乱立する「○○Pay(ペイ)」、キャッシュレス決済サービスはなぜ一様にペイなのか

ここ最近やたらと耳にする「ペイ」。楽天ペイ、LINE Pay、メルペイ、Apple Pay、amazon pay、PayPay、どこもかしこも「ペイ」だらけである。

これらはいずれもキャッシュレス決済サービスの名称だ。QRコード決済は特にペイの独壇場で、前述したもの以外にもまだまだ「○○Pay(ペイ)」が複数存在しており、ペイを使っていないものを見つける方が難しい。ざっと見たところペイを使っていないのはドコモが提供する「d払い」くらいだ。なぜ「d Pay」や「docomo Pay」にしなかったのかはわからないが、おそらくネーミングの際候補には挙がっていただろう。「払い」も英語にすれば「ペイ」なわけで、テレビを見てもペイ、ネットを見てもペイ、寝ても覚めてもペイ、ペイを見聞きしない日はない。仮に「今年の英単語」があるのなら間違いなく「Pay」が選ばれるだろう。それくらい世間は今、ペイで溢れ返っているのだ。

なぜ一様に皆ペイなのか。支払いということで、「ペイ」なのはわかる。しかしこれだけ多くの競合がペイを使っているのだから、もう少し他のネーミングにしようとは思わなかったのだろうか。それとも密かにペイを使わないといけない「ペイ縛り」でもあるのだろうか。そんな疑念まで浮かんでしまうほどペイだらけなのである。

もちろん「○○ペイ」は短くて、呼びやすくて、覚えやすくて、支払いのことなんだと理解もしやすい。ペイを採用しているのはこういった理由からなのだろう。まだ3社くらいまでならそれほど気にはならないところだが、10社以上もペイを使ってくるとカオス過ぎてもうごちゃごちゃで訳がわからない。

<出典:クラウドキャスト「国内キャッシュレス決済カオスマップ(2019年1月版)」>

 
これだけペイが氾濫していると、「かい~の~」でお馴染みの間寛平(はざまかんぺい)や、サッカー長友選手の料理人見習いでトルコ移住を決めた「さんぺぇです」の三瓶(さんぺい)もキャッシュレス決済サービスなのかと思えてきてしまう。

一方で、「○○ペイ」に統一されていることで利点があるのも確かだ。どこのブランドが提供する決済サービスなのかという判別がひと目で付く。しかし先に挙げたドコモがペイ縛りを破っているため、完全に判別がつくわけではない。

今やロゴでも商品名でもサービス名でも、他社と被らないよう各社それぞれ試行錯誤してオリジナルを生み出しているのに、なぜことキャッシュレス決済サービスだけは妙に統一を図っているのかが不思議でならない。すでに現状でこれだけカオス状態なのだから、今後キャッシュレス決済サービスに参入してくる場合は「ペイ禁止」にしていただけないだろうか。そして最後にもう一言だけ言わせていただきたい。

「もうお腹いっぺいです。」

 

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