ゴーレム/Golem(GNT)の特徴をまとめて解説
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12月7日に米国最大手仮想通貨取引所のコインベースが発表した上場候補31通貨の中に含まれ、12日に上場したことでERC20トークンであるゴーレム/Golem(GNT)が再び注目を集めています。
ゴーレムとは
ゴーレム(GNT)は分散型スーパーコンピューターを作るプラットフォーム開発を目的にした、今はやりのシェアリングエコノミーの為の通貨です。
ゴーレムではユーザーをプロバイダーとリクエスターの2種類に分けます。
- プロバイダー:PCの未使用分リソース提供ユーザー
- リクエスター:リソースを購入するユーザー

分散型スーパーコンピューターを実現する仕組みは、世界中のPCをP2Pネットワークで結び、世界中のプロバイダーPCから提供される余裕分のリソースをかき集めて仮想のスーパーコンピューターにします。
そしてアプリケーションの利用でリソースを必要とするリクエスターに対して、プロバイダーから提供されるリソースをリクエスターが購入してスーパーコンピューターを利用します。
リクエスターとプロバイダーのマッチングなどを行うプラットフォームがゴーレム、購入に使う通貨がGNTなのです。
通常スーパーコンピューターは製造や設置と運営に莫大なコストがかかり、一般にはとても手に届かないものです。
このプロジェクトが成功すればスーパーコンピューターの力を誰でも使えるようになるかもしれません。
ただ、これを実現するためには越えなければならない壁が多く存在し、特に以下の問題はよく指摘されています。
・P2Pネットでのデータ処理や決済が多くなった場合の大量のリクエストをどう処理するのか
・リソース提供を行うコンピュータ端末の評価をどうするのか
・リソース割り当てをどう行うのか
これら実現の壁もあってかロードマップは当初から4年と設定されており、ロードマップではプロジェクトの段階に対して以下の4つの名称を設定しています。
・BRASS GOLEM:概念実証のためのアルファテスト段階。
・CLAY GOLEM:Task APIとApplication Registryを導入。多目的の汎用分散計算ソリューション実現を目指す。
・STONE GOLEM:セキュリティと安定性及びClayに実装されている機能強化。Task APIの高度版導入。
・IRON GOLEM:インターネット接続を使用するアプリケーションの利用、様々なアプリケーション作成可能。

現在プロジェクトが始まってから2年が経過していますが、4つの内で最初のBRASS GOLEM途中までと遅れ気味の状態です。
今回の決定がプロジェクトの進行の助けになるか、注目です。
基本情報
正式名 | Golem(GNT) |
---|---|
発行日 | 2016年11月 |
発行上限 | 1,000,000,000 |
ホームページ | https://golem.network/ |
ホワイトペーパー | https://golem.network/crowdfunding/Golemwhitepaper.pdf |
ソースコード | https://github.com/golemfactory/golem |
取引所 | Binance、BITBOX、Bitinfi、Bithumb、Coineal、Poloniex、Bittrex、Upbitなど |