イーサリアム上の金融システム(DeFi)に保管されている資産が10億ドル(約1100億円)突破|今年に入り増加

イーサリアム上で動作するアプリケーション(DApps/Decentralized applications)の中で、金融に特化した分散型金融システム(DeFi/Decentralized Finance)上で利用される資産総額が10億ドル(約1100億円)を超えた。

イーサリアム上で動作するDeFiを分析しているサイト「DEFI PULSE」が伝えた。

DEFI PULSEより

イーサリアムではスマートコントラクトと呼ばれるブロックチェーン上で動作するプログラムを動作させることが出来るが、ブロックチェーン技術の進化と共に金融分野のアプリケーション利用が大幅に広がっている。

あくまでアプリケーションであって、アプリ提供企業が資産を管理して金融サービスを提供しているわけではない。ブロックチェーン上にあるプログラム上に預けられた金融資産が1000億円を超えたということを意味している。

今年に入ってから急激に増加

DeFi上の総預かり資産は2020年1月1日時点で6億5000万ドルあたりを推移していたが、1月中旬に8億ドル、下旬には9億ドルにまで上昇していた。

10億ドル規模になった金融サービスの内訳は、ステーブルコインDaiを発行するMakerが1位で約6億ドル、法定通貨や金銀などにも価値固定したコインを発行するSynthetixが2位で1億5000万ドル、イーサやDaiを貸し借りできるレンディングのCompoundが3位、1億2500万ドルと続いている。

Makerとは
メイカー/Maker(MKR)はイーサリアム上のスマートコントラクトで構成されており、1ドル相当以上(通常1.5倍)のイーサリアムをスマートコントラクト上でロック(預かる)することで1ドル相当に当たる1DAIを発行する。もし担保となっているイーサリアムの価値が一定以上下がった場合は、清算システムが発動し担保になっているイーサリアムが売却・清算されDaiの担保価値を保つ。
2019年のアップデートでイーサだけではなくベーシックアテンショントークンなど複数の担保を受け入れることが発表された。またDaiを預けることで利子が得られる銀行口座機能もリリースした。
Synthetixとは
Makerと同じくステーブルコインを発行する分散型金融システムだが、その発行範囲が広く法定通貨ではUSドルを始めユーロや日本円にも価値固定した通貨を発行している。また分散型取引所Synthetix Exchangeも備えており通貨を借りて販売する、いわゆるショート商品も用意されている。法定通貨以外にも金と銀の1オンスの価格に固定した通貨も発行しており、総合金融アプリケーションとなっている。
Compoundとは
通貨の自動貸し借りサービス。貸したユーザーは利子を得ることができ、通貨が必要なユーザーはローンを組むことが出来る。既存のレンディングのように資産管理人がいてマッチングサービスを提供するわけではなく、資産を預かるところからブロックチェーン上で行われる。

参考: https://defipulse.com/

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