参加者18万人越えも、注目の国内ICO
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最近注目のICOは海外ばかりというイメージでしょうか。いえいえ国内ICO計画も注目のプロジェクトがあります。ここ最近2018年6月に発表されたICOプロジェクトを中心にご紹介します。
Cosplay TokenのTelegram参加者が18万人を突破
2018年1月にICO実施を発表し、6月30日まで開催されているバウンティの追い込み効果もあってTelegramの参加者数が2018年6月25日時点で18万人を超えたCosplay Token。18万人の内訳は日本語3.5万人・英語10万人・中国語4.5万人となっており、日本はもちろんですがコスプレの世界的な人気の高さが現れています。
どんなプロジェクトなのか?
会員数72万人、投稿されているコスプレ写真は650万枚以上という世界のコスプレファンが集まる画像投稿サイト「WorldCosplay」。前身のサイトから含めると15年以上継続運営されており、世界180カ国で高い人気を誇っています。
その画像サイトで活動するコスプレイヤー、そしてカメラマンを含めたシーン全体に対し経済的にもバックアップできる仕組みを目指して立ち上げられたのがCosplay Tokenプロジェクト。Cosplay Tokenはコスプレ経済圏において、コスプレイヤー、カメラマン、イベント主催者などが活用できるコインを予定しているとのこと。
また仮想通貨以外にも話題が豊富で、2018年7月14日15日には第12回目の開催を迎えるアニソン系DJイベント「Re:animation」も開催予定。ブロックチェーン技術を用いて今後のコスプレシーンをどのように進化させるのか期待が集まります。
・Cosplay Token
ブロックチェーン技術を活用した コスプレプラットフォーム
https://cot.curecos.com/jp/
岡山県西粟倉村が行う地方自治体による地方創生ICO
(画像:西粟倉村公式ホームページより)
2017年からICOについて共同研究を行う旨発表されていましたが、2018年6月半ばにICO実施決定の発表がありました。
西粟倉村は人口約1500人、村の面積の約95%を森林が占める小さな地方自治体。その小さな自治体が行うICOはまさに西粟倉村が地方創生を目指す近代プロジェクトです。
ICOで集めた資金は民間事業体で構成する一般社団法人西粟倉村トークンエコノミー協会(設立予定)が中心となって、西粟倉村を中心とするローカル事業に資金投入されるとのこと。トークン保有者にも事業選択において投票権が与えられ地方創生事業に意思反映させることができるように設計されています。まさに地域に根差し、その発展に貢献していくプロジェクトです。
・Nishi Awakura Coin
日本初の地方自治体による地方創生ICO
https://nishiawakura.org/
ちなみにカリフォルニア州のバークレーで廉価版住宅を供給するための資金集めにICOを行うと発表されましたが、この西粟倉村のICOは、地方の行政がどのように資金調達するかという視点でバークレーでのICOを紹介しています。
米国証券取引委員会SECは有価証券のように発行する仮想通貨は申請必須として規制対象です。このバークレーのICOが成功し模範になってくれれば、日本国内での地方創生ICOにも明るい未来が開けてくるはずです。
クリエイター主体のアニメ制作を目指すICOプロジェクト
(画像:トワイライトスタジオ公式ページより)
アニメ監督「ヤマカン」こと山本寛氏が主宰するアニメーション制作スタジオTwilight Studioがクリエイターと支援者を結びつけるクラウドファンディングプラットフォームを立ち上げることを正式発表しました。
過去にもオリジナルアニメ作品制作プロジェクトとしてクラウドファンディングにて2000万円以上集めるなど、アニメ作品だけでなくその制作資金集めでも実績がありました。
これまでも制作とその資金集めにおいて様々な問題を見てきたのでしょう。それらを解決すべく、クリエイター、そして支援者を結びつけるプラットフォームを立ち上げます。
ブロックチェーン技術ならではの特徴を活かして、制作資金、その作品への鑑賞券、さらには制作権利までもブロックチェーン上で管理するオールインワンプラットフォームです。
●山本寛氏が主宰するアニメーション制作スタジオ「Twilight Studio(トワイライトスタジオ)」ICO概要
http://twilight-anime.jp/news/
このプロジェクトの実現で、アニメ会社やクリエイターが支援者から直接支援を得て作品制作ができる環境や、長時間労働が指摘される労働環境改善、日本アニメ界の発展を目指すとのこと。実現すればアニメ業界全体の働き方をも変える可能性を秘めたプロジェクトです。
日本プロバスケットボールB.LEAGUEに所属する熊本ヴォルターズがICO実施
(画像:熊本ヴォルターズ公式ページより)
日本国内におけるプロスポーツのファン人口は、過去10年間で緩やかな減少傾向とのこと(熊本バスケットボール株式会社プレスリリースより)。サッカーワールドカップも行われスポーツ関連は盛り上がっているように思いますが、注目されているニュースを見るとサッカーでも海外組が中心、野球ニュースでもエンジェルスの大谷関連ニュースが多いなど国内スポーツへの関心は低い様子です。
そんな状況のなか、発足からまだ2年のBリーグは昨年比でファン数は増加しており、その勢いを象徴するようなICO実施が発表されています。
発表されたプラットフォームではチームとその支援者をつなぐソリューションはもちろんのこと、若手バスケットボール選手の育成支援も含めたクラウドファンディング要素も含まれていることが特徴です。
仮想通貨発行に込められたアイディア
コスプレ、アニメ制作、プロスポーツと業種や市場規模は様々ですが、今回紹介したプロジェクトにはそれぞれ業界の現状を打破しようとする新しいアイディアが盛り込まれています。
まだまだ未整備な状態が続いている仮想通貨発行シーンですが、今後も注目すべき国内ICOが発表されることが予想されます。国内にも焦点を当て今後も定期的に紹介していきます。