BTC.comが敵対していたビットコインSV(BSV)のマイニングを開始したと発表
- 公開日:
- 更新日:

3日、BTC.comがマイナーに複数の選択肢を提供するため、ビットコインSV(BSV)マイニングサービスを開始したと発表した。
中国北部にあるUnicom社サーバーからBSVマイニングサービスを提供し、その他の地域についても提供していくと述べている。
BTC.comは、マイニング業界大手と言われていたBitmain(ビットメイン)社が運営するマイニングプールで、2018年11月のビットコインキャッシュハードフォークが元となったハッシュ戦争では、ビットコインSVと敵対するビットコインキャッシュを支持していた。
ハッシュ戦争では、どちらが長くブロックを作れるかが焦点となり、ハードフォーク直後は同程度だったマイニングブロック数は、時間がたつにつれビットコインSVが遅れはじめ、最終的にビットコインキャッシュが勝利したとみられている。
今回はその敵対していた陣営のマイニングを開始したことになる。
ビットコインSVは、クレイグ・ライト氏の自称ナカモト・サトシ問題や、自分への批判的な意見に対する訴訟が嫌気され、バイナンスから上場廃止の宣告を受け、さらに、チェーン内の活動量も一部のサービスからのみで多くないと言われている。
また、マイニングに関しても一部のマイニングプールが50%以上を占める状態が続いており、分散ネットワークと言えるのかが指摘されている。
しかし、価格に関しては5月のビットコインの回復に連動し、60ドル程度だった価格は3倍の205ドルまで上昇し、CoinMarketCapの時価総額では、TRONを抜き返し8位まで上がっている。
今年6月中旬以降、ビットコインハッシュレートは、昨年8月のピークを越えさらに上昇しており、1ブロックの収益は増加したもののマイナー間の競争率も上がり、マイニングシェアの確保が難しくなっている。
今回のBTC.comによるBSVマイニング開始は、ビットコインよりハッシュレートが低くマイニングしやすいBSVからの収入元確保と考えられる。すでにマイニングは始まっており、coin.danceで1.39%のシェアが確認できる。
参考:BTC.com