界隈で暮らす者としては「草」と聞いて真っ先に頭に浮かんでしまうのが「草コイン」だ。草コインとは、時価総額の小さい投機性の高いコインで、安価で購入できる仮想通貨を意味する。ずっとそのまま価格が上がらずむしろ下がっていくのがほとんどだが、稀に爆上げするダイヤの原石のようなコインもある。草コインを見つけるのが仮想通貨のひとつの楽しみでもある。草野球に楽しみを見出そうとしているイチロー選手と仮想通貨の楽しみ方のひとつ草コイン、「草」でつながる不思議な共通点なのだ。
共通項その3:「改名」
イチロー選手は最初から「イチロー」で選手登録していたわけではなく、プロ入り2年目までは本名である「鈴木一朗」としてプレイしていた。1994年に当時の監督の発案で「イチロー」に改名することになった。すると、それまで1軍と2軍を行き来していた成績が激変し、プロ野球史上初のシーズン200安打を記録するなどプロ野球界に金字塔を打ち立てた。その後の活躍は周知のとおりである。もちろん成績の変化は日頃の努力の賜物であるが、改名がひとつの大きなきっかけとなったことは確かだ。
そして改名と言えば、まさに今話題となっているのが仮想通貨である。先日の閣議で仮想通貨は「暗号資産」へと呼称変更することが決定したばかりなのだ。もちろん改名したからと言って成功が保証されるわけではないが、何とかイチロー選手の改名にあやかって、仮想通貨にも明るい未来が訪れて欲しいものだ。
このようにイチロー選手と仮想通貨(暗号資産)には「51」「草」「改名」という意外な(半ばこじつけのような)3つの共通点が存在していたのだ。偶然にもこれだけ共通点があるのだから、仮想通貨の方にも多少は期待したくなるというものである。イチロー選手がプロ野球界並びにスポーツ界において誰も見たことのない景色を見せてくれたように、仮想通貨も従来の金融や決済の概念を覆す大変革をもたらしてくれるのではないか、と。
「何かおかしなことを書いてます?大丈夫?」