去年の12月7日に米国最大手取引所のCoinBase(コインベース)が上場候補として発表したERC-20トークン ブレッド/Bread(BRD)の特徴についてまとめて解説します。
ブレッド/Bread(BRD)とは?
ブレッド(旧ブレッドウォレット)は特定の銀行やカード会社などの金融機関に依存せずに個人が決済活動を行ったり、自身の手で金融資産を安全に管理可能とする機能提供を目的とした分散型金融サービスプラットフォーム・アプリの名称です。
またアプリ内でプレミアムサービス利用や、インセンティブとして受け取る仮想通貨がBRDです。
最近はサービス名としてbreadを、ブランドロゴとしても「BRD」を使っています。
ブレッド/Breadの特徴
- アプリ:iPhone、Androidどちらにも対応
- シンプルなUI:他のウォレットと違い仮想通貨のチャートなどといった機能が無く、ウォレットとしての基本的な機能である「残高の管理」「送金」「入金(受金)」に機能を絞り、仮想通貨取引やウォレット利用の初心者などにも使いやすい。
- 送金手数料の自動設定:ビットコインの送金には手数料がかかり、時々に応じて変わるその手数料計算を自動で行ってくれる機能を搭載。
- 高いセキュリティ:ブレッドはモバイル端末にインストールして使うモバイルウォレットアプリです。そして送金などで必要な時以外はインターネットに接続しなければ外部から不正アクセスされる心配はありません。 更に仮想通貨の管理において重要になる秘密鍵は提供者のサーバーではなくインストールしている端末上にのみ保管され、端末の管理さえしっかり行っておけば不正アクセスで秘密鍵を盗まれることもありません。
- 高い透明性:ブレッドでは信頼性を高める為に透明性を重んじていて、ウォレットのソースコードをオープンソースとして公開して誰もが検証可能になっています。

スイスを拠点にブレッドを開発しているBreadwinner AG.は2016年に株式会社ceres *1、OKWAVEが業務提携 *2、bitFlyerが資本出資 *3しており、2019年に入ってからもSBIホールディングスが出資 *4するなど順調に事業を進め、現在150カ国以上100万人以上のユーザーによって使われています。
Breadトークンページ:https://token.breadapp.com/jp/
BreadのApp Storeページ:https://itunes.apple.com/jp/app//id885251393?mt=8
BreadのGoogle Playページ:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.breadwallet&hl=ja
[参考]
*1 株式会社ceres 2016年7月7日PR:米国breadwallet LLCとの資本業務提携に関するお知らせ
*2 株式会社オウケイウェイヴ 2016年5月23日PR:ビットコインウォレットアプリを提供する米国ベンチャー企業breadwallet LLCと資本・業務提携契約を締結
*3 株式会社bitFlyer 2016年6月23日PR (PDF):国内最大の仮想通貨・ブロックチェーン企業bitFlyerビットコイン・ウォレットアプリを運営するbreadwallet LLCへの出資のお知らせ
*4 SBIホールディングス 2019年1月15日PR:仮想通貨のモバイルウォレットサービスの開発を手掛ける スイスのBreadwinner AG(BRD)への出資に関するお知らせ
基本情報
正式名 | Bread(BRD) |
---|---|
発行日 | 2017年12月24日 |
発行上限 | 39,609,524 |
ホームページ | https://brd.com/ |
ホワイトペーパー | https://d2n2g5n187q8lu.cloudfront.net/static/docs/BRD-whitepaper-EN.pdf |
ソースコード | https://github.com/breadwallet |
取引所 | Binance、FCoin、HitBTC、KuCoin、OKExなど |