イーサリアム急落によりステーブルコインDAIの担保自動調整サービス「DeFi Saver」に不具合

ステーブルコインDAI発行のためのイーサリアム担保比率を自動で調整してくるDeFi Saverは、25日に発生したイーサリアムの急落を受け自動調整システムの一部が動作しなかったことを25日発表した。

DeFi Saverとは

DeFi Saverが提供しているのは、DeFi(Decentralized Finance)こと分散型金融システムを自動で調整(セーブ)してくれるサービスだ。ステーブルコインであるDAIは、150%以上のイーサリアムを担保にして発行されているが、その担保比率をユーザーが行うことなく自動で調整してくれる。

例えば、DAI利用者が一定のETH担保比率に保ちたいと思った場合、ETHの評価額が下がった場合はETHの追加入金が必要になり、またETHの評価額が上がった場合はETHの担保の余剰分が発生する。これらは操作は通常、MakerDAOが提供しているCDP(Collateralized Debt Position Portal/担保付債務の管理)サイトにて、ユーザーが調整する必要があるが、DeFi Saverではこれらを自動化するサービスを提供している。

(例:DAI発行に対するイーサ担保比率を170%で維持したい場合、ETH評価額が下がった場合はCDPへの入金が必要となってくるが、発行者に代わってETHを自動入金して担保比率を維持するように自動調整してくれる。)

DeFi SaverではMakerDAOの他、デリバティブ取引のディーワイディーエックス(dYdX)、レンディングのコンパウンド(Compound)に対応している。

MakerDAOでは150%を下回ると強制売却&13%のペナルティ

もしDAIを発行したユーザーのETH担保が最低担保比率である150%を下回った場合、システムが預かっているETHを自動で売却し債務の回収(実際はイーサ担保を使ってDAIを市場から買い戻す)が行われる。

また最低担保を下回ったペナルティとして13%の手数料も合わせて科せられ、預けていた150%のイーサ担保は単純計算でも37%以下になり返却されることになっている。

DAI発行ユーザーとしては、ペナルティも科せられるMakerDAOによる強制売却はどうしても避けたいことであり、DeFi Saverのような自動で担保比率を保ってくれるサービスが注目を浴びている。

不具合はETH価格の急激な変動

今回のDeFi Saverからの報告では一部が動作しなかった原因として、ネットワークの混雑と、それからガス価格の急騰を伴うETH価格の大幅は下落があったと発表した。

この実行不具合によって損失を被ったユーザーはDeFi Saverサポートに連絡するようにアナウンスしており、不具合専用のチャットルームも用意している。

自動機能はベータ版で、後日対応策を公表

DeFi Saverでは提供している自動の保護機能はまだベータ版であるとしているが、今後起こらないように対応するとし、その対応詳細を後日発表すると公式ツイッターで発言している。

参考1:https://defisaver.com
参考2:https://makerdao.com
参考3:https://cdp.makerdao.com/

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