Poloniex、USDコインのCircle社のAMA(何か質問ある?)主要発言まとめ

米仮想通貨取引所Poloniexやステーブルコインの大本命USDコイン(USDC)を発行しているCircle社が、Geminiに続きAMA(Ask me anything)を開催しました。

一般利用者からのインタビューとも言えるこの内容は現在の仮想通貨業界の現状を知る上でとても参考になる内容です。特にユーザーからは匿名通貨への質問、サークル側は規制当局に対するストレスが伝わってくる内容になっています。ぜひご一読をおすすめします。

Circle(サークル)
FinCEN(金融犯罪取締執行ネットワーク)に登録しており、米国の48州で送金業者ライセンスを保有するボストンに拠点を置く金融サービス事業者。ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)が発行する仮想通貨事業の免許BitLicenseを取得しており、米国の法律下での仮想通貨事業を行っている。出資企業にはゴールドマン・サックス、デジタルカレンシーグループ、ビットメインも名を連ねている。仮想通貨取引所Poloniexを買収、またCoinBaseとともに共同事業団体Centreを立ち上げステーブルコインUSDコインを発行し普及を目指している。

AMAの様子 公式ツイッターより

 

質問:Trollboxを元に戻す計画はありますか?
※TrollboxとはPoloniex取引画面上のチャットボックスで現在は機能停止中
Poloniex公式担当者:古くからのPoloniexユーザーと同じように私たちもTrollboxを愛用していました。カスタマーサポートを増員したので機能再開に向け積極的に検討しています。数ヶ月以内にTrollboxについてのニュースが出せると思います。お楽しみに。

質問:エンジニア目線で、Coinbaseのような取引所はオープンソースプロジェクトにリソースを割り当てています。サークルはオープンソースに貢献するために何をしていますか?
Circle公式担当者:Circleの設立以来、私たちはサービスで使うオープンソースプロジェクトに貢献したり、オープンソースソフトウェアを開発しているチームに金銭的な貢献をしてきました。CENTREの創設メンバーとして、私たちはUSDコイン(USDC)によって使用されるステーブルコイン用のスマートコントラクトのコードを寄付しました。それはすべてオープンソースです。(https://github.com/centrehq)
私たちはオープンソースの精神に確実にコミットしており、将来もっと貢献することを計画しています。

質問:仮想通貨取引を監視するため、政府機関からの情報提供の要請は増えていますか?また、Moneroのような匿名通貨を取引所が上場した場合、その行為に対して罰金や制裁など規制上の脅威を感じますか?
Circle公式担当者:はい、増えています。法執行機関は犯罪を助長する資金集めの手段として仮想通貨が有効だということを理解しています。そういった犯罪行為の手掛かりが取引所などのプラットフォーム上のトランザクションから分かるのではないかと当局は考えています。

匿名通貨に関しては、規制することがどのようなことを意味するのか貴重な議論を行っています。私たちの仕事の一つはこれら匿名通貨の使用法を当局側に正しく伝えることです。匿名通貨はプライバシー保護への有効的な側面が確かにあります。またプラットフォーム上でどのようなやり取りが行われているか監視するためのツールも構築しています。

質問:小売業者が支払い手段としてUSDCを受け入れることが予想されますか?そうなれば仮想通貨が浸透する可能性があります。
Jeremy Allaire(サークルCEO):Centre(http://centre.io)が目指すのは、インターネット上で通貨をやり取りできるオープンで標準的なプロトコル作成であり、効率的に金銭を交換できるようにすることです。その通貨はオープンなネットワーク(SMTP、VoIP、SMS、HTTPなど)を介して通信できます。

USDCの最初のリリースはERC-20トークンに依存しており、これはエンドユーザーにとって送金するためにGAS代が必要になっています。送金時の通信速度を早め送金コストをゼロに近づけること、また現在のウォレットよりはるかに優れた利用方法を組み合わせることが、USDCの利用シーンで必要だと考えています。私たちは2019年にこれら両方の問題が解決すると考えており、解決する手助けをしていく考えです。

小売業者の受け入れという点では、USDCは非常に魅力的です。利用するための敷居はなく、USDCをサポートするウォレットを使用するだけです。またクレジットカードや支払い代行会社がUSDCやその他のステーブルコインをサポートすることも予想されます。すでにBitPayはこのようなサービスを提供しています。

質問:Moneroのようなデフォルトで非公開である匿名通貨に関する規制動向を教えてもらえますか。
Circle公式担当者:プライバシー問題とアンチマネーロンダリング問題は、相反する非常にホットな話題なので、匿名通貨は規制当局の注目を集めます。現在は明確な規制や候補となる案もありませんが、業界全体や規制当局がこららのコインの透明性に通じる解決策を見つけるのではないかと期待しています。

質問:OTC(店頭)取引を行うためにはどういった手順が必要ですか?あなたはフランスにトレーディングデスクを開くつもりですか?仮想通貨同士または仮想通貨~法定通貨へのOTC取引にはどのような書類が必要ですか。
Circle公式担当者:OTC取引できるようにするには、https: //www.circletrade.com/で手続きを完了する必要があります。また現在フランスにトレーディングデスクを開く予定はありません。仮想通貨仮想通貨同士または仮想通貨と法定通貨への手続きは同じは、機関投資家向けの交換口座と同じような手続き方法です。

