イーサリアムがアップデートを予定しているProgPowアルゴリズムの検証に遅れ発生、時期アップデートからは除外か

時価総額第2位の仮想通貨イーサリアムは、2019年10月に新たなアップデート「イスタンブール」を予定しているが、そのアップデートの主要項目と見られていた新たなアルゴリズムの採用に関する検証作業に遅れが発生しており、10月には間に合わない可能性が出ている。

イーサリアム財団が現状を伝え、進行についての意見を募っている。

ProgPoWの監査遅延が発生、意見受付中

現在イーサリアムの開発では、次期アップデート「イスタンブール」に含めるべきEIP項目の選定作業を行っている。項目の提案は5月17日までが期限となっており現在20項目を超えるEIPが候補として挙げられている。

※EIP(Ethereum Improvement Protocols)とは、イーサリアムの改善項目のこと。各改善項目は番号で管理されている。

プルーフオブワーク(ProgPow)アルゴリズム

そのアップデート項目の重要な柱となっているのは、EIP-1057で提案されている現在のEthashに代わる新しいプルーフオブワーク(ProgPow)アルゴリズムの採用についてだ。

イーサリアムは将来プルーフオブワーク(PoW)からプルーフオブステーク(PoS)への移行を表明しているがそれはまだまだ先の話で、目先の課題としてASIC対策を行うためにProgPow(Programatic Proof of Work)と呼ばれている承認アルゴリズムの採用を決定している。

このProgPow(Programatic Proof of Work)アルゴリズムは、主要企業がマイニングに使うASIC(特定用途向け集積回路)に対して効率を悪く設定し、一般的なGPUでマイニングを行った場合の報酬に近づけようとする意図がある。

監査役にLeast Authority社

仮想通貨の主要通貨であるイーサリアムが承認アルゴリズムを変更するのはかなり大きな手術となる。しかも現在も開発が続いているASIC機器への耐性監査を行うということで、コード的な専門知識はもちろん、ASIC機器に関するハードウェア的な専門知識も必要となる。

このProgPowアルゴリズム監査には、これまでもZcashやTezosの監査を行ったことでも知られているLeast Authority社が担当し、5月末を期限として作業を行っていた。

アルゴリズム変更はイスタンブール以降が確実か

しかし今回イーサリアム財団から発表された報告では、Least Authority社と共に監査を進めていたハードウェア機器に関する専門会社が離脱したと発表しており、現在ハード的な専門知識を持つ協力企業を探していると報告されている。

目的を考えるとハードウェアに関する検証作業は必須だ。このためイーサリアム財団から提案されているのは「イスタンブール以降に行われるアップデートに含めるか」、「監査が終了した時点で単独でアップデートするか」のどちらかとしている。こういった発表内容から考えると、10月のイスタンブールには間に合わないことはほぼ確定だと予想されている。

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