コインベースのステーブルコインUSDCは世界85ヶ国で利用可能|テザーとのシェア争い

米仮想通貨取引所の大手コインベース(Coinbase)は発行するステーブルコインであるユーエスディーコイン/USD Coin(USDC)が、世界中の85ヶ国で利用可能であることをあらためて発表した。

公式ブログの中でステーブルコインが現金よりも以下の点で優れていると指摘している。

 ・世界中に瞬時に送金
 ・様々なDappsで利用可能
 ・自身の財布に安全に保管することができる

また発行に関する裏付け資産は、世界的な会計事務所大手のグラントソントン(Grant Thornton LLP)により毎月監査されており、USDコインの透明性もアピールしている。

ユーエスディーコイン/USD Coin(USDC)とは
仮想通貨の決済会社サークル(Circle)とコインベース(Coinbase)が会員として参加する、仮想通貨の共同事業団体Centreが発行するUSドルに価値が固定された通貨。Centreは世の中の経済システムすべてを変えることを目指しているプロジェクトで今後も様々な企業をメンバーに取り込もうとしている。

サークル(Circle)はFinCEN(金融犯罪取締執行ネットワーク)に登録しており、米国の48州で送金業者ライセンスを保有するボストンに拠点を置く金融サービス事業者。審査の厳しいニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)が発行する仮想通貨事業の免許BitLicenseも取得しており、米国の法律下での仮想通貨事業を広く行っている。

インフレを救う手段

現在USDコインは3億ドル(約330億円)以上流通し、世界規模で普及しようとしている。

今回の発表では、世界の基軸通貨であるUSドルに価値が固定されたステーブルコインが広く流通することで、近い将来消費者物価が10~20%上昇すると予想されるアルゼンチンやウズベキスタンのような国にとって、人々の生活を大幅に向上させる可能性があることにも言及している。

テザーからのシェア争い

今回のコインベースの発表の1日前、5月13日にはニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から認可を受けステーブルコインを発行しているパクソス・スタンダード(約2億ドル発行)も公式発表を行い、USドルと即座に換金できる自社の優位性をアピールした。

USDコインやパクソスなどの米国発のステーブルコインが改めて優位性を発表する流れは、裏付け資産であるUSドルが足りず26%の資金を別用途に流用していることが発覚したテザー(Tether)からのシェア争いがあることが伺える。テザーは規制当局から何度も指摘を受けているにも関わらず、現在28億ドルを発行しシェアが依然として高い現状がある。

規制当局から認可を受け真っ当にステーブルコインを発行する企業が、テザーへ巻き返しを図り相次いで自社の優位性をアピールしている状況となっている。

参考:The Coinbase Blog / Expanding USDC crypto trading globally
参考:The New Paxos Platform: Move from PAX to Dollars Instantly

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