2018年下半期の主な仮想通貨ハッキング事件まとめ

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2018年下半期の主な仮想通貨ハッキング事件まとめ

2018年、下半期に起こった主な仮想通貨ハッキング事件をピックアップしました。

分散型取引所「Bancor(バンコール)」

・2018年7月9日
・分散型取引所「Bancor(バンコール)」がハッキングの被害にあう。
・被害総額は、約25億円規模
・原因は、スマートコントラクトをアップデートするためのウォレットがハッキングされてしまったため。ユーザーウォレットへの被害は無かったとツイートしています。事件前に、イーサリアムのヴィタリック・ブテリン氏が、中央集権取引所を強く非難し、分散型取引所の優位性を述べていましたが、分散型取引所にも問題がある結果となってしまいました。

ウォレットサービス「Monappy(モナッピー)」

・2018年9月1日
・Monappy(Monacoinウォレットサービス)がハッキングの被害にあう。
・被害総額は、約1,490万円規模
・原因は、ギフトコード機能が高負荷状態の時に発生するバグを悪用。
>>>monappy

DAppsゲーム「EOSBet(イオスベット)」

・2018年9月14日
・DAppsゲームのEOSBet(イオスベット)がハッキングの被害にあう。
・被害総額は、約264万円
・原因は、transfer関数のバグを利用。
>>>reddit

分散型取引所「Newdex(ニューデックス)」

・2018年9月14日
・EOSベースの分散型取引所Newdexがハッキングの被害にあう。
・被害総額は、約670万円規模。
・原因は、同名トークンが発行でき、Newdexがスマートコントラクトをサポートしていなかったこと。犯人は、10億の偽EOSトークンを発行して、Newdexでトークンを購入し、それを正規EOSと交換。
>>>Newdex

仮想通貨取引所「Zaif(ザイフ)」

・2018年9月20日
・仮想通貨取引所「Zaif(ザイフ)」がハッキングの被害にあう。
・被害総額は、約70億円規模。
・ハッキングの方法は、ホットウォレットに外部から不正アクセス。原因については犯罪事件であること、同種の犯行を予防する観点からも発表されていません。
・11月22日に株式会社フィスコ仮想通貨取引所に事業譲渡されました。
>>>Zaif

仮想通貨取引所「Trade.io(トレード・アイオー)」

・2018年10月20日
・スイスの仮想通貨取引所「Trade.io(トレード・アイオー)」がハッキングの被害にあう。
・被害総額は、約12億円規模。
・原因は不明。コールドウォレットから流出したが、ウォレットは銀行に保管しており、そこから流出もしていないと発表しています。
・不正流出を受け、TIOはハードフォークし、TIOxになっています。
>>>trade.io

仮想通貨取引所「Maplechange」

・2018年10月28日
・カナダの仮想通貨取引所「Maplechange」がハッキングの被害にあう。
・被害総額は、約6億円規模。
・原因は、バージョンアップにより発生したバグ。
・取引所は突然閉鎖を発表し、一部のユーザーからは、取引所詐欺ではないかと疑われましたが、残っていたトークンはユーザーに返却しています。現在、ツイッターアカウントは削除されています。

仮想通貨「AurumCoin」

・2018年11月6日
・AurumCoin(AU)ネットワークがハッキングの被害にあう。
・被害総額は、約6,000万円規模。
・原因は、51%攻撃。

昨年9月に、ザイフがハッキング被害にあい、1年で2回も国内取引所がハッキングされるという、とても残念な事態がおきてしまいました。

どちらのハッキング事件も利用者の資産が補償され、ゼロになることがなかったのは不幸中の幸いかもしれません。

去年の流行語大賞に、「仮想通貨/ダークウェブ」がノミネートされたことからも分かるとおり、一般の人は、仮想通貨に対してよいイメージをもっていません。

便利な仮想通貨を安心して一般の人に利用してもらうためには、セキュリティを強化し、イメージ回復をのために、より一層の努力が必要となっています。

上半期におこったハッキング事件についてのまとめはこちら
>>>2018年上半期の主な仮想通貨ハッキング事件まとめ