イーサリアム財団が来年までに約33億円の開発費用を投入と正式発表

5月21日イーサリアム財団が、時価総額第2位に位置するイーサリアムに関連する開発費として詳細な内訳と共に3000万ドル(約33億円)の開発費用を投入すると発表した。

今回の発表ではまず冒頭で、イーサリアムの直近12ヵ月の成果やイーサリアム財団としての運営方針を発表した。

過去の12ヶ月間では大きな進歩を遂げETH2.0にも近づいています。また毎週新たなアプリケーションが登場し、イーサリアムは分散型アプリケーションの事実上のプラットフォームとなっています。

あらためて分散型のアプリケーションであることを発表した背景としては、競合するEOSやTRONの勢いが増していることがある。

イーサリアム財団は注力すべき内容を絞り込んできた

そしてイーサリアム財団として「イーサリアムに関するすべてを行うのではなく、効果が最大限得られる項目を絞り込んで運営してきた」とその理念を発表した。そのうえで現在のイーサリアム財団の役割は以下の3つとした。

リソースの割り当て
財団はイーサリアム全体の0.6%を保有しています。かなりの資本ですが限りがあるため、重要な作業に絞って投資するため責任を持って運用しています。

またオープンソース開発の拡大にも取り組んでおり、GitcoinやMolochDAO(オープンソース開発者やDapps開発者に報酬を分配するプロジェクト)などを支援します。このことは将来にわたって資金提供するための持続可能な道すじを築くことが出来ます。

情報発信
私たちが行う情報発信が多くの人々に影響を与えることを理解しており、それも大きな役割の一つです。まだ知られていない重要なプロジェクトを発信するなど、イーサリアムコミュニティが成長するための情報発信を積極的に行っていきます。

イーサリアムを紹介する伝道者になること
外部の人から見るとイーサリアムは理解し難く、イーサリアムを活用し始めようとする人たちのほとんどは分散型の経済システムを理解していません。

イーサリアム財団は大手企業や各国政府機関の最初の窓口になっています。イーサリアムを正しく理解してもらうための紹介団体として機能させます。

来年にかけて3000万ドル(約33億円)を投入

今回の発表で、来年にかけて主要なプロジェクトに3000万ドル(約33億円)の資金を投入するとした。その内訳は以下となっている。

ETH2.0を中心とした技術開発に1900万ドル(約20.9億円)

 ・ETH 2.0の調査および開発
 ・サイドチェーン技術プラズマ開発
 ・eWASMの継続開発
 ・スマートコントラクト言語
 ・ZoKratesを含むゼロ知識証明の研究開発
 ・フェーズ3以降の研究
 ・学術機関との連携、優れた人材採用

現在稼働中の製品サポートに800万ドル(約8.8億円)

 ・ETH1.xにおいて稼働中の製品サポート
 ・クライアントGeth(Go Ethereum)サポート
 ・開発言語Solidityサポート
 ・Web3.jsとEthers.jsのサポート

開発者の支援と育成に300万ドル(3.3億円)

 ・開発者教育
 ・開発者に焦点を当てたコミュニティイベント
 ・Devcon運営
 ・地域的なコミュニティ支援
 ・開発者ツール提供
 ・人材採用
 ・イーサリアムの使いやすさ全般の開発
 ・ethereum.orgの改修

イーサリアムの進化は仮想通貨全体の進化

象徴的存在であるビットコインに比べ、第2位のイーサリアムはまだまだ開発途上で今後も多くの機能追加を予定している。今年3月には大型アップデートを成功させたばかりだ。

仮想通貨の中で広く普及するイーサリアムの座を奪おうとするプロジェクトも多く、イーサリアムが進化することが実質仮想通貨全体を進化させることにもつながると言える。今回発表された内容が順調に進み、イーサリアムが進化しさらに普及するかが注目されている。

参考:Ethereum Foundation Spring 2019 Update

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