質問:先月、USDCは時価総額を急に上げました。ペッグされたトークンの大量発行は難しいのではないでしょうか?
Jeremy Allaire(サークルCEO):USDCは急速に浸透しています。特に資産価値を退避できるので、マーケットメイカーや大手トレーダーが利用しその発行をけん引しています。資産の投入/退避が素早くできることで投資戦略をより早く実行できるのです。こういった利点は個人投資家にとっても有益ですが、大きな発行額は主要な取引先企業が利用しているからです。

質問:サークルは規制当局を教育するために何をしていますか?あなたが直面している最大の規制ハードルは何ですか?
Jeremy Allaire(サークルCEO):定期的に銀行、証券市場、中央銀行当局などと会っています。一般的に規制当局は学ぶことに熱心で機能を機会するために多くの時間を費やしています。

私たちが直面している最大の規制上の問題は、仮想通貨の分類方法に関してSEC(米証券取引委員会)から具体的なガイダンスがないことです。私たちは仮想通貨の多くが通貨として使えたり価値を移転できるものであると信じています。そして有価証券であるものに関してはしっかり枠組みを特定する必要があります。デジタル証券の枠組みを作ることは活性化する鍵を握っており、セキュリティトークン市場の成長を可能にします。

質問:取引したり仮想通貨で何かを買うたびに税金を報告しなければならないのは面倒です。改善するためにIRS(Internal Revenue Service/国税庁)とやりとりはありますか?
Jeremy Allaire(サークルCEO):これは私達が気にしている問題で、DC(IRSがあるワシントンDC)でこれを推進しています。特に少額決済時は、通貨ごとに異なる税処理があるべきであると考えています。現在、この問題に関して先行しているのはフランス政府で、仮想通貨間の取引課税がなくなる法案が間もなく可決されます。

質問:10年後には、暗号通貨は金のように価値を保存するものと見なされるのでしょうか。それとも日常の取引に使用される通貨となるのでしょうか。
Jeremy Allaire(サークルCEO):私たちの見解では、仮想通貨は様々な形で拡大し続けるでしょう。プライバシ機能がついた資産保存用に設計された通貨、支払いや決済に広く使われるステーブルコイン、専用のネットワークやアプリに使われる通貨、さらにトークン化された資産や投資契約資産も増えるでしょう。

インターネットの電子決済のように、最終的には数百万もの異なる仮想通貨があると予想しています。つまり、Bitcoinのような資産ははるかに大きくより幅広く採用されるようになり、他の暗号資産は広い範囲で日々の取引で使用されるようになるということです。

質問:あなたはSTOに未来がないと思いますか?機能するSTO市場はまだありませんし、世界の規制当局は本当にあいまいです。
Jeremy Allaire(サークルCEO):私たちはトークン化された投資契約のことを信じています。言い方は暗号証券、デジタル証券、セキュリティトークンなどありますが、私たちはこの分野で大きな賭けをしています。(SeedInvestの買収 – https://blog.circle.com/2018/10/05/circle-announces-acquisition-of-seedinvest /)

最終的にはあらゆる規模の企業が発行し、デジタル有価証券を利用して資金を調達し、これらのための二次取引市場を作成し、サポートすることを可能にするサービスを作成します。また、これ以外の資産や、そのトークン化についても広い範囲で可能性を感じています。

実際に実行するためには規制の明確さが必要です。特に、誰が発行できるか、それらの保管および送信規制、どの市場が売買が出来るかについてです。これには多くの注目が集まっており、問題が解決されて今年から実験が行われることを望んでいます。

質問:仮想通貨が広く浸透するためにはクレジットカードを使うのと同じように買い物が出来る必要があります。日々の生活に仮想通貨を使えるようになりますか?ハードウェアウォレットなどはどうでしょうか?
Circle公式担当者:USDCをウォレットに入れてUSDCやその他の仮想通貨を使えることは、今年私たちにとって最大の関心事です。2018年は、Circle InvestとCircle Researchの教育コンテンツを通じて仮想通貨への第一歩を可能にし、消費者が仮想通貨について学ぶのを手助けすることがすべてでした。今年は、世界中でこれらの仮想通貨の使用、保管、取引することで消費者や加盟店に利便性をもたらします。

質問:非常に失礼な質問ですが、皆が知りたがっている質問をします。この弱気市場の底はどこですか。
Jeremy Allaire(サークルCEO):私の一般的な認識では市場は売られ過ぎています。また資産の中には切り離されて利用されているものもあり、過小評価されていることも考えられます。

多くの通貨資産がBTC値と同じような値動きをしていますが、これは正しい動き方ではありません。市場が成熟するにつれて、投資家はそれぞれの仮想通貨を理解しているため、BTC値とは相関性の低い値動きが期待されます。

さまざまな資産に関する質の高い情報(Circle Research – http://www.circle.com/research、Messariなど)が増えたことでよりよく理解することができます。

質問:将来ビットコインは1位の座を奪われると思いますか?
Jeremy Allaire(サークルCEO):仮想通貨市場は信じられないほど開発の初期段階です。Bitcoinより優れた新しい通貨やチェーンが登場する可能性は十分にあります。たとえばMimbleWimbleを使った最近の取り組みは、Bitcoinにはなかったものです。

同様に、プラットフォーム(ETH、NEO、ADAなど)も、新しい形式のアプリやサービスの原動力として大きな可能性を秘めており、まだ浸透する初期段階にあります。

広く浸透したプラットフォームトークンが、資産価値を保存することが主な機能のトークンよりも高い評価を得ることは考えられます。繰り返しますが、仮想通貨は開発のごく初期の段階にあり、これから10年から20年後には私たち全員を驚かせると思います。

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