分散台帳技術/Distributed Ledger Technology(DLT)は、Blockchain技術などを含む分散台帳を実現するための技術の総称を指す。
Blockchain技術も分散台帳(DLT)の要件をみたす技術のうちのひとつの種類と説明されることが多い。
DLTは分散台帳もしくは共有台帳とも呼ばれ、 中央管理者も集権型サーバーも存在しない分散型台帳のこと。分散台帳を構成するにはPeer to Peer(P2P)ネットワークと、ノード間の複製が確実に行われるコンセンサスアルゴリズムが基礎要件となる。このような台帳は公開(パブリック)または非公開(プライベート)のブロックチェーンシステムとして実装することができる。
ブロックチェーンとは、このDLTの分散した台帳管理という基礎要件に加え、台帳そのものを連続したブロック生成にて区切ることでコンセンサスを高めたものをいう。
ブロックチェーン技術に限らず、国際的にもDLTという概念のもと、実証実験など試験的な導入を進めている金融機関・銀行などが増えてきている。
・DistributedとDecentralizedの違い
DLTのDはDistributedであり、ブロックチェーンの説明でよく出てくるDecentralizedではない。どちらも意味としては分散化という意味があるが、明確な違いを意識するならば、外を向いた狭義的かつ非中央集権を指し示す言葉としてのDecentralized、内を向いた広義的な共有監視の広がりをDistributed、権利構造と捉えるとイメージしやすい。