Chainlink(チェーンリンク)のトークン価格と企業価値

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Coinmarketcapで見ると、11月のビットコインクリプトショックまでの半年間、LINKトークンはその価値を着実に上げていました。記事執筆時、価格は下落していますが、初期価格からは約3倍の価格になっており、上場時の初期価格を大きく下回るようなことも起きていません。

・LINKトークンは、Chainlink(チェーンリンク)でデータを取得するために、スマートコントラクトオーナーからチェーンリンクノードに支払われるトークンです。

チェーンリンクとは

Chainlink(チェーンリンク)は、スマートコントラクトと既存システムをつなぐ役割を担う分散型オラクルネットワークです。

ブロックチェーン上のスマートコントラクトは、従来のシステムとの接続がなく、データ入出力が行えませんでした。そこで、外部との橋渡しをするシステムをSmartContract社が開発しました。それが、Chainlink(チェーンリンク)です。これを使うことで、オフチェーン(ブロックチェーン外)のデータフィード、Web API、および従来の銀行支払いに安全にアクセスすることができるようになります。
>>>Chainlink(チェーンリンク)の特徴について

・オラクル(Oracle)とは、ブロックチェーン外から、現実世界に関するデータをブロックチェーン内に提供するシステム(サービスやサーバ等)などのこと。
※データベースで有名なオラクルとは関係ありません。

チェーンリンクの強みとは

チェーンリンクは、2017年9月にICOにより資金調達を行った比較的新しいプロジェクトです。

2016年にSIBOSカンファレンスで、SWIFT(国際銀行間通信協会)との契約を勝ち取り、一躍脚光を浴びました。2017年5月には、フェーズ1のPoCに成功したと発表しています。

・SIBOS(SWIFT International Banking Operations Seminar)カンファレンスとは、SWIFTが主催する金融機関向けの世界最大級のカンファレンス。
・PoC(proof of concept)とは、概念実証のことで、ある概念や理論の実用化が可能であることを証明すること。

そして、2018年後半から快進撃がはじまりました。立て続けにパートナーシップを発表しています。

  • 7月17日、臨床試験業界向けデータ管理ソフトウェアソリューションのClinTexと提携。
  • 7月29日、法的契約をデジタル化するプロジェクトのAccord Projectと提携。
  • 8月14日、ブロックチェーンベースの法的契約プロトコルのOpenLawと提携。
  • 8月22日、ブロックチェーン上での分散デリバティブ取引および交換サービスのMARKET Protocolと提携。
  • 9月19日、ブロックチェーンデジタルカードゲームプラットフォームのGamedexと提携。
  • 9月23日、ブロックチェーンに焦点を当てた研究会社BNC(Brave New Coin)と提携。
  • 10月22日、Polkadotプロジェクト開発支援のため、Web3 Foundationと提携。
  • 10月31日、物流の分散化を行うMorpheus.Networkと提携。
  • 11月07日、分散型マージン取引プロトコルのbZxと提携。
  • 11月10日、金融プラットフォームHydrogenと提携。
  • 11月12日、クロスチェーンが可能な分散型金融インフラのWanchainと提携。
  • 11月29日、フィンテックエコシステムOlympus Labsと提携。
  • 11月30日、RTrade Technologies Ltdと提携し、オフチェーンデータストレージソリューションとの橋渡しで利用される。
  • 12月08日、送金ソリューションプラットフォームのETHAと提携。
  • 12月14日、Mobilumと提携し、取引プラットフォーム用の暗号通貨価格データフィードの橋渡しで利用される。

この他にも、スマートコントラクト開発プラットフォームZeppelinOS、PayPalの法定通貨ゲートウェイ、ブロックチェーンプロジェクトプラットフォームのKaleidoでもチェーンリンクが採用されています。

パートナーシップの後半では、金融関係との提携が多く、リップルと競合するのではないかと懸念を持ちますが、リップルは銀行間送金がメインで、チェーンリンクは、スマートコントラクトと銀行などへのつなぎ込みの部分が主軸となり、用途が異なるため、現時点では競合しないと考えられます。

11月1日には、コーネル大学とIC3から生まれた「Town Crier」プロジェクトを買収しており、このプロジェクトをチェーンリンクに組み込むことで、スマートコントラクトのクエリと操作に対して、高い機密性を保持した処理をができるようになり、セキュリティ品質の向上が見込めます。

今月15日には、バイナンスがLINKトークンとステーブルコインのトレードペアを発表しており、その価値を認めてもらえたと捉えることができます。

チェーンリンクの今後

現状、すべてのサービスがブロックチェーンに移行できるわけではないため、従来のシステムとスマートコントラクトをつなぐというミドルウェアの提供は、先発の優位性があります。
今後、SWIFTのような大きな機関とのパートナーシップが増えれば、企業の信頼性や価値をさらに高めることができると思われ、それが、少なからずLINKトークンの価格上昇にも反映されていくでしょう。

同じく企業価値により、トークン価格を大きく上げたプロジェクトにFactom(ファクトム)があります。現在は、その反動から下落していますが、上場時の初期価格からは、依然として大きく上回っています。
>>>ファクトム(Factom/FCT)の価格上昇から考える、コイン価格上昇の要因とは?

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